見出し画像

アマプラ映画感想メモ#76『インセプション』

南無~な映画習慣76日目。
致命的なネタバレは避けるべく努力するが、あらすじや表現、全体の構成についてなどは触れようと思うので、一切情報を入れずに映画を観たい方はお気をつけて。


今回観た映画はこちら。

『インセプション』

〇観ようと思ったきっかけ

『インターステラー』を観たら、こっちも観ておこうとなったため

〇概要

2010年のアメリカ映画。
監督・脚本はクリストファー・ノーラン。

〇あらすじ

ドム・コブは人の夢に潜入してアイデアを盗む産業スパイだった。とある仕事でのしくじりをきっかけに、コブはアイデアを盗むのではなく植え付ける(インセプション)困難な仕事を引き受けることになってしまう。

〇ノート

『インターステラー』でも感じた事なのだけれど、一度観たシーンをもう一度観直したくなるような物語上の仕掛けに、名前はあるのだろうか。
サスペンスは、不安定な状況にキャラクターや観客を置くことで『早く続きを見せろ!』と思わせることなのだと思うが、その逆。
途中までは意味のないことだと思っていた表現の意味が突然明かされ、今までとは全く別軸の過去への眼差しを掻き立てる、そんな現象。
何度も読み返したくなる作品には、そういう仕組みが少なからず含まれているのではないだろうか。
もちろん単純な面白さ、今そのページが面白いということに力を掛けるのも大事だけれど、そういった飛び道具を身につけることで出来ることが増えるのではないか、そんな気がした。
それにしても『インセプション』、教科書の問題を解いた直後にいきなり受験問題を解かされるような気分になって大変だった。
難しい概念や世界のルールを理解させるための方法論については参考になったけれど、SFで娯楽作品を作ることの大変さもうかがい知れて何だか複雑な気分になった。

〇感想

夢の中に入る作品では『bloodborne』の雰囲気感が好きなのだけれど、最近観た中では『ミュークルドリーミー』が近い気もした。
今作は『パプリカ』から影響を受けているらしいという話は聞いたが、そうした発想の源流はどこにあるのだろうか。
ちょっと気になる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?