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【ゆる説】チームの雰囲気を改善すれば、ブランドの業績は上向くんじゃないか説

注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。

さまざまなブランドを伴走支援していると、気づくことがある。

それは、

チームの雰囲気とブランドの業績は連動している

ということだ。

雰囲気の良さといってもさまざまだが、例えば、以下のようなチームは伴走していて、こちらも一緒に仕事しやすいし、何より楽しい。

1. チームリーダー(例:ブランドマネジャー)がブランドの進むべき方向性や最重要課題をきちんと定め、それを日頃からチームメンバー(例:アシスタントブランドマネジャー、支援部門のメンバー)に伝えている

2. チームリーダーはチームメンバーの意見をよく聴き、柔軟に受けとめ、チーム内で頻繁にディスカッションをしている

逆に言うと、1ができていないと、チームメンバーは自分たちがやっていることが正しいのか、正しくないのか、わからず、漠然とした不安を覚える。

ブランドに関する検討も焦点が定まらず、あっちいったりこっちいったりで、無駄な仕事が増え、残業も多くなる。

そういう状態だと、チームメンバーは仕事の意味や意義を見出せなくなり、仕事に”やらされ”感が出てくる。当然、彼らのパフォーマンスは正直高くない。

一方、2ができていないと、チームメンバーの中に不満が溜まる。立場や役職的に、チームリーダーには強く言えないこともあり、悶々としている。

実際、我々のような外部のパートナーと話した際に、どっと不満が吐き出されることは少なくない(とりわけ、社内の政治力学上、事業部よりも立場が弱い、調査部や宣伝部などの支援部門のメンバーはこの傾向が強い)

そして何よりも、2ができていないときに、チームリーダーの考えや方針が間違っていると悲惨だ。

取り組むべき課題や対応策が間違っているのに、それを見直す機会が失われ、遅かれ早かれ、ブランドの業績も悪化してしまうからだ。

鶏・卵かもしれないが、経験上、1・2ができていないブランドは、業績もよくないことが多い。
(こうしたチーム内の人間関係とパフォーマンスとの関連性は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のダニエル・キム教授が提唱する「組織の成功循環モデル」でも示されている。詳しくはこちらを参照

ただ、これは裏を返せば、

上記1・2を徹底して、チーム内の人間関係を改善すれば、ブランドの業績は上向く可能性がある

ということも意味している。

事実、当初チーム内の雰囲気はよくなかったが、我々のような第三者が、時に不満の吐口、時に関係改善の触媒になったことで、いいアイデアがポンポンと生まれ、チーム内に希望の光が差し込んだケースも少なくない。

仕事とは、詰まるところ、人と人とのコミュニケーションだ。

もしかしたら、ブランドの業績が上がらず苦しんでいるマーケターは、顧客とのコミュニケーションを見直す前に、まずチーム内のコミュニケーションを見直した方がよいのかもしれない。

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