イキるじゃなくて生きる
人と違うとこ見つけて喜ぼうとする自分がいる。
人より音楽を知ってると思いたくて、知識を披露したがる自分がいる。
それって、俗に言う「イキる」と言うことなんだと思う。
イキる理由は人それぞれだと思うけど、自分に自信がないから相手にマウントを取ることで自分の自尊心を満たそうと僕はしているんだと思う。
誰かと違う人間になりたい、特別でいたい、ひいては優れていたい。
そんな想いが人を”イキらせる”のではないだろうか。
でも、僕がすごいなかっこいいなと思う人にイキる人はいない。
みんな、人なんて気にせず自分を「生きる」人が多い。
本当に人目を気にしないなんてできるのかはわからないけど、少なくとも何かを選ぶ基準が自分の中にある。
僕だってそう言う人になりたい。
気づいた頃にはめちゃくちゃ、人目を気にする自分になっていた。
それが自然になってしまっている部分もある。
だから、自分に正直になるほど今の自分をぶち壊したくなるし、今の環境を全部破壊したくなる。そんなわけにはいかないのに。
とにかく満足がいかないのだ。どこにももたれかかれる気がしない。自分一人でずっと立ち続けなければいけないし、自分が自分の味方でい続けなければ救われないのもうんざりだ。
そして人目を気にする自分と、他のことなんてどうでもいい自分の間に挟まれて葛藤することになる。その葛藤の隙間の日常生活で自尊心を埋めようとするの自分に気づいて嫌な気持ちになる。
イキりたいのではく、生きたい。
自分の気持ちに正直に生きて、その後に選んだことが気づいたら人と違うって言うのが本当に特別なことなんだと思う。
誰かを否定したりも、マウントを取りたいわけでもないのだ。
自分が優れていたいと思うプライドも、全部は自分が自分を満足させていないから生まれるのだ。そして、何かを言い訳に自分がいいと思うことを選べなくなると人は、自尊心を他人で埋めようとする。
一方で自分で自分を認められる人には余裕があって、そして、誰かを認めることができる。
僕はそうなりたい。
かっこいいと思える人たちみたいに自分で自分を満足させたい。
そして誰かが好きなものを楽しみたい。
そして気づいた時には、誰かを照らせることができているのだとしたら、
それがいい。かっこよく生きるのだ。
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