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清風堂のおすすめ vol.8(2023/10/29)

こんにちは、清風堂書店の谷垣です。「これから出る本」のコーナーは今回お休みして、今後開催されるイベントをご紹介していきます。


📢イベント告知

【刊行記念トークイベント】言葉が起こす事故、会話がもつ希望

 すでにTwitter(現・X)で告知していますが、こちらでもご紹介します。大阪を拠点とする哲学者のお二人をお招きしたトークイベントを、大阪市中央公会堂の会議室にておこないます。

 朱さんの『<公正(フェアネス)>を乗りこなす』(太郎次郎社エディタス)は今年8月に刊行され、はやくも重版となり話題の1冊。「正義は人それぞれではない」ということをとても丁寧に説いており、一般の方にも読みやすい内容です。

 一方、三木那由他さんの『言葉の風景、哲学のレンズ』(講談社)は、紀伊國屋じんぶん大賞2位を受賞し話題となった『言葉の展望台』につづく第2弾。こちらは11月9日頃の発売です(当店では予約も承ります)。ちなみに、三木那由他さんは2021年に当店で開催した「アウティングを語るための言葉/経験」でもお越しいただきました。

 サブタイトルに「ゆるい言語哲学対話」とあるように、今回のイベントは人文書に親しむ方もそうでない方にもお楽しみいただけるのではないかとおもいます。上記リンク先からお申込みいただけます。ぜひ。

7冊ほどサインしていただきました。ありがとうございます!

ナカノシマ大学・11月講座は宮本常一です

 こちらのイベントは当店主催のものではありませんが、講師を務める畑中章宏さんは、7月に当店のトークイベントでもお話いただきました。その回でも宮本常一と大阪について語っていただきましたが、今回の講座ではよりディープな話が聞けるのではないでしょうか。イベント当日まで、ささやかではありますがミニフェアを設けました。ご関心のある方はぜひお越しください。畑中さんの最新刊『感情の民俗学』(イースト・プレス)もございます。

イベント参加レポート

MoMoBooksさんのイベントに参加してきました(10/27)

 『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』刊行記念イベントに参加してきました。2時間半におよぶ対談はあっという間に感じてしまうほど、とてもおもしろい内容でした。

 著者の田野大輔さんは甲南大学で教授をつとめ、「ファシズムの体験学習」を10年間続けてこられました(注1)。今回のイベントで取り上げられた書籍ははやくも6万部まで版を重ね、とても話題になっています。そして本書の内容(=文章)はもちろんですが、話し方もとてもおもしろい。学生の頃からずっと関西で暮らし、話に落ちをつけないと気が済まないとのこと。イベントの最後にもいい落ちがついていました。

 対談相手は角岡伸彦さん。部落問題を中心に、ライターとして活動されています。角岡さんが矢継ぎ早に質問し、それに田野さんが答えるというかたちで話は進んでいきます。田野さんの出身の話から、なぜナチズム研究を志したのか、日本におけるナチズム研究の現状へ。徐々に核心へと迫っていく角岡さんの「聴き方」も見どころです。

11/10までアーカイブ視聴が可能です。ご興味のある方はぜひ。

11/3(金・祝)〜11/5(日)は、梅田・HERBISで行われる「本のマルシェ」に出店されるそうです。こちらもぜひ。

(注1)我々の日常に潜む「小さなファシズム」、大学の体験授業に学ぶ


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