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君は大人

寂しい月曜の午後

今日は君に会えない

喫茶店の窓から

外を見やれば

灼熱のアスファルトを

滑る車の群れ

みな一様に

先を急ぐ

僕は君に

何をしてやれるのか

ときどき考える

君はとても大人で

僕はまるで子供のように

駄々を捏ねて

迷惑をかけてしまう

申し訳ないと

いつも思ってるんだ

熱い風が

国道を吹き抜ける

道行く人も疎ら

路傍に臥せる

色褪せた大型犬

時折舌を出し

苦しそうにしている

照り付ける太陽は

容赦無く老犬を

痛め付ける

僕の苦しみは

君が理解して

いつも癒してくれるのに

君の苦しみを

僕はどれだけ

わかってあげられるのか

考えれば考える程

わからなくなって

陽は一向に

傾く気配も無く

この喫茶店の

小さな午後は

永遠に思われた

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