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Q. 画像検索の結果、類似画像として子どもに見せたくないものが出てきてしまいます。設定などで制限できるのでしょうか?

こんにちは!セキュスタ 子ども安全情報局です。
私たちは、セキュリティ学習教材「セキュスタ」を開発した情報リテラシー・情報セキュリティを専門とする先生方と共に、保護者の方々向けに、子どもの安心・安全情報に関わる様々なトピックを配信しています。
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子どものインターネットやSNSなどの利用に関する保護者のお悩みに、専門家の先生方が回答する「教えて先生!」に寄せられたご相談の中から、今回はこちらのご質問にお答えいたします。

Q.画像検索の結果、類似画像として子どもに見せたくないものが出てきてしまいます。設定などで制限できるのでしょうか?

A:画像検索を含めて、子どもたちがインターネットを利用する際に「検索をして調べる」ということは当たり前のように行われるようになりました。特に、小学生以上の児童・生徒には、学校から支給されたタブレット端末(GIGA 端末)を使った「調べ学習」が教育の一環として組み込まれています。

内閣府が毎年実施している「令和4年度⻘少年のインターネット利用環境実態調査」でも、検索の利用率は小学生以上で急激に増え、9 歳で58%を超えています。さらに中学生は80%以上、高校生は90%以上となっており、「検索」という行為はもはや学習活動の一部になっていると言えるでしょう。

インターネット上に掲載されている情報は、原則として誰かの検閲を受けているものではありません。違法ではなかったとしても子どもたちにとって有害なものがあり、ときには子どもたちにあまり見せたくない表現のものもあるでしょう。

そのような情報を上手にコントロールしていくために、まず検索機能についている「セーフサーチ」という仕組みを活用してください。

Google セーフサーチ
(パソコン版、Android スマホ版、iPhone アプリ版の3 つがあります)

Microsoft セーフBing

iOS端末の場合、「設定」の中にある「スクリーンタイム」で同様の設定をすることが可能です。さらに、お子さんの端末に対するペアレンタルコントロールの機能においても、同様のセーフサーチ機能を利用することができます。(それぞれのペアレンタルコントロールの設定の中で対応できますのでそちらを確認してください。)

お子さんの年齢にもよりますが、未就学児が利用する端末では安全のため検索機能はOFF にしておき、検索する必要がある場合のみON にして、保護者がいるところで検索をさせるようにすると、安心できると思います。

小学生以上のお子さんの場合は、上記のセーフサーチをON にした上で使い方を確認し、心身の成長に合わせて設定を変えていくことが良いのではないかと思われます。

このようなセーフサーチの機能ですが、機械的な仕組みは完全なものではありません。児童・生徒に有害な情報をすべて排除するのは難しく、ときにはお子さんの目に留まってしまうこともあるかもしれません。過激なパロディやネタとなるようなものも人によっては傷つくことがありますので、たとえセーフサーチ機能を使っていても、検索をするときには注意が必要です。

私が授業で説明している題材で、有名な『ぐりとぐら』という童話の画像検索があります。福音館書店から発行されているこの有名なお話、ご存知の方も多いと思いますし、私も大好きで子どもにも何度も読み聞かせをした童話の一つです。

このお話は、数年前にインターネット上でパロディとして『ぐりと〇〇』という形で扱われたことがあります。微笑ましい内容ならともかく、中には目を背けたくなるようなものもあり、画像検索でこれを見つけた時はとても心を痛めました。

現在は検索エンジン上のデータベースが良くなってきているため、セーフサーチを外した状態で書名タイトルの検索をかけても、画像検索上に著しいパロディが表示されることは減りました。しかし、「ネタ」などの用語を書名の前に入れて検索をすると、まだ表示されてしまいます。(セーフサーチをON にしても出てくるようです。)

このように、機械的な仕組みだけでは防ぐことのできないものもありますので、子どもたちのインターネット利用においては、丁寧に事情を説明してあげることが必要です。

子どもたちがインターネットで検索をするときに注意すべき点としては、


端末のセーフサーチはON にしておく。

・ペアレンタルコントロールのセーフサーチ機能もON にしておく
。
・低年齢の子どもが利用する場合には、なるべく保護者と一緒に扱う。

・検索結果で不快感や違和感のある結果が出る可能性を伝え、
 そのようなものを見た場合はすぐに保護者に知らせるように伝えておく
。
・もし検索結果で不快感や違和感を受けてしまった場合は、子どもの心のケアを丁寧に行う
。

といったことに配慮すると良いでしょう。

最後に、インターネットを利用していて違法な情報や有害な情報を保護者が見つけた場合は、その情報を報告することが可能です。

インターネットホットラインセンター

(こちらの「報告する」のところをクリックして、内容をチェックしてみてください。)

この報告によって一つでも悪質な情報を減らすことができれば、子どもたちが使うインターネット環境の安全につながります。
ぜひ、保護者が一丸となって子どもたちの安全を守るための活動を行っていきましょう!

いかがでしたか?このnoteでは、今後も「教えて先生!」にお寄せいただいたご質問に専門家の先生方が回答した記事をご紹介していきます。
ふと思った疑問や質問にもお答えいたしますので、どうぞお気軽にご質問ください。

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