「プラダを着た悪魔」から学ぶ仕事において大事な3つのコト
こんにちは、海外セレブが好きなミーハー代表、おむかいです。
今回どんな記事を書こうか悩んでいた時に、ちょうど「プラダを着た悪魔」を観て色々考えることがあったので、これを題材に書くことにしました。
まずプラダを着た悪魔を知らない方、記憶が曖昧な方向けに超簡単なあらすじを紹介します。
公開から15年以上たった現在でも根強い人気を誇る名作の1つです。
自分も中学時代に初めて見た時からずっと大好きな作品です。
なぜ今さらこの映画を見返したんだ?という疑問が聞こえた気がしたので一応お答えすると、最近友達と「おうち映画」にハマってまして、不朽の名作から最近の映画まで洋画を中心に幅広く鑑賞しているんです。
そこである日「マイインターン」というアン・ハサウェイとロバート・デニーロが主演の映画を観まして、その流れでアン・ハサウェイの不動の人気を築き上げた「プラダを着た悪魔」も続けて観ないとねっという具合で観ることになった次第です。
(「マイインターン」を観たことがない方は、名作の1つなので是非観てみてくださいね!!)
さて、今回タイトルにもあるように、私がこの映画から学んだ「仕事において大事な3つのコト」というテーマでの執筆を決めた理由は、社会人になって改めて観たときに学ぶことが多かったからです。実際に働く身にならないと気づけなかったことがわんさかありました。
その中でも、自分が特に大事だと思った3つのコトを本記事ではご紹介します。
といっても凄く基本的なことなので拍子抜けするかもしれません。ただ基本的だからこそ忘れがちなので、若手の方からベテランの方まで、改めて働く姿勢を見直す意味でも是非ご一読下さい!(一読と言わず是非保存して見返してください~)
※この記事はネタバレを含みます!!自己責任で読んでね!!
仕事において大事な3つのコト
① 相手が大事にするモノに、リスペクトを持つコト
1つ目は「相手が大事にするモノに、リスペクトを持つコト」です。
これは仕事に限らず、人間関係全般で大事なコトです。特にまだ関係性が築けていない相手と仲を深める段階で大切にしたい考え方です。
映画の中で、アンディはファッションに無頓着で、RUNWAYの面接時も編集長のミランダの名前すら聞いたことがありませんでした。もちろん面接も流行遅れのファッションでのぞみ、ミランダ直属の第1アシスタントであるエミリー(後の先輩)やミランダの右腕であるナイジェルに何かの冗談かと鼻で笑われる始末。
しかし持ち前のガッツで何とか採用され、アンディは第2アシスタントに配属されます。
ある日、ミランダを含む数名が撮影用の服を選ぶ場面で事件はおきます。
ミランダが手に取ったドレスに合わせるベルトに悩む社員が、2つの同じ色のベルトをとり「選べません、まるで違うタイプなので。」と言います。それに対して思わず笑ってしまうアンディ。それにミランダが静かに怒りをあらわにします。
その後も雑務に奮闘する中で、ミランダからの理不尽な要求に応えられず、終いには「期待していたのに、今まで雇ったバカな子達の誰よりも失望した」と言われてしまいます。
落胆したアンディは、ナイジェルに「努力しているって認めてほしいだけなのに」と泣き言を漏らします。しかし、ナイジェルはそんな彼女にこう言います。
「君は努力なんてしていない。ただ愚痴を並べているだけだ。」
「慰めてほしいのか?”いじめられて かわいそうに”って。」
「目を覚ませ。彼女は自分の仕事をしているだけだ。」
「ここで働けるなら、多くのものは命も捧げる。」
「でも君は偉そうに文句を言う。」
そこでアンディは自分の失礼さに気がつき、ファッションに興味を持ち始めて次第に周りから認められていく、という展開になります。
このエピソードから得た教訓が、
「相手が大事にするモノに、リスペクトを持つコト」
です。
ファッションが大好きで働いている人に対して「私はファッションに興味がないです」というのは「あなたに興味がありません」と言っているようなものです。
もし自分がナイジェルの立場で、自分が大事にしているファッションについて理解をしようという姿勢すら見せないアンディが、自分が一番尊敬しているミランダの愚痴を言ってきたらどう思いますか?
