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シンガーソングライター。通算ヒッチハイク198台。日本二周全都道府県をヒッチハイクととギターで2年。アジア放浪。 はてなブログ「なんでも自分でなおす」や歌などの音声配信は公式サイトからhttps://sege40.com/blog/

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  • 夢をかなえたら本当の夢をかなえよう【第二部】

    毎週末更新。沖縄を離れ九州にもどったSEGE。鹿児島からのヒッチハイクは82台目からはじまる。残す県は13県。九州から今度は日本海側を東京へもどっていく道のりになる。この先いったい何が起きるのか。旅はミラクル。思いもよらないことだらけ。そして2周目を迎え、いよいよ2周目達成が見えてくる・・・。

  • あつめちゃった詩

    時々降ってくるSEGEの詩を集めました。

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  • 2022年のSEGEのうた♪

    SEGEのアコギの弾き語りオリジナルソング。毎年1曲作っています。2022年の新曲を特別に公開します。歌と歌詞もセットでお楽しみいただけます。

  • 夢をかなえたら本当の夢をかなえよう【第一部】

    土曜日更新。「日本は一周ではなく、二周しよう。」20年前、歌うたいSEGEはヒッチハイクと野宿で全都道府県をまわりながら、2年をかけて日本中を旅した。あの旅は何だったのか。人生とは何なのか。20年後のSEGEが振り返りながら書く小説。若者も中年もぜひ読んでみましょう。

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夢をかなえたら本当の夢をかなえよう~日本二周ヒッチハイクの歌旅~第1話<回顧小説>

第1話 ー日本二周の旅小金井街道から開始する初めてのヒッチハイクは成功するのかー   ぼくの心臓はバクバクしていた。お腹はキューっと縮こまっていた。   (本当にやるのか?おれは。もうスタートしてしまっている。やるしかないよね。)   最初の目的地は大学時代の親友古田のいる秩父。調布に住んでいたぼくは北を目指すことになる。もちろん古田には知らせてない。勝手に目指す。 (それがおれなりの美学だ。) と、当時はそんなのが美学だと思っていた。 品川道や甲州街道でヒッチハイクす

    • 第126話 みんなと同じ道を歩むことになぜ疑問を抱かないの?~前~【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

      飲み仲間の一人の実家が大月のため、いい遊び場を知っているという。  同窓会で酔っぱらったまま吉祥寺で車に乗せてもらうと、ぼくが次に目を覚ましたのはどこかのスーパーの駐車場だった。  太陽がまぶしい。  どうやら目的地である大月の川の近くのスーパーのようだ。  ぼくはいったん外に出たものの、また眠りについてその次に目を覚ましたら、もうそこは山の中だった。  メンバーは地元のバーの飲み仲間5人とバーテン2人の計7人。そのうち、女子2人という構成だった。  真夏なのでめ

      • 第125話 学生時代の人間関係を乗り越えたことを感じた時【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

        8月8日。ぼくは富山を出た。東京に戻るのだ。   ぼくの腹は決まっていた。   この旅では行っていない、神奈川にも、山梨にも、千葉にも、茨城にも行こうと。   東京周辺で普段よく行くから行かないのではなく、そうだとしてもこの日本二周の旅として行かなくてはいけないと。   ただ、ヒッチハイクにこだわらず、あえて歩いて行けるところは歩いて行くことにした。   トシに黒部インターまで送ってもらい、黒部インターからヒッチハイクスタート。   174台目。米山サービスエリアまで。  

        • 第124話 自分のしばりをといて自由になること【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          7月27日、新潟へ向けて正光寺を出発。   ヒッチハイク163台目。鳳来まで。   浜松在住のご夫婦。水を汲みに鳳来に行くところだという。   164台目。湯谷温泉まで。   バンドをやっている若者カップル。   165台目。湯谷から東栄まで。   娘3人と東栄にキャンプに行くところ。   166台目。東映から飯田インターまで。   豊川から飯田の実家へ行くおじさん。   167台目。飯田インターから駒ケ根サービスエリアまで。   新潟での約束が2日後だったので、インターでヒ

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        夢をかなえたら本当の夢をかなえよう~日本二周ヒッチハイクの歌旅~第1話<回顧小説>

        • 第126話 みんなと同じ道を歩むことになぜ疑問を抱かないの?~前~【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

        • 第125話 学生時代の人間関係を乗り越えたことを感じた時【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

