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【詩】桜

君の涙にも似た晴れの日の欠片。
風に攫われる音と共に、
足元に散らばった涙の欠片。

不甲斐なさを感じさせる景色の中、
でもまた新たな希望を探してしまう。

君の頬にも似たその枝の色に、
何度心動かされたことか。

いつか巡り続けるこの季節の中、
君を重ねたこの幹の前。

手に残った温もりと共にひとひら、
過ぎ行く時間に散りゆく。

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