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アマプラ映画感想メモ#7『ニュー・シネマ・パラダイス』

ついに一週間続いた映画習慣第七日目。
致命的なネタバレは避けるべく努力するが、あらすじや表現、全体の構成についてなどは触れようと思うので、一切情報を入れずに映画を観たい方はお気をつけて。


今回観た映画はこちら。

『ニュー・シネマ・パラダイス』

〇観ようと思ったきっかけ

『映画大好きポンポさん』で、主人公ジーンくんが観ているシーンがあった&各所で名作と言われていて気になっていたため

〇概要

1988年のイタリア映画。監督はジュゼッペ・トルナトーレ。主人公の様々な時期をそれぞれ三人の俳優が演じている。

〇あらすじ

ローマに住む男サルヴァトーレはある日、長年連絡を取っていなかった故郷の母から訃報を受け取る。
映画技師アルフレードが亡くなった。
それをきっかけにサルヴァトーレは三十年前に捨てたきりだった故郷シチリア島の村での日々を思い返す……

〇ノート

とても”豊か”な気持ちになる。というのが映画を観た後の第一印象だ。
とにかくこの映画では喜怒哀楽その他、人生に存在し得る様々な感情がごちゃ混ぜになって押し寄せて来る。
作中でアルフレードが語っていた「人生とは映画のようではなくもっと複雑なものだ」という考え方に敢えて挑戦しているかのようだ。
その中ではもちろん嫌な事もいくつか起こるが、全体的に爽やかな雰囲気で、作中で起こるどんな出来事にもまるで”いやらしさ”が感じられない。
観終わってみると、何だか幸せにされてしまったなぁ、という感じになる。
また、一つのシーンに常にいくつもの意味を籠められており、作中の展開に合わせて過去のシーンがどんどん意味合いを変えていくのが、実際の人生と相似関係にあるようで美しい。
公開当時、サルヴァトーレと同じ時代を生きた人々がこれを観ているはずなのだが、感情が滅茶苦茶になったりしたのだろうか。

〇感想

作中の映画館で上映されている作品の中にこの前観た『駅馬車』の襲撃シーンがあって一人で嬉しくなったりした。
もう三〇年前の映画だが、映画を観る人々の感覚今を生きる我々とそう変わらないのだと観ていて思う。
特に、繰り返し見た映画の台詞を上映中に先んじて言っちゃうおじさんは、ゲーム実況とかにたまに現れるネタバレ野郎みたいな感じがして変な親しみを覚えた。

それでは、また次回。

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