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          第123話 食べられないつらさもあるが、食べきらなければならないつらさもある【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          正光寺にはテラという猫がいた。   お寺にいる猫だから「テラ」だ。   ふざけた名前だが、おっちゃんのゆるい性格が表れている。  ぼくは中国から帰った後は約束通りお寺の手伝いをさせてもらった。   お墓のお掃除や草刈り、本堂の畳や床や柱の拭き掃除など。   手伝いと言ってもその程度だから、ほとんど自由に過ごせたのでギターの練習などに時間をさくことができた。   食事はおっちゃん手作りの精進料理で、肉は出ない。肉で作った風の料理もあり、よくできている。   食器はぼくの分が布

          第123話 食べられないつらさもあるが、食べきらなければならないつらさもある【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第122話 20年前に浜岡原発停止を訴えていた人たち【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          少し時間をさかのぼる。 和尚のおっちゃんにシルクロード行きを提案された次の日のことだ。 「おっちゃん」とは失礼かもしれないが、和尚さんに「何とお呼びすればよいですか?」と聞いたところ、 「まあ、おっちゃんて言うやつが多いかな。」 とおっしゃってくれたので、それからはそのように呼ばせていただいた。 沖縄のムーミンさんのように、一緒にいるみんなが、「じじい、じじい」と言っている環境とは違う。 和尚のおっちゃんと二人の状況でいきなり「おっちゃん」はちょっと恥ずかしいとい

          第122話 20年前に浜岡原発停止を訴えていた人たち【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第121話 シルクロード1週間の旅を一円も使わずに果たして来た【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          シルクロードの旅はほんの概略に留めよう。 ぼくは初めて使う愛知中部国際空港から上海経由で西安に渡った。 そこからまたすぐに飛行機で敦煌(とんこう)へ。 7月18日、敦煌で陽関、鳴砂山などを見学。 19日、莫高窟、シルクの絨毯工場などを見学した後、夜行列車でトルファンへ。 20日、トルファンで高昌故城、アスターナ古墳、ベズィクリク千仏洞、火焔山(かえんざん)、交河故城などを見学。 21日、バスでウルムチへ行き、飛行機で西安へ。 22、23日と西安で2泊。西安では華

          第121話 シルクロード1週間の旅を一円も使わずに果たして来た【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第120話 恩返しはワシにしなくていい。他の人にしてあげなさい。【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          和尚さんに中国行きの話を持ち掛けられた翌日は浜岡原発の反対運動をしている方のイベントに顔を出し、その翌日は、遠州大念仏を見た。   その2日間でぼくはパスポートの取得について調べた。   パスポート取得には最短で一週間くらいかかる。   これから戻って普通に申請を始めると、ビザの申請もあるので7月17日の出発には間に合わない。   ただし、渡航理由が「仕事」なら3日で取得できるという。   これなら間に合う。   和尚さんに相談した。   「調べたんですけど、『仕事』という理

          第120話 恩返しはワシにしなくていい。他の人にしてあげなさい。【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第119話 日本を二周していたらシルクロードへ連れて行ってもらうことになった【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          浜松から渥美半島までの道のりは単純だ。   海岸沿いの国道42号(1号線)を行けばよいだけだ。   正光寺からはひたすら南下していけば1号線に出る。この1号線が浜名湖を過ぎたところで分岐し、内陸に入る方が1号線、海沿いの方はは42号線になる。   42号まで出ればあとはただ西へ進むだけ。   ぼくが大事にメモしておいた「42」という数字とはこの国道のことだった。   そのメモしていた国道42号線が、ちょうどその時いた浜松から渥美半島へダイレクトに伸びている道だとは、やはりこの

          第119話 日本を二周していたらシルクロードへ連れて行ってもらうことになった【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第118話 一生のうちであの景色をもう一度見たいと思っていたところへ行き、その後起きることとは【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

            (もし雨に降られてもサービスエリアでしのげるように高速で行こう。)   まだまだ梅雨は明けていない。   雨の中でのヒッチハイクと野宿はかなり消耗する。   今日浜松の正光寺にたどり着ける保証はない。   普段は高速道路ではほとんどヒッチハイクをしないが、ここは高速で行くことにした。   ヤイリギターからはありがたいことに、ヤイリギターの松野さんという方が仕事で出かけるついでに送ってくれることになった。   小牧インターまで送ってくださる。   ぼくは松野さんの運転する軽

