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アマプラ映画感想メモ#79『英国王のスピーチ』

79、素数感が無いけど本当に素数か不安になる、映画習慣79日目。
致命的なネタバレは避けるべく努力するが、あらすじや表現、全体の構成についてなどは触れようと思うので、一切情報を入れずに映画を観たい方はお気をつけて。


今回観た映画はこちら。

『英国王のスピーチ』

〇観ようと思ったきっかけ

アマプラ君が何度もおススメしてくるため。

〇概要

2010年の映画。
監督はトム・フーパー。

〇あらすじ

大英帝国ヨーク公アルバート王子は吃音症に悩み、言語聴覚士ライオネル・ローグのもとを訪れる。当時としては斬新なライオネルの手法に抵抗を感じつつも、アルバートは診療を続けながら自身の過去と向き合う。

〇ノート

物語の基本は、非日常×共感なのではないかと観ていて感じた。
普通の人々にはうかがい知れない王族の世界と、スピーチというほとんどの人が経験したことのある題材を組み合わせた時点で、とても心を惹かれた。
さらに、王としての重圧と家族関係のストレスを絡めて描いていたために、どこか自分のこととしてアルバートの問題を捉えることができる引っ掛かりが用意されていて、とても面白く観ることができた。
また、構成にも無駄が無くて、英国紳士みたいにシュッとした印象があってとても良かった。
また、変に過去編などを挟まず、現在のアルバートの様子や述懐を通じて少年時代の彼の在り方を窺わせるような手法もとても参考になった。
何と言うか、いつでも観返して参考にしたくなるような、教科書的な映画だったと感じた。

〇感想

中高時代にスピーチで失敗した記憶があって、冒頭のスピーチ場面などではムードに飲まれてひどく緊張してしまった。
その時に思ったのが、物語作品にはムードが欠かせないということ。
音楽や映像の色味、間、視線、演技、周囲の行動、小さな要素の幾つもの組み合わせによって空間を作り出すことは、物語で大きな動きを作ることと並んで大事な事なのだろう。
自分が小説を書く時にも、もう少しムードや雰囲気を意識してみようと思う。

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