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『BEASTARS』を読みまして

こんちくわ。

週刊少年チャンピオンで連載していた『BEASTARS』を読んだので思ったことをパラパラ書いていきたいと思います。ついこの間完結した作品で2018年には『マンガ大賞』を受賞したという人気作品です。22巻の単行本を大人買いして一気読みしました。なんで今まで読んでなかったのかって後悔したくらい面白かったです。

https://bst-anime.com/
↑公式HP

簡単にあらすじを説明すると、動物が人間のような社会の中で人間のように生活している言わば擬獣化物語。登場する動物たちを大きく分けると肉食動物と草食動物の2つに分けられる(海洋動物もいるけど)。そういった社会でハイイロオオカミ(肉食動物)の主人公レゴシとドワーフ種のウサギ(草食動物)ハルが種族間を超えて魅かれあうという恋愛漫画。

この話の何が面白いかって、我々の社会においても重要視されている「多様性」をテーマにしているということです。

漫画の中で、肉食動物は普段大豆からできたハンバーグや野菜を食べているが、やっぱり「肉食」なので肉が食べたい。だけど平等に暮らしている草食動物の友達を食べるわけにはいかない。

レゴシも最初は純粋にハルに魅かれていたと思っていたけど、それが愛ではなくただ単にウサギの肉を欲しているという感情なのではないかとめちゃくちゃに悩む。ハルはオオカミの自分なんかよりも普通にウサギと結婚すべきなのではないか。自分に彼女を愛する資格なんてないのではないか。

個性的な可愛い絵柄でポップなキャラが描かれている作品だけど、すごく考えさせられるテーマとなってます。ONEPIECEの魚人島編も種族間の問題とかがテーマになってたことを読みながら思い出したりしました。

また、個人的に少し驚いたのは案外バトルシーンが多いこと。恋愛ものってことでキュンキュンするようなシーンが多いのかなと思ってたけど、殴り合って血しぶきが飛ぶなんてシーンもある。ハラハラするバトルシーンではキュンキュンとはまた違った意味で心臓がドキドキ。

つまり、恋愛、バトル、そして重く深いテーマ、色んな要素が詰まった最高の漫画であったということが言いたいわけです。

あと、絵に関して言うとすごく個性的(個人的には大好き)だなあって思った。最初見た時には『弱虫ペダル』の渡辺航先生とか『七つの大罪』の鈴木央先生みたいな感じのガツガツしたTheアナログな絵!って思いました。

なんと作者の板垣巴留先生はこの作品が初連載らしい。初連載からこんな名作を生み出すなんてすげえの一言しかない。

そして聞けばあの『バキ道』の作者の板垣恵介先生の娘さんだとさ。この親子の対談があるから是非見てほしいです。

https://content.weeklychamp.com/interview/page38.html
↑板垣恵介先生×板垣巴留先生 対談 レジェンドインタビュー


以上、『BEASTARS』は最高の作品でした。是非読んでみてネ。

それではこの辺で。

バイバイビ~


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