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古民家の魔法

 

鎌倉山に小さな学童保育施設「鎌倉学び舎」があります。

100年近く大切に住み継がれた古民家が

子どもたちの放課後のおうち。

縁側の外では深く苔生した立派な枝振りの梅の木が

子どもたちの姿を見守っています。


お家の軒下にはリスの通り道があり、

磨りガラス越しにぼんやりと茶色いシルエットが通っていくと

子どもたちの「あっ!リス!」

という嬉しそうな声が響きます。


木と紙と土と…というように、

自然素材でできた

昔ながらの日本家屋の造りですが、

子どもたちはこのお家が大好き。


この季節、学校から帰るとコタツに入って

ぬくぬくと幸せそうにしている

子どもたちの姿が見られます。

おやつを食べたら宿題をしたり、

広い畳の部屋で自分のやりたいことをとことんしたりと、

ゆったりとした時間が流れます。


子どもたちが自分らしく落ち着いて過ごせるのは

子どもたちをあたたかく包み込んでくれる

このお家の力も大きいのだろうな、

と感じています。


初めていらした方も

「落ち着きますね。いつまででも過ごしていたい」

とおっしゃる古民家の魔法。


このような素敵な古民家が

ひとつでも多く次世代に活かされ、

日本で生活する方々の毎日に

潤いをもたらしてくれることを祈っています。


鎌倉学び舎
http://kamakura-manabiya.jp


子育てにまつわるあれこれを綴っていきます。専門知識に基づいたことから日々の中で感じたことまで。保育系大学専任講師を経て、現在は、学童保育施設代表、子育て支援施設主宰、教育研究所所長、保育園理事。博士(教育学)。小学生の一男一女の子育て中。