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今日はそういう日だから #日記

2024/9/20

別れというものがあまり得意ではない。それは恋愛に限らず、退職する仕事仲間との別れ、ペットとの別れ、ずっと大事にしていた家具や車などとの別れ、等々何か物や人とのお別れイベントに遭遇すると、一人になったときに悶々と色々考えてしまう。

先日はいつも通り15時過ぎまで大学の授業を受けた後に、少し休憩したあとアルバイトに向かった。シフト表を確認すると、今日は珍しく同期で入社した看護学生の子と時間が被っていることが分かった。その子は実習などの多忙を理由に今月末で退職することが決まっている子だった。学年は違うが年齢が同じこと(僕が一年浪人しているから)、同期なこと、お互い中々仕事についていけなかった苦い経験をしていることなど、僕の中では他の仕事仲間よりどこか特別な仲間意識を持っていた。

僕のアルバイト先は、覚えることも多く、接客面も特に力を入れていることもあり、学生気分では中々仕事についていくことは難しいところがある。採用される人数もあまり多くない上、その厳しい仕事内容にどんどん人が辞めていく。事実僕の同期の4人のうち2人は半年も経たず退社し、同期は僕とその子だけになってしまったのだ。

僕らが仕事ができるタイプだったわけではなく、どちらかというと鈍感だったから怒られても図太く続けられただけという感じ。何度も何度も怒られ先輩を呆れさせ、入ってくる後輩たちに先輩らしいところを見せられるわけでもなく、それでも入ったからにはと歯を食いしばって続けてきた僕らには語らずとも強い信頼関係が生まれていたように思う。

最近はその子は実習でシフトに入れない日も多く、そんななかで今月退職することを知り、行き場のない寂しさというものを感じていた。先輩の代わりにシフトに入ったことで、今日はその子とシフトが被り、久しぶりに一緒に仕事をすることができたのだ。そして、今日がその子とシフトが被る最後の日でもあった。

とはいってもいつも通り仕事をこなすだけなのだが、その子はやたら今日は口数が多かった。ずーーーっとしゃべり続けるのである。そんなんだったっけ?といまさら。それでもそんな姿を見られるのも今日で最後だと思うと、少しでも話し相手になってあげたい、なんて思ってしまうから僕は手を動かさないその子の分まで話を聞きながら動きまくった。なんだか寂しさを紛らわすために喋りまくっているように思えてしまって。それが余計に僕を寂しくさせるのだった。

周りの仕事仲間もどこか寂しさを隠しながら働いているようだった。退職する人の最後のシフトで、ちょっとしたお別れ会的な催し物を行うのが恒例行事なのだが、あいにくその日はTOEICがあるので参加できない。本当にこれで最後なのだ。

アルバイトも無事終わり、解散。最後にシフトメンバーで少し話し、記念に写真を撮ったりすることができてよかった。僕も下手に話し込んでしまうと辛気臭くなってしまうのでさっさと帰宅。自宅に帰るなり、なんだか寂しくなってしまって中々寝付けなかった。

今朝なんとか大学の出席だけとって、気づけば夕方になっていた。鶏むね肉と具沢山の味噌汁を黙々と作り、食べる。どこにも出かけないけど、とりあえず家の中でも身だしなみを整えると気持ちがシャキッとするものだ。

食後に本を読んでいたら急に睡魔に襲われ、ベットに横になっているうちに22時を過ぎていた。ああなんて怠惰な暮らしなんだ・・・と落胆。こういうことが月に数回起こる。こんな時は、コーヒーを淹れて心を落ち着かせる。

だいたい体を動かしたわけでもないのに、変に疲れてしまうときは何かある。ぼんやり本を読みながら先日のバイトのことを思い出して妙に納得すしてしまう。”別れ”を自の中で消化するにはとてつもないエネルギーが必要なんだなと、つくづく思う。まあいいや、最悪って感じの一日を過ごしてしまったけど、今日はそういう日だから。明日から頑張らせていただきます。

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