僕だったらナイジェルのように優しく諭すことはできないかもしれません。
自分が大事にしているものを他人に理解してほしいように、他人も大事しているモノを理解してほしいはずです。
だからこそ人間関係において信頼を築くために、相手が大事にするモノに対してリスペクトを持ち、理解する姿勢をみせることが重要だと僕は思います。
ちなみにナイジェルに諭されて様変わりしたアンディはのちに、プライベートの友人・彼氏や尊敬するライターに、仕事やミランダについて馬鹿にされた時に不快感を示します。アンディが、ファッションや今の仕事、そしてミランダを大事に思うようになったことが伝わる描写で、個人的にムネアツなシーンですTT
(ああやばい、長くなりそう。。サクサク行きます!)
② 指示待ちせず、周りをみて能動的に行動するコト
2つ目は「指示待ちせず、周りをみて能動的に行動するコト」です。
これは言わずもガナ子ちゃんですね。
新卒1年目の頃に耳にタコができるくらい言われました。
劇中では、ナイジェルに諭されてアンディは人が変わったように超ハイスペなバリキャリ女子に大変身します。身なりだけでなく仕事っぷりも様変わりしちゃうんです。
わーおサクセスストーリーだいけいけ!
となるわけですが、その ”仕事ができている風” な描写にヒントがありました。
なぜ観客はアンディが仕事ができるようになったと感じたのでしょうか?
もちろん、彼女がお洒落になって周りが認め始めたから。
それはそうなんですが、そんな浅い薄っぺらなビジュアル的描写がすべてじゃないんです!中学生の俺!聞いてるか!
(MadonnaのVOGUEをbgmに、ファッションが秒単位で切り替わっていく描写が劇中で一番印象的ではありますがね。何度見返したことか。。)
主な描写は以下かと。
・ゆとりをもって早朝に出社しているコト
・手がふさがっている人に扉を開けてあげる気遣いをみせたコト
・ミランダやエミリーが出社する前にすべての準備を済ませたコト
・取引先のファッションデザイナーと会う際に、相手がデザインしたバッグを持参したコト
・ミランダに指示されたことを、既に済ませていたコト
これらは全て、誰にも指示されずに自主的にした行動です。
周りの人が何を求めているのか、自分の頭で考え行動できるようになった彼女をみて、観客は「ああこの子は仕事ができるようになったんだ」と感じたのです。
ミランダもそんな彼女をみて信頼できる人材に成長したと判断し、初めて「アンドレア」と名前を呼び、今までエミリーにしか任せていなかった「自宅に本を届ける」というタスクを言い渡します。このシーンはまるで自分が認められたような感覚になり、グッときました。
③ 目的意識を持ち、必ず成し遂げるコト
3つ目は「③ 目的意識を持ち、必ず成し遂げるコト」です。
個人的にはこれが一番意識していることです。人から信頼を得るために一番重要なことだと思っています。
仕事において一番大事なコトってなんだと思いますか?
