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盆踊りって、日本由来のPDCAサイクルかもしれない

なんかビジネスマンっぽい題名にしてしまったが、完全に思いつきの話である。

中野でやっている盆踊り大会に行ってきた。お目当てはDJ KOOが流す「EZ BON DANCE」だ。

盆踊り業界では最近、ポップス曲と盆踊りを掛け合わせた「POP盆踊り」が流行っている。
池袋のにゅ〜盆踊りでは山本リンダの「どうにも止まらない」でみんなが踊り狂っているし(自分も去年行ったけれどめちゃくちゃ楽しかった)、先日開催された高円寺の大盆踊りでは「MOSKAU」や「ヤングマン」に合わせてえっさほいさと人々がノリにノリまくっていた。
どちらのイベントも、ちゃんと伝統ある盆踊りも踊りつつ、新しい風を吹き込んで若者たちを虜にしている。

流す曲は違えど、盆踊りは一定パターンの振りの繰り返しから成り立っている。最初はどんな振りかわからなくても、輪の中にいる上手い人の姿を真似していけば、いつのまにか自分も踊れるようになっている。
振りは何拍で一周するのか、動きに対称性はあるのか、どのような組み合わせで進行するのか。
後ろに下がるタイミングは?前の人とぶつからない距離の取り方は?どんどん間違って、どんどん調整して、どんどん上手くなっていく。
これってPDCAサイクルの繰り返しみたいなもんなんだろうか、と思ったのだ。
単純にそれを繰り返して夢中で踊り続けるうちに、どんどんトリップしていくような感覚に陥ってくる。
盆踊りは、そこが一番楽しいと思う。

一般的な盆踊りの振りは、5拍で一周だったり15拍で一周だったりしてどんどん曲のリズムとズレていくため、慣れてない人にとってはどんどん訳が分からなくなっていく振りになっているのに対して、DJ KOOのEZ BON DANCEは4拍刻みで曲の周期と振りが合っていて、とても踊りやすくノリやすかった。振りも盆踊りの特徴を踏襲しつつ、単純でかつノリやすいように調整されている。
これは他の会場でポップス曲と合わせて踊ったときも同じだった。曲への親しみやすさに加えて、純粋に踊るのが楽しい、と思わせてくれるのが、POP盆踊りのいいところなのかもしれない。


次は8/29〜30に錦糸町で行われる盆踊りに行くつもり。夏もそろそろ終わってしまうのか…さみしい…

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