知的障害の人達には言語的なアプローチはいらない?
とある特例子会社の偉い方とお話しをしていて、違和感を感じました。
「うちの社員(手帳所持者)の半分は知的障害なので、心の問題というよりは行動の問題が多い。なので、ACT(アクセプタンス&コミットメントセラピー)は不要で、行動分析的なアプローチだけでよいと思っている」
「言語能力があまり高くないから、ACTは入りづらいからもしれない」
というご意見でした。
民間企業の方が行動分析やACTのことを知っていること自体が非常に稀有なことなので、共通の言語で話をすることができて、とても嬉しいかった半面、何か釈然としない違和感を覚えて、会話を終えました。
言語性が低い分、感情や思考をアウトプットできず、余計に苦しんでいることも多々あるはずである。
感情のボキャブラリーは「感情リスト」などを使うことにより、増やすことができるだろうし、感情との付き合い方は体験的なエクササイズなどで、アクセプタンスや脱フュージョンも体感できる。
そして価値や価値に向かう行動も明文化することも可能である。
アメリカでは障害児向けのACTのプログラムも開発されいる。体験的なエクササイズが満載で、マインドフルネスもきちんとプログラムに盛り込まれている。
また、ACTのメタファー(比喩)をカードにしたものが販売されており、視覚優位の方には、とても有効です。
また、カウンセラーとクライエントが共通のイメージを持って話ができるこので、イメージの齟齬がなく話ができることもこのカードを使うメリットとなりますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?