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足に起こる疲労骨折について

どうも、こーへ〜です🌱

皆さんは「疲労骨折」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
この疲労骨折とはポキッと折れる骨折ではなく日々の疲労が骨の同じ部位に継続して積み重なることで骨にヒビがが入ったりヒビが進んで完全な骨折に至ることをいいます。

そこで今回は「ランナーを襲う疲労骨折」についてご紹介をさせて頂きたいと思います。

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疲労骨折は上半身よりも中足骨(足の骨)や脛骨(スネ)といった下半身に起りやすく理由としては体重の分の荷重が掛かるからです。
そんな疲労骨折の中でもランナーに多い疲労骨折は脛骨と腓骨で起こります。

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マラソンなど度重なる荷重により骨幹部(骨の中心部)の特定の部位に骨の構造的に力が集中しやすく(スネの骨は元々前方凸のカーブをしているのですが繰り返しの跳躍動作によりさらに前方凸となり前方への張力が働くことで疲労骨折が起こる)、また筋の収縮によって牽引力が加わり疲労骨折します。
その際マラソンなどの疾走型のスポーツをしていたのかバレーボールなど跳躍型のスポーツをしていたのかにより疲労骨折する箇所が変わります。

✔︎脛骨は以下の3箇所
・近位・中央1/3 境界部(疾走型)
・中央1/3部(跳躍型)
・中央・遠位1/3境界部(疾走型)

特に中央1/3部では跳躍型骨折が多く一度骨折してしまうと場合によっては治りにくいです。
ちなみにスネの中下1/3境界部での通常の骨折では「偽関節」といって骨折部が癒合しない若しくは癒合過程が停止した状態になりやすく、その場合は本来曲がらないはずの箇所が関節のように曲がってしまい名前の通り「偽りの関節」になってしまいます。

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✔︎腓骨は以下の2箇所
・近位1/3部(跳躍型)
・遠位1/3部(疾走型)

脛骨の横にくっついている腓骨は体重の荷重を受けないため比較的治りやすいといわれています。

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通常骨折しているかどうかを確かめるためにはX線で検査をしたら分かるのですが疲労骨折の場合では初期のX線像でははっきりしません。ですが約3週間すると骨膜反応が起こるのでX線像で骨癒合の所見を認め骨折線が認められるようになります。
※骨膜反応…骨膜への刺激による新骨形成反応

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実はランナーに起こる疲労骨折はまだあります!
それが足の甲の疲労骨折です。

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足の甲には中足骨という骨が5本ありその中でも第2中足骨と第3中足骨が疲労骨折を起こしやすく骨の構造に原因があります。
中足骨の付け根をご覧ください↓
第2中足骨の根元が一番深く刺さって鋳型構造になっているのがお分かりになると思います。これにより第2中足骨が1番ストレスを受けやすいため疲労骨折を起こしやすいのです。

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ちなみに昔は軍隊の行軍によって兵士が中足骨の疲労骨折を起こしたことから行軍骨折とも呼ばれます。しかし現在では行軍ではなく長期間にわたるランニングや歩行などの反復動作により疲労骨折を起こします。

疲労骨折が発生する一番の原因は”使いすぎ”による負荷の増加なので、これを改善することが重要になります。なので負荷の軽減回数の減少距離の短縮など工夫しながら日々のトレーニングを行ってみてください。

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ということで今回は「足に起こる疲労骨折について」ご紹介させて頂きました!
パート1もありますので是非チェックしてみて下さい🌱

最後まで読んで頂きありがとうございました!
少しでもお役に立てれば幸いです
🌱

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