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【磨き女子】ビンテージロンソン超光沢磨き(修理もね)


#KENMAYA です。

毎週金曜恒例、お磨きのお時間です。

今回はアンティークとしても人気のロンソンライターを鏡面磨きしてみました!是非最後まで視聴して頂けると嬉しいです!


こちらのロンソンは
S.A.ham.ponta様
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より、ご提供頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。


1.磨く前


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かなり年季の入ったロンソンです。
そもそもロンソンって何?って方も多いと思うので、少し解説。

 ロンソンとは────

ロンソンのライターはジッポー(Zippo)よりも歴史が古く、頑丈で男性的な製品として知られている。
1883年、創業者のルイス・V・アロンソンは、ニューヨーク・テクニカル・スクールにて冶金学を専攻した。
在学中に考案した金メッキ法の権利を売り、5000ドルの元手をかけて1895年に「アート・メタル・ワークス・カンパニー」を設立。
1896年、ニューヨークからニュージャージー州へ移転した。
ルイス・V・アロンソンは、1897年に考案した無毒マッチの製造法と1910年に開発したポケット・ライターで特許を取得している。
1910年にポケット・ライター「ワンダーライター」と動物や戦車を模ったテーブル・ライターの製造を開始する。
1927年、従来の点火機能のみのライターを改良し、点火機能と消火機能を持つ世界初の全自動式ライター「バンジョー」を発表した。この頃より、製品にロンソンの刻印が刻まれた。

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   🔼 ロンソンの「バンジョー」

1970年代以降、それまで中核をなしていた米国と英国の市場で激しい競争にさらされ経営が悪化し、多角化していた関連企業や権利を次々と売却。
1998年より英国工場を閉鎖するなど大幅なテコ入れにより一旦収益が改善するも、そのの反動により21世紀初頭には経営体質がさらに悪化。
2010年には、残っていた米国での知的財産権を長年のライバルであったZippo社へ売却し、それ以降はZippo社がカナダ・アメリカ・メキシコでのロンソンブランドを引き継ぐ。

wikipedia「ロンソン」より。)

今回磨いていくのは、
1943年のスタンダードモデル、「シルバーアラベスク」というもので、
全自動式ワンタッチ・オイルライターです。
レバーを押しさげることにより、フリント(火石)への摩擦と同時に火蓋を開ける点火機能と、点火後に火蓋を閉める消火機能が連動するようになっています。
オイルタンクの容量が大きく、タンクはネジで閉塞されているため、密閉性が高くジッポーに比べてオイルが長持ちしやすいです。

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経年劣化のため、赤銅色に酸化皮膜(錆び)が付着し、
肝心のフリント(火打ち石)も欠損、
そもそも蓋が開かないぐらいに壊れていました。

表面の研磨はもちろん、内部も掃除して修理していきたいと思います。


2.錆落とし

まずは表面の錆びを落としていきます。
見たところそこまでひどい傷は少なかったので、
汎用研磨剤の"SLT-400"を使い、ミシン目の青鉄バフで磨いていきます。

ルーターがない場合、
キッチン用スポンジや、マイクロファイバータオルなどでも代用できます。
コツとしてはあまり力を入れずに様子を見ながら磨くことです。
あまり最初から全力を出すと余計な傷を作りかねませんので、
丁寧に作業を行いましょう。

動画でも見て分かると思いますが、
この工程だけでも結構光沢が戻ってきました。


3.仕上げ磨き

やはり仕上げにはコレです。
研磨職人ですら驚くほどに光ります。

後述しますが、今回細かいパーツのために最後に固形研磨剤を使用しましたが、本来はこの"SLV-10000"だけで最終仕上げとして十分な効力があります。

綿バフとの相性もいいので、サーッと表面を撫ぜていくだけで金属のシャープな輝きが蘇ります。


4.細かいところの最終仕上げ

今回はパーツをばらして内部の洗浄も行いましたので、
細かいパーツの隙間などはオリジナル研磨剤である"VSP-8000"を使い、
先端の細いフェルトバフで仕上げを行いました。

液状と違い研磨カスが出にくいので、
駆動部や隙間など細かい部分の光沢出しに相性が良いです。


それはともかく・・・分解にかなり手間がかかります。
(写真撮っておけばよかった😢)
わたし自身ロンソンを触るのがはじめてだったので、
どこからどうやって分解するのか分からず、
YouTubeを見て勉強しました(笑)

しかし、この手間のかかる感じが男心をくすぐります。
オイルの補充だけでもヘッドを外して、ネジを外してライター内部を取り出さないといけません。
フリントや綿の交換なども考えたら・・・言わずもがなです。
その分、人生のお供の逸品としてもいいのではないでしょうか😊


5.完成


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いかがでしょうか。
見違えるような光沢になりました。

これも後日メルカリにて販売(展示)予定です。
ご興味のある方は是非ご覧になってください。

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
もし、こんなもの磨いて欲しいよ~とか、うちに眠ってるお宝を磨き直して欲しい~などございましたら、ご連絡お待ちしております!

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9.シルバーリング磨き(サムネ)


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