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やむなし!日本中、歩くとするか。

・コロナ禍、永年勤続休暇10日を消化するために、安心安全を確保の上、一人で東海道歩いとけ、と始めた街道ウォーク。

・何のトレーニングも登山もしてないのに、意外と30km/日くらい歩けてしまう自分に驚きつつ名古屋まで約300km歩いて、今なら日本一周くらい歩けるのでは?と野心を灯す。

・そしてうっかり足首骨折して3か月の引きこもり生活。人はあっさり歩けなくなる事を知り、わかった、残りの人生、歩いてやろうと会社を退職。

・GoProの動画をアップせよ、とか、ブログを書け、とか、やった事の無いミッションが次々と寄せられ(3人程度の数少ない友人より)、やけくそに。。。いや、もう何でもやったるわい!と、このようにnoteに挑戦中。

■始まりは、東海道五十三次 

「僕は東海道五十三次を歩いたことがあるんですよ」
一〇年ほど前、知り合いの男性(推定50歳中小企業の部長職)から告げられた時、とっさに『それで?』と疑問を投げかけたくなったことがある。

この人は、何の自慢がしたいのか、聞いて欲しいポイントが何なのか、全くわからなかったのだ。
「俺ってちょっとワイルドで、歩ける男なんだぜ!」てこと?(中肉より少し肉付良く小背で全く運動しそうに無いタイプだった。)
「歴史オタクの俺としては、ロマンを感じるんだよなあ、宿場町万歳!」てこと?(確かに司馬遼太郎とか好きそうなタイプだったが…)


などと想像しながら「そうですかー、すごいですねー」と相槌を打っていると、「危険な場所が沢山あるんです。何度も遭難しそうになりました。侮れないんですよ、東海道は」と仰られる。


お、これは、“俺って冒険野郎だぜ”のパターンの方かあ?でも侮るほど東海道の事知らないしなあ…、などと話の展開に合わせたトークを検討していたのに、彼は「じゃ。」と話を切り上げて去っていったのだ。

それは、東海道を歩く人ってどんな人なんだろう、という疑問が芽生えた瞬間だった。


私はその後、東海道の事を調べまくり、ああ、ここが彼が言ってた危険個所ね!いつか、いつか私も必ず東海道を制覇するわ!と思うこともなく、東海道五十三次という単語は、忘却の彼方へと去ったのであった。

 そして、2020年。新型コロナウィルス流行下の自粛生活の中で、今期中に取得の事と与えられてしまった勤続30年記念の特別休暇10日を手にした私は途方に暮れていた。
 海外旅行に行きたかった!スペインに行きたかった!インドに行きたかった!キューバとか今こそ行ってみたかった!なのに、なのに何て可哀想なワタシ、オヨヨヨヨと泣き崩れる私に、「何贅沢言っちゃってんの!?職が無くなった人とか、学校行けない子とか、就職活動だって大変なんだよ?」という友人の直言に、 私は目が覚めた。

 今、私に必要なのは、娯楽ではなくて自粛。いや、むしろ修行なのでは、と。今すぐ四国へ飛んで八十八カ所を歩いて廻ろう、と!
 しかしながら、修行でも1ヶ月休むのは難しいのと、他県への立ち入りを控えるようにとの政府の見解の前に、突如として私の目の前に東海道が再々度降り立ったのだ。私は神奈川県民。東京勤務。そっと歩いて静岡くらいなら政府の許容範囲間違いないと旅立ちを決意。

 そして東海道の途中で骨折、くそー治ったらもー、日本中歩いてやるもんね、と2022年3月31日会社を退職。今に至る。。。

【街道履歴】

2020年11月頃 東海道 二川宿まで :ここで骨折

2022年4月 甲州街道 蔦木宿まで :ここで時間切れ

2022年5月 日光街道 踏破!


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