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[12年目の3.11]東京でのワークショップに向けてレポート記事をご紹介|「時の海 - 東北」プロジェクト

「それは変化し続ける」「それはあらゆるものと関係を結ぶ」「それは永遠に続く」というコンセプトに基づき、デジタルカウンターを使った作品で知られる現代美術家・宮島達男が、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承を願い、東北に生きる人々、そして東北に想いを寄せる人々と共につくりあげる「時の海 - 東北」プロジェクト。
「9〜1」とカウントする3,000個のLEDガジェットが巨大なプールに設置される想定の作品は、3,000人の人々が関わり、LEDの数字のカウントするスピードを参加者それぞれが希望する時間に設定できるというもので、各地でワークショップを重ねながら参加者と出会い、2027年の作品完成を目標に活動を展開しています。
現在、参加者は1,720人となりました(2023年2月時点)。

2023年3月11日に開催する東京・有楽町でのタイム設定ワークショップ。東日本大震災から12年を迎えるこの機会に、改めて本プロジェクトのことを知ってもらえるように、またご参加に興味をお持ちの方には、ワークショップの内容をお伝えするために、過去のレポート記事をご紹介します。
東京でのワークショップは現在も参加者募集中です!
詳細は本記事後半よりご覧ください。
(ヘッダー写真撮影:Nobutada Omote)

■ワークショップレポートをご紹介

①手話通訳つきのオンラインワークショップ

震災から10年目の2021年には、コロナ禍中にも皆様の想いを傾聴するためにZoomを利用したオンラインワークショップを5回開催しました。このとき、「時の海 - 東北」プロジェクトとしては初めて手話通訳付きのワークショップに取り組みました。
当日は、宮島達男から「10年前の3月11日、あなたはどこにいましたか?そのとき、どんなことを感じていましたか?」という質問から始まり、あの日の出来事を振り返りながら未来に想いを馳せていく時間に。どんな語りがあったのか、ぜひレポートをご覧ください。
レポート記事はこちら↓

②縁をつむぎ、未来へつなぐ 日本各地でのワークショップ

コロナ禍の影響も少しずつ落ち着き始め、感染拡大対策をして実地でのワークショップが可能になった2022年は、宮島達男にとってゆかりの深い地域でワークショップの開催が続きました。
「時の海 - 東北」プロジェクトの姉妹作品である『Sea of Time ’98』が20年以上も展示されている、香川県・ベネッセアートサイト直島。続いて30年以上前から作品『時の連鎖』が常設展示されている原美術館ARC。そして2014年に地域の人々と共に制作した作品『Hundred Life Houses』が恒久設置されている大分県国東市・成仏地区と、2006年に『Counter Voice in the Earth』の滞在制作・発表を行った別府市。
どの地域でのワークショップも、東北地域からの距離に関係なく、濃密な時間と語りが共有されていきます。そして、東日本大震災のときにはまだ生まれていなかったこどもたちの参加もたくさんありました。各地で「時の海 - 東北」の作品を介して育まれた縁をつむぎ、東北への想いや命への想いを未来へつないでいくワークショップになりました。
4地域全てのワークショップのレポートが「時の海 - 東北」noteで公開中。その中から大分県の2地域で開催したワークショップレポートをご紹介します。
レポート記事はこちら↓

■3.11、タイム設定ワークショップ in 東京・有楽町

2023年3月11日(土)に東京・有楽町駅前のYAU STUDIOで「タイム設定ワークショップ」を開催します。
2015年のプロジェクト始動から、東北を中心に17回、オンラインでは6回開催してきた「タイム設定ワークショップ」。東京では、広く参加者を募集する形では初めての開催です。
東京にお住まいの方など、これまで開催地までのアクセスのためにご参加いただけなかった皆様も、ぜひご家族・ご友人と一緒にご参加ください。もちろんお一人様のご参加も大歓迎です!
ワークショップの詳細はこちら↓

■これからの「時の海 - 東北」プロジェクト

日本の各地でのワークショップを経て、2023年は再び東北でのワークショップを予定しています。
2027年の完成に向けて、そして完成した作品が地域や訪れる人々と共に体験する未来を思い描きながら、活動を続けていきます。
今後のワークショップ開催やプロジェクトの進捗などの情報は、noteの他に、ウェブサイトFacebookInstagramで配信されますので、ご興味をお持ちの方は、ぜひフォローをお願いします。

▼「タイム設定ワークショップ」の開催にご関心をお持ちのかたへ
「時の海 - 東北」プロジェクトの活動に賛同いただき、一緒にワークショップに取り組んでくださる組織・団体・個人の方がおられましたら、お気軽に以下のご連絡先までお問合せください。

「時の海 – 東北」プロジェクト実行委員会 (有限会社宮島達男 内)
メールアドレス:contact@seaoftime.org

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