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本日、世界難民の日。どうして難民は生まれ続けるのか?

おはようございます。都内はとてもいい天気なので、本稿を書き上げたらドラクエウォークがてら散歩して、その後仕事の予定の

#意識低い系社長  です。

さて、本日は世界難民の日(World Refugee Day)とされています。

1.世界難民の日って?

2000年12月4日の国際連合総会の決議により制定された。
元は、アフリカ統一機構の『アフリカ難民条約』の発効の日であった。
アフリカ地域およびアフリカ以外の地域での難民問題の深刻さに注目し、
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)らの申し出により、『世界難民の日』が制定されることとなった。
世界各地で毎年イベントが実施されている。UNHCRは第1回の2001年には「難民の子供たち」をテーマとして掲げた

(Wikipedia「世界難民の日」より引用)

2001年より毎年6月20日を国際デーとして「世界難民の日」とされています。2020年現在も難民の数は増え続けており、昨年のBBCの記事には全世界で7000万人もの難民がいるとされ、この20年でおおよそ倍に膨れ上がっているそうです。

ですがこの、7000万人というのも国連が調査できた数に過ぎず、実際はもっとたくさんの難民がいるという情報もあります。

2.難民ってそもそも何?

わたしたち日本人にとって、「難民」という言葉自体、あまり関心がない人が多いと思います。なぜなら、日本で「難民」にあたる人は、ホームレスなどごく一部に過ぎないからです。

では、実際「難民」とはどんな人達のことを指すのでしょう。これについては様々な意見があるとは思いますが、
一般的に
「紛争地帯や迫害から逃げてきた避難民」
「母国からの亡命を求めてきた亡命申請者」
「居住国からの移民」
の3種類あるとされています。

特に「紛争や迫害から逃れてきた避難民」について、わたしたち日本人は「難民」というイメージを持っていますが、実は「ただの移民」も「難民」と定義されています。

3.難民の実態

先に述べたように「居住国からの移民」には経済的事情や人権問題など、様々な要素を含むので、ここでは取り扱わず、「紛争、迫害からの避難民」にフォーカスを当てて、お話したいと思います

今でも特に顕著なのが「シリア」です。

シリア・アラブ共和国(シリア・アラブきょうわこく、アラビア語: الجمهوريّة العربيّة السّوريّة‎)、通称シリアは、中東・西アジアの共和制国家。北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面する。首都はダマスカス。
「シリア」という言葉は、国境を持つ国家ではなく、周辺のレバノンやパレスチナを含めた地域(歴史的シリア、大シリア、ローマ帝国のシリア属州)を指すこともある。

(Wikipedia「シリア」より引用)

シリアという国を取り巻く現状は、わたしにはもう理解ができません。ごめんなさい。内戦といっても、シリア政府(アサド政権)はもはや国際的な外交はなく、ロシアより軍事的支援を受け、対する国民政府(反体制派)はアメリカをはじめとした西欧諸国からの軍事的支援や人道的支援を受けており、もはや内戦というより代理戦争と化しています。また、隣国トルコ、イラク、ヨルダン、レバノン、イスラエル全てと常に緊張状態にあり、そこにイスラム過激派のテロも加わり、もはや、どうしようもない状態となってしまっています。

はっきり言って、人の住める場所ではないですし、もはやそこに人権もへったくれもありません。こんな状態なわけですし、シリア国民は当然外国へ避難したい、と思っても、隣国全てと緊張状態にあり、脱出も容易ではないのが実態です。

4.今後どうすればいいのか

わたしたち遠く離れた日本から彼らを支援することは容易ではありません。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)への募金ぐらいしかできることはないといっていいでしょう。ただ、現実問題お金では何も解決できないのです。

内戦という名の終わりなき代理戦争なのですから。

そしてこの終わりなき代理戦争は実は世界中で起こっています。レバノンやパレスチナ、イスラエルでの小規模な衝突から、テロという仮面を被った代理戦争、ミャンマーでのロヒンギャ族への虐殺という民族浄化や中国によるチベット侵略、インドとのカシミール地方での衝突など、世界中に火種が転がっています。

わたしたち平和主義を掲げる日本において、軍事介入することはもっての他、どちら側にもつくことは許されません。つまるところ、わたしたちには何も出来ないのです。見ていることしかできないのです。

5.最後に

わたしは、世界はコロナショックによって、全人類一丸となって新たな秩序が生まれるのではないか、というわずかな期待を持っていました。

ですが、現実はいかに他国より早くコロナ危機を脱して、5Gをはじめとした次世代ネットワークの覇権争いをするか、ロボティクス、AI競争に拍車がかかっている状態です。

世界中の大半の人がシリア難民のことなんて忘れてしまっているでしょう。だって自分の身の安全が第一ですから。
安全地帯にいるからこそ、他者を思いやったり、支援をする余裕があるんです。当然の話です。

ですが、厳然たる事実として、貧困、衛生、紛争、迫害によってわたしたちと同じ、尊い人間の生命が日々奪われています
寄付すればいい、それだけじゃ何も解決しないこの問題をわたしたちは今一度考えなければならない。わたしはそう思います。

皆さんのご意見、ぜひお聞かせください。


ここまで読んで頂き、ありがとうございました。

よろしければコメントやフォローお待ちしております。



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