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オンライン英会話のレッスンで先生が涙目に。1年間英語を勉強してみて気づいたこと

「この記事をレッスンに選んでくれてありがとう…」

オンライン英会話のレッスンで、フィリピンに住む先生が目を潤ませながら言ってくれた。
私も胸を熱くしたレッスンだった。正直、ちょっと泣きそうな。

その日、私はNativeCampのデイリーニュースのレッスンを受けていた。

デイリーニュースとは、毎日のニュース記事を簡単にまとめたものから、レッスンを1つえらび、記事に出てくる単語や表現を学ぶもの。レッスンの後半では英語で意見交換などをしながら、会話力も培う。
最近は、このレッスンを時間があるときに受けている。

記事の内容は、ベトナムの人たちの眼病を治すのに情熱を注いだ日本人医師、服部匡志さんについてだった。

初級のレッスンなので内容は全く難しくない。でも、服部医師の生き方と、人として医師としてのあり方がシンプルに素晴らしすぎて、先生と一緒に記事を読みながら、2人して感動してしまった。
先生は涙目になっていた。

私はいつもデイリーニュースの記事を選ぶ時、タイトルを見て、ポジティブな気持ちになれそうなものを選ぶようにしている。

今回のタイトルは、「Living for Others Is Key to Happiness」だった。
 
タイトルを読んで、あぁこれなんか良さそうと思ったのだけど、選ぶ時、中身までは読んでいなかった。

なので先生がそんなに感動してくれるとは思わなかった。同じ記事を読んで、お互い涙目になるほど感動する。
そんな人と人として、心が通い合ったレッスンの時間を過ごせたことが嬉しかった。

そして、ふと、なんとなく……。
こういうことのために、私は英語の勉強を続けてきたのかな…と思ったのだ。

もちろん、英語を流暢に話せるようになりたい。難しい英文をさらっと読めるようになりたいし、英語のコンテンツを字幕無しで視聴できるようになりたい。それに外国人の友だちもできたら嬉しいなと思っている。

でも、英語を学ぶ意味の一番大事なこと、住む場所や文化や、考え方は違ったとしても……。
人と人として、同じものを見て感動したり、同じ心をもった似たような変わらない人達だということ。

そのことに、心から気づけることが一番大事なことなんじゃないかな、と、思ったのだ。

フィリピン人のS先生

私がNativeCampでお世話になっているのは、フィリピンの自然豊かな島に住むというS先生だ。先生には、NativeCampを始めた頃に出会って、かれこれ1年くらい月数回、彼女のレッスンを受けている。

いつもニコニコと優しくて、話していて落ち着く先生なのだ。
私がうっかり予約したレッスンのことを忘れて、すっぽかすことがあっても、、次のレッスンで謝れば、「あなたは育児と仕事で忙しいんだから当然。大丈夫よー」と、心から優しく受け止めてくれたりする。

英語の指導もさることながら、あたたかくて人柄がとてもいいので、1年間、彼女とのレッスンを予約し続けてきた。

レッスンでの雑談の中で、少しずつ彼女の事もわかってきた。

彼女の家の裏には、ハーブ(なんのハーブだったか忘れてしまった…)の木があって、それを手で揉んで、お湯出しして、いつも寝る前に飲むこと。

彼女には子どもが3人いて、パンデミック中は、プリント学習で本当に大変だったこと。

彼女の息子さんも虫が好きで、特に蜘蛛が好き。大きな蜘蛛を捕まえて飼っていること。

彼女には、ある持病があり、通院を続けていること。

今回の記事の中で、服部医師は患者さんに向き合う時、心を持って家族のように向き合うことを何より大切にしているとあった。
だから、その部分が、いつも通院を続ける彼女の心に強く響いたのかもしれない。
でも純粋に、私はこの記事に一緒に感動できるということが嬉しかったのだ。

英語の勉強はコミュニケーション中心で


私は学生の時、英語が得意じゃなかった。海外旅行をよくするようになって、現地の人たちとのカタコトのコミュニケーションが楽しくて英語を学びたいなとぼんやり思うようになった。

でも、仕事で英語を使う必要に迫られることもなく、英語の勉強は続いたことがなかった。

けれど昨年夏、急にスイッチが入ってから1年間楽しく英語の勉強が続けられている。
その秘訣は、私が英語の勉強する中で楽しいなーと思うコミュニケーションを中心にしているからだと思う。

NativeCampでは、雑談多めな先生にお世話になりつつ会話を楽しみながら学ぶ。
それ以外に、HelloTalkという言語交換アプリで、SNSのように日常を英語で投稿して、外国人の方と交流するなどしている。
今までに、中国、トルコ、インド、カナダ、オーストラリア、ポーランド、イギリス、アルジェリア、米国、ギリシャ……、などなど実に色んな国の方々とメッセージ交換をした。

最近は、日本語を学ぶことに熱心なカナダとオーストラリアにすむ2人の言語交換パートナーと2週に1回ぐらい、20分くらいオンラインで短いおしゃべりをする時間をとり、ゆる~く言葉を教えあっている。

カナダに住む女性が、母国の台湾に帰ったついでに日本にきたら居酒屋で飲みましょう!という約束までしてしまった。(私は殆ど飲めないけど、ちょっと嬉しい!)

コミュニケーションを中心にすると何がいいかというと、基本的に約束することになるので、簡単に怠けたり休んだり出来ないところがいいのかも?

こんな方法で、私は1年間、楽しく勉強を続けられた。今はオンラインでなんでもできるので、留学しなくても、生の英語に幾らでも触れることができるのは良い時代なのかもしれない。

誰しも、同じような似た人だということ

HelloTalkをしていて、こんなような投稿をしている人がいて、まさに私が学んだのはこれだなと思い、すごく共感した。

I already knew that people are similar around the entire world, but interacting with the friends I have made here has deepened that understanding. I am so grateful to those that have helped me so far.

私はすでに世界中の人たちは似た存在であると知っていました。でも、このアプリで知り合った友だちと交流する中で、そのことをより深く理解できるようになりました。ここで助けてもらったことにとても感謝しています。

SNSを眺めていると、会議が多すぎて仕事にいきたくなーいという愚痴を投稿している人、美味しいものを食べたと投稿している人、きれいな景色を楽しむ人、失恋をして悲しんでいる人、ペットに愛情を注ぐ人など。

日々の日常のたわいないことが喜びだったり、ちょっとしたことで戸惑ったり、私にとても良くにている。

もちろん、見た目も、文化も、考え方も、習慣も。違うところは山のようにあって、その違いを楽しめることも、苦しむこともあるのだけど、私たちは本質的には同じ心をもった人である。

1年間英語を学んでも、相変わらず新しい単語は、すぐ忘れてしまうし……。
会話中に、えーっと、どうやって言えばいいんだっけ?と止まってしまうことも多々ある。相変わらずのカタコトの英語で、英語のスキルは思ったように向上していない。仕事が忙しくなれば、勉強のペースは下がり、ここの所あんまり勉強もできてない……!

でも、私が1年かけて、英語を勉強しながら深く学んだのは、多分、国や文化、人種が違っても、同じ似たような人だという、とても当たり前のような、シンプルなことなのかもしれない。





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