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【ゼドアリースパイス】ガジュツ

【ゼドアリー】ガジュツ。

 香り高いターメリックの仲間で、インドおよびインドネシアの原産です。6世紀にアラブの商人によってヨーロッパに運び込まれ、中世には薬や香水の原料にともてはやされました。中国では唐の時代に、皇帝が通る道にはゼドアリーの粉やサフランとしょうのうの粉がまかれたといいます。

 利用するのは大きく多肉質の黄色い根茎で、これをスライスして乾かしたものが東南アジアの料理にはよく使われています。また、根茎から淡い黄色の精油も取れます。ジンジャーの仲間で同じような薬効があり、東洋では消化器系統の薬としても使われています。現在の西洋ではゼドアリーはほとんど無名で、ジンジャーが代用品として使われています。

 香りは、ローズマリーにも少し似ています。味はジンジャーに似てピリッとして、少し苦みがあります。

 薬用では、でんぷん質に富んで刺激性があり、インドでは赤ちゃんや虚弱体質の人に処方されています。ペパーやシナモン、蜂蜜と混ぜて、風邪薬としても使われています。


#スパイス図鑑  36ページより


ゼドアリー


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