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清風堂のおすすめ vol.21

こんにちは、清風堂書店の谷垣です。

今回は新刊のご紹介がメインです。イベントの告知もございますので、ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです。


これから出る気になる新刊📚

戸谷洋志『悪いことはなぜ楽しいのか』

意地悪、ルールを破るなど、いけないことには絶妙に心躍る瞬間がある。なぜそういった気持ちになってしまうのか。私たちのダメな部分から「悪と善」を考える。

内容紹介より

ちくまプリマ―新書の6月新刊から。みんな一度は考えたことはあるようで、じつはないような…。

宮崎智之『平熱のまま、この世界に熱狂したい』

注目の文芸評論家、エッセイストによる等身大の言葉で日常を鮮やかに描いた文章集。増補を加えて待望の文庫化。解説:山本貴光 吉川浩満

内容紹介より

ちくま文庫6月の新刊から。2020年に幻冬舎から刊行されたものが文庫化されます。その時の副題は〈「弱さ」を受け入れる日常革命〉。「日常革命」ってなんかいい言葉ですよね。

岡真理・小山哲・藤原辰史
『中学生から知りたいパレスチナのこと(仮)』

ウクライナとガザ、そして日本、すべての問題は地続きだった!日本史、東洋史、西洋史という区分自体がもう、時代遅れ。
私たちはなぜ、学んだはずの歴史を目の前の出来事と結びつけられないのだろうか。中学生から大人まで、あらゆる人が、戦争と自分をつなげ、「本当の意味での世界史」を学びなおすために。『中学生から知りたいウクライナのこと』の著者と、最前線のアラブ文学・パレスチナ問題研究者とともに、いま世界で起きていることを根本から考える。

内容紹介より

ミシマ社より7月発売予定。京都大学シンポジウムでの岡真理さん・藤原辰史さんの講演も収録とのこと。

こんな本も入荷します

5/18は神保町ブックフリマ、5/19は文学フリマ東京が開催されます。そこで初売りされるものからごく一部ではありますが、当店でもお手に取っていただけます(おそらくイベントの翌週に入荷予定です)。

哲学の劇場(吉川浩満+山本貴光)
『人文的、あまりに人文的』#2

永井均からネオ高等遊民まで!豪華執筆陣40名が無茶振りに応えたアンケート特集「はじめての哲学書」に、「哲劇のあいうえお」(か~こ)を加えた大ボリューム。さらにスケールアップした同人版第2弾!

紹介文より

名編集者・吉川浩満さん、文筆家・山本貴光さんによる同人誌。#1も同時に入荷します!

セキサトコ『週報のような手書きの記録』

イラストレーター・セキサトコのイラスト記録。 「はじめてICカードを使った!」 「GWの家族」 「ひとりでドライブ」 おいしいもの、ただの落書き、仕事…。 セキさんのカラフルな日常がぎゅっと詰まっています。 これを読むと、あしたも楽しく生きていけそうです。

下記リンク先・紹介文より

よはく舎より刊行。手書き文字や紙が大好きな方には、グッとくるものがあるのではないでしょうか。しかもこれ、ページを取り外して並べ替えることもできるらしいです…!

困ってる人文編集者の会『おてあげ』第3号

毎号カラフルな蟹たちが。

当店でもお馴染みになりつつある『おてあげ』。号を重ねるにつれ、蟹の表紙がだんだん愛おしくなってくるから不思議です。個人的に好きなのは飯田さんの連載「飯田、おまいだったのか。いつも本を仕入れていたのは。飯田はぐったりとめをつぶったまま、うなづきました。」です。

青木真兵×柿内正午『二人のデカメロン』

『二人のデカメロン』

当店ではイベント常連になりつつあるルチャ・リブロの青木真兵さんと、これまた当店でロングセラーとなっている『会社員の哲学』の著者・柿内正午さんによる、対談やエッセイが詰まった一冊です。

何気ない雑談から始まったと思ったら、いつの間にか金言のオンパレード。
それだけに、本書の内容を簡潔に言い表すことは難しい。でも、それがこの本の良さなのだと思います。

否応なく、フィクションは現実を規定している。それを認めた上でフィクションをフィクションとして感受すること。意味や解釈を常に求められる世界で必要とされるのは、目的のない「雑談」なのではないでしょうか。

そこで、本書の刊行記念トークイベントを6月6日に開催します!

今回のトークイベントでは、お二人がいま関心を寄せている〈虚構≒演技〉について、存分に語っていただきます。プロレスにも話がおよぶかも。

お申込みをお待ちしております。

(終)

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