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夢をかなえたら本当の夢をかなえよう~日本二周ヒッチハイクの歌旅~第1話<回顧小説>
第1話
ー日本二周の旅小金井街道から開始する初めてのヒッチハイクは成功するのかー
ぼくの心臓はバクバクしていた。お腹はキューっと縮こまっていた。
(本当にやるのか?おれは。もうスタートしてしまっている。やるしかないよね。)
最初の目的地は大学時代の親友古田のいる秩父。調布に住んでいたぼくは北を目指すことになる。もちろん古田には知らせてない。勝手に目指す。
(それがおれなりの美学だ。)
旅にでちゃった詩7 死んだわけじゃないでしょ
何か悪いことが起きたんじゃないから
それでいいじゃない
何もうまくいかなくとも
何かやったんだから
それでいいじゃない
死んだわけじゃないんだから
生きているんだからいいじゃない
旅にでちゃった詩6 変わろう変わろうとして一生変わろうという苦労にうもれる
昔からかわってない
昔からかわってない
変わらない部分
そこが大切な気がする
変わろう変わろうとして
一生変わろうという苦労にうもれる
つかもうつかもうとして
一生つかもうという苦労にうもれる
わかろうわかろうとして
一生わかろうという苦労にうもれる
だめだだめだと言い続けて
一生だめだという苦労にうもれる
幸せになりたい幸せになりたいと願って
一生幸せになりたいと願い続け
旅にでちゃった詩4 もともとだめな自分なら嫌われたっていいだろう
つめかみっぱなし
指くわえっぱなし
窓しめっぱなし
灯りつけっぱし
命けずりっぱなし
冷たい物を飲みすぎてる
保険金をかけすぎてる
「おれの人生こんなもんとか」
「そんなもんじゃん、人生」
なんて絶対言いたくない
もともとだめな自分なら
嫌われたっていいだろう
君はそんなにすごかったのかい?
君は嫌われたくないんじゃなくて
嫌われる勇気がないんだ
ぶらさがりっぱなし
ねこなでっぱな
能登のがれきのお片付け【災害ボランティアとはこういうもの】
能登のがれきのおかたづけ【災害ボランティアとはこういうもの】七尾市に4月1日から3日まで、ボランティアに行ってきました。
災害ボランティアです。
災害復興は巨大な「直す」、巨大な「お片付け」ですね。
ボランティアには壁がある
災害ボランティアをぼくが初めてしたのは2018年です。
それまではしたいと思ってもなかなかできなかったのが正直なところです。
ボランティアをしたくないという人もい
第二部完 あとがき『夢をかなえたら本当の夢をかなえよう』【長編物語】
日本二周の旅がほぼ完結しました。
ここまでのおつきあい、みなさんありがとうございました。
この物語を書き進めるにあたって、ぼくは当時のメモ帳を見て記憶を掘り起こしつつ綴っています。
嬉しかった発見は、通算ヒッチハイク台数は今まで198台と思っていましたが、数え間違えていたことが分かり、200台でした。
どうでもいいことですが。でも、きりがいい数字になってよかったです。
ところでメモ帳を見
阿佐ヶ谷の4畳半の貧しい生活の中、仕事が続かない父にも苦労しつつ、母は子ども2人を育てた。その後ぼくが生まれた。自分の人生を思い通りにしていくことよりも、苦労から逃げることよりも、子供が健やかに育つことにすべてを捧げて生き抜いてきた昭和の母の愛。着想から20年を経て完成。
第144話 あなたのかなえたい夢は本当の夢なのですか?【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】
身内に命といつも向き合っている人がいる。
それはまわりの人達に生きることの緊張感をもたらしもすれば、時として危機感への麻痺も招いてくる。
例えば、命はいつも隣り合わせなんだと思うことは、ぼくの生き方に強い影響を与えたと思う。
「今死んだとしたら後悔することはないか?」
「死んだらおわりだ。人生は一度きりだ。」
そう考えるのがぼくの判断基準であり、そうなったのはぼく自身の性格もあれば兄貴の
第143話 兄貴は医学の常識を破り、薬なしで癲癇の発作をなくした【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】
兄は退院した。
でも退院後1年程は30分会話するだけでも異常に疲れ、疲れると声が出しにくくなる。
見た目は普通だからまわりには理解されにくい。
余計に疲れる。
疲れがピークに達すると癲癇(てんかん)の発作が起きる・・・。
そんな状態で兄は就職活動を始めた。
就職活動は会話を駆使する活動だから、きっとこれも過酷だっただろう。
それでもなんと九州の大手企業に就職。
そして同期では営業ト
第142話 くも膜下出血で開頭手術した兄貴は死ぬもんか【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】
東京滞在中、ぼくは兄を海へ連れて行った。
兄はサーフィンが好きなので、ストレス発散に時々海へ行く。
ぼくが連れて行ったというのは、兄は車の運転ができないからだ。
兄は癲癇(てんかん)の発作を起こす可能性があり、車の運転を控えている。
一人で電車で行くこともあるのだが、誰か運転できれば車で行けた方がはるかに楽だ。
ぼくはこのころ東京にいることが多かったから、兄にお願いされてよろこんで運転手