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どうしたら、この愛が伝わるんだろう‥?

先日、この数年の中でも数えるほどの悲しみが込み上げてきて、涙の重さで瞼が重く、何をやっていても目線も気持ちも下向きになってしまう、そんな1日を過ごしました。

朝5:30、6歳の娘が珍しく早起きだったので、自分のルーティーンは脇へ置き、今は2人だけの時間を楽しもうと朝の海へ向けて出発しました。娘はいつも起きる時間が遅いから、朝の海には行ったことがなかったはず。あのキレイな朝日と海を一緒に見ることが出来たらどんなにいいだろう‥と胸を躍らせました。普段は2歳の弟がいて2人だけの時間は滅多にないので、この2人だけの時間を素敵なものにしたいという気持ちで誘ったのです。

しかし、自転車をこぎながらアレコレ話をしていると、娘が突然話し始めたのは「本当はパパが良かったけど、一悟(弟)がパパにくっついてたから。一悟も起きちゃうと嫌だから、パパを起こすのをやめてママにした」という話。

「またかぁ」と思いながら、「あんまりそんなこと言われると、ママ、泣いちゃうよ~笑」と明るい声で軽く受け流したけれど、心に刺さった棘がチクチク痛む‥。この日は、せっかくの2人時間をいいものにしたいと思っていた分尚更悲しくて、じわじわ込み上げる悲しさが抑えられなくなってしまい、自転車をこぎながら溢れる涙を止めることが出来ませんでした。

突然無口になった私の様子をみて娘も気づいたようで、交差点で止まった時や海に着いて自転車を降りた時、後ろからそっと抱きしめてくれたけれど、涙が止まらず喋ることができない私。少し落ち着いてから、「ありがとう」と言葉にして伝えました。

娘は、弟が生まれてから頻繁に「パパがいい!」と言います。弟に手がかかるうちは、パパの方へ行ってくれて助かっていたけれど、あまりに長くずーっとこれを言われ続けると、とても悲しい。普通だったら、そんなに気にしない事なのかもしれません。でも、私にはとても気になってしまうのです。それは、私が、娘に対して謝罪と後悔の気持ちを持っているから。過去の私の行いのせいで、娘との間に心の距離ができてしまったと感じているからです。

娘のイヤイヤ期は、弟が生まれた頃にちょうど訪れました。娘は、声が大きくて早口で、起きてから寝るまでずーっとしゃべり続けるタイプ。イヤイヤモードが入るたび、私の頭蓋骨の前あたりがぎゅーっと締め付けられるように痛くなり、もうこれ以上娘の声を聞きたくないと思ってしまう。「私の心」は、娘のことが大切で大好きなのに、「私の行動や言葉」は、娘をうまく大切にできない。心と体が一致せず、つらくて苦しい毎日を繰り返していました。

当時は、産後や授乳の疲れ、寝不足が重なり、自分自身を1つのコップに例えるとしたら、エネルギーも愛もほとんど底を尽いているような状態。自分の外へそれらを向けることはできないような状態でした。この時期のことはほとんど記憶がないけれど「ごめん、それはできない。ママの手は2本しか無いから」と、よく娘に言っていたことは覚えています。文字通り、手一杯な毎日でした。

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この頃は、夫もとても忙しく、帰宅は早くて22時半頃。「パパと一緒じゃないと寝ない!」と言い張って泣き叫ぶ娘と、それにつられて泣く息子。子ども達が早く寝れるように、毎晩あの手この手で頑張ってみるも、結局寝かせることができず泣き続ける子ども達。私も涙…。体も心も疲れ切り、思考もだんだんネガティブになっていきました。夫への不満も募ったりして、自分が今まで知らなかったような自分の嫌な面を自覚するようになり、どんどん自己嫌悪していきました。

可愛い子ども達に恵まれて、人生の中でもおそらく一番幸せな時期にいるはずなのに、この時感じていたのはその真逆。毎日、「なんでなんだろう。どうしたら抜け出せるんだろう」と切実に悩み、もがいていました。でも、調べても色々やってみても、根本的に解決できる方法が見つからない。「弟が生まれたことで、きっと娘は淋しいのだろう」と頭ではわかっていながらも、娘をうまく大切にできないまま、月日が経過していきました‥。

そして、3週間続く高熱を突然発症したのです。心と体が乖離した状態があまりにも長く続いたため、体が悲鳴をあげたようでした。私は、自分の心と体を一致させる方法、心と体を正しく取り扱う方法を探し求めていました。そして、ヨガに出会い、アーユルヴェーダに出会ったのです。

この日は、娘と2人で海が見えるウッドデッキに座り、20分ほど朝の光を一緒に浴びて過ごしました。「波がすごいね。」「あの犬、なんて言ってるのかな?おはようだけじゃ、あんなに長く吠えないよね?」「あのサーフィンの人すごいね。」など、たわいもないことを話しながら、私の膝に座ってみたらし団子を食べる娘。「娘を膝に乗せるのは、いつぶりだろう?」と思いました。

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どうやったら、娘に、私がこんなにも愛していることが伝わるんだろう。

この出来事をきっかけに、私の中に生まれた疑問です。

いつも一緒にいるから、伝わるわけじゃない。一緒にいる時間が長いからって、伝わるわけじゃない。伝えないと、伝わらないのかもしれない。

でも、言葉で伝えるという方法も大切だけれど、それ以上にきっと「いつも見ているよ、どんなときも味方だよ」という想いを、私自身の姿勢、態度、接し方を通して伝えていくことが大切なのかもしれません。

更に言うと、積極的に伝えようとしなくても、「どんなときも味方だよ」という娘に対する根っこのような想いを、私が意識していること。この意識をもって存在する私という存在、オーラのようなものを通して自然と語りかけていくような、そんな風に在ることが大切なのかもしれない。

Doing(言葉、行動)よりも、意識的なBeing(ただそう在ること)が大切なんじゃないか、と思ったりしています。

「過去」をやり直すことはできないけれど、「今」は目の前にあって、「今」私がどう在るかは、私自身の意識と選択で変えることができるから。

「今」を積み重ねた先にある「未来」に、娘とよりよい関係を築くことができるよう、今、私というコップに愛とエネルギーを満たし、コップから溢れるようにすることで娘に愛を伝えていきたい。

ただ実直に自分の心と体を正しく取扱い、本当に大切だと思うものを大切にできるように。毎日の慌ただしさの中で、見失うことがないように。

そのために、今日もアーユルヴェーダとヨガを学び、実践していこうと思っています。

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