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デジタルスキル標準の紹介。DX推進に必要なリテラシーってどんなもの?

経産省さんとIPAさんが「デジタルスキル標準」を公開しました。

公開された背景として、日本のDXが遅れていて競争力が低下しているという問題意識があります。確かに「GAFA」などのような企業が米国から出てきて世界を席巻、中国も「BATH」が躍進しています。日本もDXを推し進め、国際競争力を獲得していきたいところです。

公開された「デジタルスキル標準」は、2つの文書から構成されています。

  • DXリテラシー標準

    • 全員が対象(経営者を含め、全員がDX推進を自分ごとする)

  • DX推進スキル標準

    • 実務として会社のDXを推進する人が対象

前編では、DXリテラシー標準(以下、リテラシー編)について紹介します。
後編は、こちらです。

まずは、DXの定義です。経産省は「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。

ポイントは「環境が変化しているため、デジタル技術を活用し、ビジネスモデル・業務プロセス・組織風土の変革を行い、競争に勝つ。」ということだと思います。

リテラシー編の内容を理解することで、DXを自分ごととしてとらえ、変革に向けた行動をとることができるようになる、と書かれています。経営者も含めリテラシーが身につくと、企業のDX推進がスムーズになります。

リテラシー編では、マインドの変化が重要と書かれています。(概要P.8)

ポイントは「変化を受け入れ、関係者と協調的なコミュニケーションをし、失敗を許容しつつ柔軟な意思決定ができる。」ということだと思います。

マインドの変化が重要としていることが、「デジタルスキル標準」の特徴だと思います。DXといえば、スキル・知識に偏りがちだと思いますが、マインドに着目し指摘しているところが、この文書のすごいところです。

次に学ぶべきことは、社会の変化について、となっています。(概要P.9)

デジタル技術の発展によって、社会も顧客の価値観も競争環境も変わってきていることを知りましょう。10年前 iPhone が登場しました。そこから私たちの生活様式も大きく変わっています。ビジネスも変えていかないといけないことを改めて実感しましょう。

その次に学ぶことは、デジタル技術です。(概要P.10 - 11)

デジタル技術と聞くと反射的に「ITはわからないから任せる。」と言い出す方もおられるかもしれません。すでにスマホで動画みたり、アプリ入れてゲームとか楽しんでいると思います。難しいと考えずに取り組んでいただければと思います。

学ぶべきデジタル技術は

  • データ処理

  • AI・クラウド技術

  • コンピュータ、ネットワーク

となっています。データ処理などは難しい側面もあるので、学習しやすい分野から進めていただくのがいいでしょう。

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そして、デジタル技術の活用法を理解しましょう。

  • 活用事例

  • ツール

  • セキュリティ、モラル、コンプライアンス

などを学ぶことと書かれています。セキュリティ、モラル、コンプライアンスを理解しないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性がありますので、しっかり学びましょう。

セキュリティ、モラルはIPAさんが「ここからセキュリティ!」というサイトを運営されています。政府広報オンラインで「個人情報保護法」をわかりやすく解説されていますので、参考にしてください。

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まとめ

環境の変化

デジタル技術の変化が早く、ビジネスや業務プロセスも変化に対応しないと競争力が低下します。経営者を含め全体のリテラシーの向上が必要です。

マインドを変える

リテラシーをあげるために、まずはマインドを変える必要があります。変化を許容し、関係者と協調し、柔軟な意思決定をすることを心がけましょう。

必要な知識

デジタル技術としてAI、クラウド、コンピュータ、ネットワーク。デジタル技術の活用方法として、事例、ツール、セキュリティ、モラル、コンプライアンスを、学びましょう。

ここまで読み進められた皆様は、すでにデジタル技術を駆使して、この記事に辿りついていておられます。これからもマインドを変えることを意識し、必要な知識を入手しつつ、DXを推進していただければと思います。


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