フランスのビーチ -懐かしいあの歌とともに
noteで大西洋岸の絵を見た。
懐かしくて泣いてしまった。
知ってるよ。男の子は涙をみせちゃいけないんだよね。
けど、悔しいけど、泣けてきた。
フランスの浜辺
もちろん地中海もいいけれど、あそこはお金持ちや観光客のため。
「ふつう」のパリジャンなら、ノルマンディか、ブルターニュだ。
東京生まれ東京育ちの僕は、海といえば鎌倉くらいしか知らなかった。
だから大西洋の水の冷たさに驚いた。
それから天気の悪さにも。
でも朝市で売っているガレットの、なんと美味しかったことか。
シンプルにバターだけのを注文したが、大きなバターをたっぷり入れるものだから、食べ歩いているとバターが溶けてくる。これをすすりながら食べるのが楽しい。
まだ朝だし、閑散とした浜辺を歩く。
犬を散歩させているムッシュー。スウエットスーツを着て作業をしているひと。
空は雲が多いけど、ときどき切れ間から朝日がちらっと顔をだす。
僕はといえば、みやげもの屋で買ったエスパドリーユをつっかけ、バミューダパンツに、Armor-luxのブルトンシャツ。あのころはまだ細身だったから横縞も似合った。それからざっくりとしたコットンのサマーセーター。
パリのメトロの悪臭も、ストレスフルなクラクションも、ない。
広々とした空間に、風が吹き、遠くでカモメ。
深呼吸。
この素晴らしい世界のすべてを自分の肺に吸い込みたかった。
彼女が岩の上に登る。僕は手を貸す。
ふたりで、ミシェル・ジョナスを鼻歌で。
ミシェル・ジョナスMichel Jonaszが懐かしい
例えば「海辺のヴァカンスLes vacances au bord de la mer」
なんと、まあ、懐しさがこみあげてくる歌なのでしょう。
歌詞を前半だけ。
On allait au bord de la mer
(海に行ったよ)
Avec mon père, ma sœur, ma mere
(父さん、姉さん、母さんと)
On regardait les autres gens
(他の人たちを見ていたよ)
Comme ils dépensaient leur argent
(彼らはお金をたくさん使っていたけど)
Nous il fallait faire attention
(僕らは気をつける必要があった)
Quand on avait payé le prix d'une location
(レンタルキャンピングカーのお金を払ったから)
Il ne nous restait pas grand-chose
(たいして残っておらず)
Alors on regardait les bateaux
(だからお船を見ていた)
On suçait des glaces à l'eau
(チューチューアイスを吸っていた)
Les palaces, les restaurants
(高級ホテルとかレストランとか)
On ne faisait que passer d'vant
(そんなものは前を通っただけだった)
Et on regardait les bateaux
(そしてお船を見ていた)
Le matin on se réveillait tôt
(朝は早く起きた)
Sur la plage pendant des heures
(何時間も浜辺の上で)
On prenait de belles couleurs
(いい色に日焼けして)
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