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どんどん明るみになる政治の腐敗と官僚主義とどう向き合うか。

こんばんは。

#意識低い系社長  です。

上記は、週刊文春による告発記事です。

ここ最近、急速に議員の汚職や不正疑惑がどんどん明るみに出てきています。コロナ禍という社会不安の中、政治の腐敗や中間搾取といった社会的悪はただひたすらに国民に怒りと負の感情を抱かせます。


1.官僚制とは


そもそも、官僚とはなんでしょう。明確に答えられる方は少ないのではないでしょうか。

広辞苑では、官僚制(bureaucracy)は「専門化・階統化された職務体系、明確な権限の委任、文書による事務処理、規則による職務の配分といった諸原則を特色とする組織・管理の体系」と説明されています。

ちょっと何を言ってるのか分からないので、噛み砕いて説明します。

まず、官僚制という言葉自体に広義的意味があるので、3つに絞ります。

(1) 行政機関
(2) 大企業
(3) その他、労働組合、NGOなど

 (1) 行政機関

その名の通り、三権分立のうちのひとつ、行政機関です。
行政機関においての「官僚制」は、内閣総理大臣を筆頭とする政府機関、各省庁大臣を筆頭とする行政省庁、知事を筆頭とする地方行政機関、と多岐に渡り、その全てが「官僚制」に基づき組織されています。

行政機関における「官僚制」は法律・社会的模範に基づき、ピラミッド型のヒエラルキーで厳密に階級が決められたシステムを根本としていて、組織に対して貢献度の高い者が上に登っていくという原則があります。また、上意下達という上の命令には逆らえないという命令指揮系統も併せ持っています。

また職務については分業化が原則であり、専門知識や一定の資格を持った者が職務に当たるように細分化され、人事が行われます。いわゆる「縦社会」というやつです。

 (2) 大企業

大企業もまた、ピラミッド型のヒエラルキーを持つ組織であり、「官僚制」である、といえます。

行政機関と大きく異なるところは、行政機関は税収による国民の代表機関であり、大企業は利益追求型の組織であるという点です。つまり、行政機関と違い、組織への貢献度こそがヒエラルキーにおいて最も重要となってきます。

 (3) その他組織

上記、2つ以外の組織と呼べるもの、大小問わず、組織には「官僚制」が敷かれています。


さて、上記3つの「官僚制」について説明いたしましたが、結局全部「官僚制」じゃないか。というご指摘はごもっともであり、日本は「官僚制」による統治が基礎であるのです。


2.官僚主義の問題点


「官僚制」については社会学という分野で研究が進み、ドイツの社会学者ヴェーバーによって体系化され、「近代官僚制」として一応の完成を見ます。

それに対し、アメリカの社会学者マートンは「官僚制の逆機能」として、以下のように近代官僚制の問題点を指摘しています。

① 規則万能主義・・・「規則にないからできない、やらない」
② 事なかれ主義・・・「責任とりたくない、自己保身」
③ 秘密主義・・・「秘密裏に口裏合わせや秘密の会合」
④ 前例主義・・・「前例がないから分からない、できない」
⑤ 画一的傾向・・・「右へ習え、強い者に巻かれる」
⑥ 権威主義的傾向・・・「エリート思考、国民を下に見る」
⑦ 繁文縟礼(はんぶんじょくれい)・・・「文書だらけで文書を保管するためだけの部署がある」
⑧ セクショナリズム・・・「縦割り行政」


どうです?今の日本の政治そのものじゃないですか?

これらは一般的に「官僚主義」と呼ばれ、「官僚制」へのアンチテーゼとなっているのです。つまり、「官僚制」を敷く上で、こうなってはいけない、の見本を、日本の行政はまさに体現してしまっているのです。


3.政治の腐敗


もうお分かりの通り、日本は腐りまくってます。

国民が「官僚主義」を寛容してしまっているからです。

本来、日本は「普通選挙制」かつ「自由民主主義」である国です。
ですので、腐敗した政治に「NO」を突きつけるのは自由です。

ですが、大半の選挙において国民の投票率は低く、国民の政治への参加意識も非常に低いのが現状です。もちろんこれには戦後教育において、反権力思想を持った教職員による反日思想教育も少なからず影響しているのは事実だと思います。

ですが、今の現状をおかしい、と思わない人が増えてきている事実に、正直わたしはこの国の未来を憂いざるを得ません。


4.大企業や経済団体との癒着


今回記事のネタにした週刊文春の告発記事では、全国旅行業協会(ANTA)、日本旅行業協会(JATA)、日本観光振興協会という3つの社団法人と、JTBなど大手旅行会社4社で構成された業界団体から自民党の二階幹事長らに献金があった、という内容でした。

まさしく「癒着」そのものであり、「GoToキャンペーン」自体、その癒着から産まれた副産物に過ぎないのです。

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上記は、国土交通省が発表している、Go To キャンペーン事業の内訳です。

補正予算1兆6000億という莫大な予算を組んでいるわけですが、一体いくらどこにどういう風に使うんでしょう。


5.これからの日本の官僚主義


わたしは一度、どこかで見切りをつけなければならない、と思っています。

それは日本という国との決別かもしれませんし、

または官僚主義をぶっ壊す政治家として立候補するかもしれません。


どちらにせよ、今の日本の官僚主義は、全国民が社会不安や金融不安、財政不安を抱えている、という悪影響の真っ只中であっても、自分の懐にいくら入るか、次の選挙で再任されるための根回しにしか、機能していないと思っています。

本当に1から国を再生するぐらいの気概を持って取り組む、腐敗や汚職を一掃できるような未来ある若い政治家が現れるのを願ってやみません。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


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