関根佑輔

Penguin Tokyo代表取締役・共同創業者。コンサル・広告代理店では成し得ないマ…

関根佑輔

Penguin Tokyo代表取締役・共同創業者。コンサル・広告代理店では成し得ないマーケティング変革に挑戦中。元・Panasonicマーケター、元・アクセンチュア シニアマネジャー。日々の事業運営の中で気づいたことをゆるく投稿します。※投稿内容は、あくまでの個人の意見です。

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  • ゆる説

    【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。

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心臓病の手術から、半年経って思うこと【長文注意】

驚かせて、ごめんなさい。 実は去年の8月に、心臓の手術をしました。 しかも、なんとステージ4の病気。 いつ心不全で死んでもおかしくない状態での手術でした。 手術から、ちょうど半年。 今日1ヶ月半ぶりに病院に行き、最終検査をしました。 結果、もう普通の生活をしてOK、とのこと。 今日は、自分の中で一つの区切りがついた日なので、 手術から半年経って思うことを3つほど書き記しておこうかな、と思います。 (あまり重い内容じゃない&長文なので、気軽な気持ちで?適当に読み飛ばしてくだ

    • 【ゆる説】戦略をつくるときには、常に“Plan B”必要説

      注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 先日、とあるブランドのマーケティング戦略の壁打ちをしていたときのことだ。 非常に高い売上目標を達成するために、誰をターゲットにするのか、どんな価値を提供するのか、その価値をどのように伝えていくのか、をディスカッションしていたのだが、久しぶりに議論に参加したメンバーが異議を唱えた。 ○○に注力することで、本当に目標を達成できるのか?

      • 【ゆる説】新規事業開発こそ、マーケティング思考が必要説

        注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 新規事業開発について、ずっともやもやしていたことがあった。 うまく言葉に言い表せなかったのだが、少し頭の中の整理がついたので、書き記しておこうと思う。 何がずっともやもやしてきたか、というと、 なぜ、普通に考えたらイケてない事業アイデアを、それを考えている当の本人が気づかないのか ということだ。 世の中は、新規事業開発の方法論で溢

        • 【ゆる説】AIDMA、実は順番が逆なんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 ここ2年ぐらい、ホットヨガのLAVAに通っている。 前の会社の先輩に勧められて行き始めたのがきっかけで、今やストレス解消や体調管理のために週2~3回はレッスンを受けている、“LAVA男”だ。 1時間のホットヨガは、心身ともにリフレッシュしてとても充実した時間を過ごせるので、結構好きだ。 しかし、あまりに大量に汗をかきすぎて、どんなにち

        心臓病の手術から、半年経って思うこと【長文注意】

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        記事

          【ゆる説】コモディティ化の原因は、ターゲティングにあるのではないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 マーケティングを少しかじった人なら必ず知っている、ターゲティング。 でも、実はちゃんとできているケースは少ないのではないか、というのが今日の説だ。 なぜそう思うか、というと、 生活者目線で見てみると、大して違いがなく、「これは誰向けなのか」と思う商品・サービスが多い からだ。 「いやいや、そんなことはない。うちのブランドは○○が

          【ゆる説】コモディティ化の原因は、ターゲティングにあるのではないか説

          【ゆる説】苦境に陥ったブランドほど、戦略の基本中の基本を振り返ってみるとよい説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 最近、何事も基本が大事、凡事徹底だと思うようになった。 マーケティングも一緒だ。 毎年いろんなバズワードが登場するが、「いかに人の心を動かし、行動を変え、ビジネスを成功に導くか」の原理原則は変わらない。 Penguin Tokyoには、苦境に陥ったブランドからよく相談が寄せられる。 相談を受ける中で気づくのが、 戦略の基本中の基

          【ゆる説】苦境に陥ったブランドほど、戦略の基本中の基本を振り返ってみるとよい説

          【ゆる説】“あなたのブランドのUSPは?”と聞かれて即答できる人は少ないんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 先日、とあるブランドのマーケティング担当からリブランディングの相談を受けたときに、私が思わず質問したこと。 それは、 「そもそも、ブランドのUSPは何ですか?」 その担当者は一瞬ハッとして、「そうなんです、USPが定まっていないんです。。。」と答えた。 この質問をして、USPを即答できるケースは実はかなり稀だ。 USP(Uniq

          【ゆる説】“あなたのブランドのUSPは?”と聞かれて即答できる人は少ないんじゃないか説

          【ゆる説】ビジネスターゲットとコミュニケーションターゲットは混同しない方がよい説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 私は大の競馬好きだ。 物心ついたときから土日は競馬中継を見、競馬ゲームばかりをしていた。 小学生のときの将来の夢は「馬主になること」で、実は今も変わらない。 そんな競馬好きの私だが、ここ数年のJRA(日本中央競馬会)のCMは、ぶっちゃけ嫌いだ。 松坂桃李、高畑充希、土屋太鳳ら、旬の若手俳優が出演している、あの一連のCMだ。 別に個