          第118話 一生のうちであの景色をもう一度見たいと思っていたところへ行き、その後起きることとは【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第117話 ヤイリギターはスペシャルだ!だって心を大事にしているから!【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

            社長のおごりで、若いクラフトのみなさんとぼくは4、5人で焼肉を食べに行った。   そして焼肉に行く前、奇跡のようなことが起きた。   「SEGEさん、あのギターやっぱり持って帰りたいですよね?」   と案内役の方が言ってきたのだ。   「え?あのギターって、社長さんがほしいって言っていたぼくのギターですか?」   「はい。小池さんが社長に言ってくれたみたいで。小池さんが話したがってました。」   ぼくは小池さんのところにお話をうかがいに行った。   「君、あのギター思い入

          第117話 ヤイリギターはスペシャルだ!だって心を大事にしているから!【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第116話 今では見られない0フレットのあるヤイリのギターの物語【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          名鉄で可児へ。   道すがら、人づてに聞いてやっとたどり着いた。   「ヤイリギター」に。 工場の入り口で事情を説明する。   「東京から旅をしているんですが、ぼくが使っているギターがヤイリのギターでして、この先も旅をしながら歌うことを考えると、ギターの状態が心配でして。見ていただけますでしょうか。」   そんなことを話した。   すると、   「そうですか。よかったら工場を見て行きますか?ギターってどんなの使ってるの?」   「こんなギターなんです。0フレットがあって、だ

          第116話 今では見られない0フレットのあるヤイリのギターの物語【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第115話 ぼくのギターを生んでくれた岐阜県の「ヤイリ」の工場に直接持っていく【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

           浜野さんのお宅にはおよそ1週間くらいいさせてもらった。  その間、浜野さんが仕事でいない時など、部屋にある「ワンピース」を読んで時々泣きながら読破した。  当時の最新刊は26巻だった。  しばらくジャンプの漫画を読んでいなかったし、ワンピースはなんとなく手をつけなかったので非常にいい機会だった。  (ワンピースっていい話だなあ。熱い!泣ける!こんないい話だったのかあ。)  浜野さんが全巻持っているだけある。  それと浜野さんのオフの日に、浜辺でBBQもした。

          第115話 ぼくのギターを生んでくれた岐阜県の「ヤイリ」の工場に直接持っていく【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第114話 SEGE誕生秘話とMCW【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          その夜ぼくはまた新しい浜野さんの知り合いを紹介された。   当時の三重県の若者の間でかなり話題となっていたファッションブランド「MCW」。   そのブランドのプレスデザイナーの通称MCさんが浜野さん宅に来た。   MCWの服は東京や他県のお店にも置かれているそうだ。   MCさんがMCWが出ている雑誌などをいろいろ見せてくれたところ、キンキキッズやキャイーンなども着ていた。   MCWの服はペイントのデザインが特徴的だ。   インクのついた筆をピン!ピン!とすることでそのイン

          第114話 SEGE誕生秘話とMCW【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第113話 自信を見せるべき時とそうでない時と【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          『GALLIVER』はまだオープンしてそんなに年月は経っていない。1,2年というところだろうか。   まだまだ新しい。キラキラしていた。   中はウッドテイストで、食事もできるお店であり、ドラムセットとステージがあって、バンドがライブをすることもできる。   とてもオシャレでかっこいいお店だった。   ただかっこいいだけでなく、音にこだわっているから、だからプロの方もライブをしにくるという。   さすが、山崎まさよしさんが演奏されたほどのことがある。   そういうすぐれたお店

          第113話 自信を見せるべき時とそうでない時と【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          第112話 大切なのは金じゃなくて愛だろ、愛とは無償のものだろ、愛があればあとからついてくるだろ【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】

          浜野さんに出会ったその日、ぼくは浜野さんの営業に一日付き合った。   「SEGEくん、日本を回ってるなら飛田新地は行った方がええで。西成にある江戸時代から残っている遊郭で、200軒くらいある。〇〇〇だけするとこなんよ。」   「えー!そんなところあるんですね。大阪はもう行って来てしまったので、2周目の時に行くかもしれません。でもお金がないので無理ですね。」   そんな感じで四日市へ車を走らせながら、ぼくにいろいろなことを教えてくれた。   「おれが雑誌を作っているのは、三重県

          第112話 大切なのは金じゃなくて愛だろ、愛とは無償のものだろ、愛があればあとからついてくるだろ【夢夢日本二周歌ヒッチ旅 回顧小説】