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「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」で4位に入賞しました!プレゼンを詳細解説します!

こんにちは、SecureNaviの井崎です。

SecureNaviは、2023年6月29日に行われた、日本最大級のピッチコンテスト「IVS2023 LAUNCHPAD KYOTO」に登壇しました。このイベントは、次世代起業家の登竜門と呼ばれ、国内外から400社からの応募があったようです。その中から、4位入賞を果たすことができました。

当日は、持ち時間6分の中で、ピッチ(プレゼンテーション)をさせていただきました。6分では話しきれないことも多くありました。内容はYouTubeなどでも配信されると思いますが、改めて、ピッチでお話した内容をこちらの記事でも振り返りつつ、SecureNaviの紹介をさせていただきたく思います。

スライド解説

「理系のセキュリティ」と「文系のセキュリティ」

多くの方が、セキュリティと聞くと、技術的で、テックで、小難しいイメージを持たれがちです。ピッチで例として紹介したのは、ウイルス対策ソフト、ファイアウォール、脆弱性診断などです。私たちはこういった高度な技術を使ってセキュリティ課題を解決していく分野を「理系のセキュリティ」と読んでいます。

SecureNaviの主戦場は「文系のセキュリティ」です。具体的には、社内規程の管理、リスクアセスメント、監査、ISMSやPマークなどの認証などです。この分野は「組織的なセキュリティ」「セキュリティマネジメント」「セキュリティコンプライアンス」「セキュリティガバナンス」と呼ばれることもあります。この領域のTAMは6,000億円あり、わたしたちはここを狙っています。

SecureNavi の紹介

弊社は、もともとISMS・Pマークの認証取得・維持を支援する会社として創業しました。現在は少しずつズームアウトしており、ピッチでもご紹介した通り、幅広い規制や社内規程に対応できる形になりつつあります。

ちなみに、SecureNaviのプロダクト開発では、情報セキュリティの規制に関する深い理解はもちろん、社内規程の解析技術や、外部サービスとのAPI連携などの技術的な問題が山積です。企業秘密も多くあり、ここでは詳細な話はできないですが、興味ある方はぜひお話させてください!

先進的なアメリカのスタートアップの存在

日本は、アメリカと比べて「情報セキュリティ市場が5年から10年遅れている」と言われています。そんなアメリカでは、弊社のビジネス領域でも先を行っています。具体的には、すでにユニコーン企業となっているVantaやDrataを始めとし、Secureframe、Anecdots、Thoropass、anecdotesなどが、グローバルでみたときの私たちの競合です。アメリカでは、この領域は「Security Compliance Automation」と呼ばれています。弊社の製品は、まだこれらの製品と比べて完成度が低い部分が目立ちます。ただし、2024年で追いつきます!ちなみに、この領域は、各国で規制が異なるため、グローバル化がとても難しい領域です。海外勢の参入は難しいです。

わたしたちのビジョン「悲報をなくす」

ピッチでは「将来、情報セキュリティ事故が人の命を奪うかもしれない」と、少しセンセーショナルな説明をしました。ただこれは大げさな話ではなく、例えば自動運転技術が漏えいしたら?体内に埋め込まれたナノマシンがハッキングされたら?病院のシステムがハッキングされたら?このような映画の世界が、近い将来現実になると考えています。

こういった大きな事故は、技術的な問題によるものだと考えがちですが、サイバー攻撃のほとんどはヒューマンエラーから発生していることは意外と知られていません。私たちは、これの問題を仕組みで解決します。

私たちの考える「悲報」は、これだけではありません。情報セキュリティ事故が起こると、その事業をクローズしないといけなかったり、会社が倒産に追い込まれることもあります。これは、経営者や従業員、お客様や、その他様々な関係者にとって悲報です。また、機微な個人情報の漏えいは、漏えいされた本人にとっては非常に悲しい出来事です。

実は、セキュリティ以外の領域への応用についても、長期的に考えています。個人的には「法」にとても興味を持っています。キングダムという漫画の登場人物である李斯(りし)は、「法は願いだ」と言いました。私は、「法は世の中から悲報をなくすため」だと考えています。私たちは、複雑な法やルールを、なるべくかんたんに遵守できる仕組みを作ります。キングダムの時代よりはるか昔から今まで変わらなかった「法やルールを守る」という行動を再構築しています。セキュリティの領域をクリアしたあと、必ずや、これらの悲報をなくすためのプラットフォームを作りたいと考えています。

ピッチ資料を作るにあたって

しばらくコロナ禍でオンラインピッチが続いていたこともあって、このようにオフラインで皆さんの前でピッチをさせていただくのは、ほぼ初めてでした。ピッチ資料の作成については、過去のIVSを始めとした、主要ピッチコンテストの動画をすべて見ることはもちろん、様々な記事を参考にしながら、ピッチ資料を作成しました。

ピッチ資料作成にあたって、特に注意したのは以下の点です。

1スライド・1メッセージを徹底する

わかっているつもりでしたが、意外とできていませんでした。たとえばこちらのスライド、シンプルに纏まっているように見えますが「文系のセキュリティという隠れた領域がある」ということ「その領域のTAMは6,000億円であること」の2つのメッセージを含んでいました。

本番で修正は間に合いませんでしたが、ピッチの口頭では、6,000億円に触れないようにし、1スライド・1メッセージを徹底しました。

スライド最後のビジョンを語る箇所は「必要十分な量」で

練習のときは、ピッチで自分の思いを伝えた過ぎて、会社のビジョンを語る最後の時間で1分ほど使っていました。しかし、最終的には、この時間を35秒に抑えました。思いが先行しすぎるとくどくなってしまいます。自分自身では削ることが難しい部分なので、他の人にピッチを聞いてもらい、冗長なところを削るようにしました。

頑張って笑いポイントを作る

私たちはSaaSのプロダクトなので、実際に「もの」としてお見せできるものはありません。他の会社のピッチ動画を見ながら、物理的なものを見せられる会社は強いなぁとずっと思っていました。そんな私たちが、今回必死になって考えたものが「Tシャツ」でした。
規制Tシャツを作り、これだけはなんとしても覚えてもらうことを目標に、スライド構成を考えました。

デモ開始まで長すぎると良くない

今回のスライドは、デモの開始まで1:40でした。プレゼン開始からデモまでの時間は定石があるらしく、2分を超えると少し長いようです。元々は、2つの課題を紹介してから、その2つの課題を解決するデモをやっていたのですが、これを、各課題ごとにデモ動画を分割し、課題→デモ→課題→デモの順番でスライドを構成しました。

スライドの最後は会社ロゴとメッセージを再掲する

これも定石のようです。最後のスライドが一番インパクトが残るため、会社ロゴと、伝えたいメッセージを最終スライドにシンプルに詰め込みました。

最後に

以上、ピッチスライドの簡単な解説と、ピッチ資料の作り方について紹介しました。私、井崎は、明日30日もIVS KYOTOに参加する予定です。お会いした方、ぜひお話させてください!また、SecureNavi Tシャツ(規制Tシャツじゃなくてすみません!)を着たメンバーも多くいますので、みつけたらぜひ話しかけていただけると嬉しいです!

もし、SecureNaviで働くことに興味がある方がいれば、カジュアル面談でおあいしましょう!

投資家の皆様、事業会社の皆様、ぜひこの機会にお話させてください!TwitterのDMをいただければ日程調整を差し上げます。どうぞよろしくお願いいたします!


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