          【ゆる説】ビジネスターゲットとコミュニケーションターゲットは混同しない方がよい説

          【ゆる説】チームの雰囲気を改善すれば、ブランドの業績は上向くんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 さまざまなブランドを伴走支援していると、気づくことがある。 それは、 チームの雰囲気とブランドの業績は連動している ということだ。 雰囲気の良さといってもさまざまだが、例えば、以下のようなチームは伴走していて、こちらも一緒に仕事しやすいし、何より楽しい。 1. チームリーダー(例:ブランドマネジャー)がブランドの進むべき方向性

          【ゆる説】チームの雰囲気を改善すれば、ブランドの業績は上向くんじゃないか説

          【ゆる説】マーケターは忙しすぎて、生活者目線で自ブランドを見れていないんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 先日、印象的な出来事があった。 とあるブランド(仮にブランドA、としよう)の次年度のコミュニケーションプランを一緒に考えていたのだが、その際に、競合のテレビCMを何本か流した後、ブランドAのテレビCMを流してみた。 するとどうだろう。 ブランドAのテレビCMだけ、そのフォーマットや訴求しているメッセージなど、全く毛色が異なるのだ。

          【ゆる説】マーケターは忙しすぎて、生活者目線で自ブランドを見れていないんじゃないか説

          【ゆる説】忙しい人ほど日常的に文章を書いた方がいいんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 昔からコツコツ努力するのが大の苦手だ。 この間も社員から、「関根さんて、熱しやすく冷めやすいですよねー」と言われるぐらい、「継続は力なり」が縁遠い男だ。 (ちなみに、社員には大人気なく「いや、めっちゃ速く思考が進化しているだけだから!」と言い返したものの、地味に傷ついた出来事であった(笑)) そんな私も、なぜか今のところ、noteの記

          【ゆる説】忙しい人ほど日常的に文章を書いた方がいいんじゃないか説

          【ゆる説】”自分の全財産を突っ込めるか”と自問すると、アイデアの質が一気に高まるんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 先日、とあるクライアントの新規事業開発のメンタリングをしていたときのこと。 どうも出てくる事業アイデアが皆ふわふわしていて、“机上の空論”になっていたり、お金の匂いがしなかったり。 正直、突っ込みどころ満載だった。しかし、当事者はそのアイデアに自信満々。 色々ダメ出ししたいところだが、それはあまり生産的ではない。 相手が萎縮したり、

          【ゆる説】”自分の全財産を突っ込めるか”と自問すると、アイデアの質が一気に高まるんじゃないか説

          【ゆる説】ターゲットのイメージが湧かないときは、彼らがよく見るメディアをハックすればよい説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 先日、「ジリ貧に陥ったブランドは思い切ってターゲットを見直した方がいいんじゃないか説」を唱えたが、実際にターゲットを見直そうとすると、クライアントはさまざまな問題に直面する。 例えば、 ・新しいターゲットがどんな人なのか、イメージが湧かない ・(なんとなくイメージがあったとしても)何が彼らの心に響くのかわからない などなど。 まぁ

          【ゆる説】ターゲットのイメージが湧かないときは、彼らがよく見るメディアをハックすればよい説

          【ゆる説】ジリ貧に陥ってしまったブランドは、思い切ってターゲットを見直してしまった方がいいんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 最近、マーケティング戦略を見直したい、という相談を頻繁にいただく。 とりわけ、業界3位以下のブランドで、ジリジリとシェアが低下していることに危機感を持った人からの相談が多い。 CocaColaとPepsiに集約されたコーラのように、市場が成熟すると、上位2ブランドにシェアは集中し、3位以下はいずれ市場からの退出を迫られる。 25年前

          【ゆる説】ジリ貧に陥ってしまったブランドは、思い切ってターゲットを見直してしまった方がいいんじゃないか説

          【ゆる説】マーケターはパワポ資料をつくらない方がいいんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 最近、密かに確信していることがある。 それは、マーケターがつくる社内向け資料の出来や作成工数と、売上・利益は相関しないんじゃないか、ということだ。 別に、厳密に統計を取ったわけではなく、なんとなくの肌感覚に過ぎない。 しかし、どんなに社内向けの資料の論理が整然としていて、その論理を下支えする根拠が豊富で説得力があって、ビジュアル的に

          【ゆる説】マーケターはパワポ資料をつくらない方がいいんじゃないか説

          【ゆる説】何事も気負わずに、とりあえず手を動かした方が早いんじゃないか説

          注意:【ゆる説】は、日頃「実は、こうなんじゃないか」と感じた説を、備忘録的にゆる〜く書き留めたものです。真偽は皆さんで確かめてください。 この間、Perennial Sellerという面白い本を読んだ。 本のエッセンスを乱暴に言ってしまえば、 ・発売後18ヶ月以上経っている音楽がずっと売れ続けているように、息の長い作品は儲かる(=「稼げる名作」) ・「稼げる名作」は、その時々の流行り廃りに流されるのではなく、人々の本質をうまくついている(だからこそ、10年、20年と残る

          【ゆる説】何事も気負わずに、とりあえず手を動かした方が早いんじゃないか説