もちろん色々ありますが、一番は「結果を出すこと」だと思っています。
給料に見合った結果を出す必要がありますし、顧客から信頼とともに受注していただいた対価として相応以上のアウトプットを提供する必要があると考えています。
見合った結果が出せなければ相手からの信用を少なからず失うことになるでしょう。だからこそ、目的(ミッション)を明確に握ったうえで、必ず成し遂げることが重要なのです。
劇中で、アンディはミランダから指示された「自宅に本を届ける」タスクにおいて、ミランダの娘たちにからかわれて失敗してしまい、一度獲得した信頼を失ってしまいます。
そしてミランダからほぼ不可能に近いタスクの「出版前のハリーポッターの新作を娘に届ける」ことを指示されます。無理難題と思われたタスクでしたが、アンディはあらゆるコネを使って成し遂げます。
これによりミランダからの絶対的な信頼を得て、エミリーを差し置いてパリのファッションウィークへの同行を許可される流れとなります。
ちょーっとハリポタ新刊の調達は無理難題すぎる気もしますが、要は目的を達成するためにあらゆる手段を使って成し遂げたコトが、失った信頼の回復に必要だったんです。
おっと、、なんだか不吉な質問が聞こえてきそうですね。
「仕事を成し遂げるために残業してでもやれってことですか?」
これに関して、私は”場合によっては”YESと答えます。
顧客からはゆとりのある納期でお願いされたにもかかわらず、自分や同僚が原因で残業をしないと納期に間に合わない場合がこれに当てはまります。
また、そもそも無理のある短納期でお願いされたが、見積もりが甘く承諾してしまった場合も当てはまりますね。
要は「やるっていったのに、やらない」がアウトなんです。それすなわち、約束を破ったことになるので。
対価をもらっている以上、やると宣言しているのと同義です。それに見合った仕事が出来なければ、約束を破ったのと同義なんですよね。
(なんだかペーペーの癖にお説教臭くなってしまってしまいすみません。。切り上げます!)
まとめると、本記事で紹介する仕事において大事なコトは以下の3つです。
基本的なことだけど、ついつい慣れてくると忘れがちなので、日々これを意識して仕事に励みたいですね。
あとがき
色々書いてきましたが「プラダを着た悪魔」の主題は
「自分自身の幸せの定義と向き合うコト」だと思っています。
ここから盛大なネタバレになりますが、、(自己責任で!!)
アンディは、結局ミランダに同行してパリに行きます。
そこで周りの策略によりミランダがRUNWAYの編集長の座をおろされそうになることを知ります。ミランダはそれに気づいており、右腕であるナイジェルを売ることで失脚を回避します。
それを見たアンディは失望し、自分がなりたい理想像はミランダではないことに気が付きます。そしてミランダのもとを去るのです。
ミランダはアンディが去る前にこう言います。
「あなたは私に似てるわ」
「人が何を求め、必要としているかを超えて、自分のために決断できる」
それに対し、アンディは
「あなたのような生き方が嫌だったら?」
と問います。
ミランダは
「馬鹿言わないで。誰もが憧れているわ。」
と自慢気に返します。
このアンディが人生における大きな決断をするシーンが、何度見ても胸が熱くなります。
そして時がたってアンディはNYミラー誌に中途入社を決めるのですが、そこの編集長にミランダから言付かっていることを知らされます。
それは最高の誉め言葉でした。
「今までのアシスタントで最も期待を裏切ってくれた。君を雇わないなら私は大バカ者だと。」
そして映画の最後にRUNWAYの前で、アンディとミランダが通り越しに目を合わせ、手を振り前向きに立ち去るアンディをみてミランダが初めて微笑むのです。
この最後のシーンで何度泣いたことか。。友人とのおうち映画で観た際も、息ができなくなるくらい泣いてドン引かれました苦笑
結局ミランダは、自分とは異なる選択をしたアンディのことを尊重し、応援しているんですね。
人生って色んな選択の連続で形を変えていくものです。
だからこそ、自分の幸せの定義と向き合うことで、少しでも幸せな人生を歩めるんだと思うのです。
改めてこの映画を見て、自分の幸せと向き合おうと思えました。
最後に、この映画で一番考えさせられた言葉を皆さんに送ります。
それはアンディが彼氏と別れて悩んでいる時にナイジェルが送った言葉。
「仕事がうまくいき出すと、プライベートが崩壊する。それが昇進の合図だ。」
仕事が軌道に乗ると仕事が増える、そして多少なりとも私生活を圧迫する。経験しているからこそ耳が痛いですね。。
ライフワークバランスが見直されつつ昨今はあまり考えなくてもよさそうではありますが、昇進してマネージャーや役員になると考えざるを得ないことかもしれません。
改めて自分が人生において何を優先するのか、見直すコトが大事なのかもしれませんね。
というわけで、考えさせられる上に面白くて見ごたえもある最高の映画なので、是非観てみてください!
以上、アン・ハサウェイLOVERのおむかいでした。
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