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おとぎの村ジュマルクズックへことりっぷした話・中編〜絵本の中の街並み

イスタンブールからフェリーで1時間半、ブルサのギュゼルヤル港に到着しました。

※後半、写真たくさん出てきますのでぜひぜひぜひお付き合いくださいね!(お写真だけでもみていってください!)

とっても素敵な町、後ろ髪を引かれながら本来の目的地、ジュマルクズックへ。

ここからは、Googleマップも教えてくれないのであらかじめインターネットで調べて行った情報を元に村を目指します。

まずは港の売店でブルサカードを買います。

イスタンブールカードと同じようなもの、交通系ICカードですがブルサでしか使えないそうです。

観光客同士で、どこでブルサカードを買うんだ⁈と右往左往しながらようやく売店のおじちゃんからブルサカードを購入。

右往左往しているうちにすぐのバスは発車してしまいましたがすぐき次のバスが。これでまずはメトロの終点を目指します。

バスの中からの眺めがこれがまた素敵。

小高い丘の団地を回ってお客さんを拾いながら駅へと向かいます。次は絶対この丘で下車してみよう。

楽しいバスの旅も30分程度で終わり駅へ。

ブルサカードのお陰で電車はスムーズに乗れました。さて、そこからジュマルクズック行きのバスのある駅で降りるのですが…

一つ目降りた駅にはバス停がなく…(ネットにはこの駅からバスが出ると書いてあった)お店の人たちに尋ねまくりますが、イスタンブールと違いあまり英語が通じません…

なんとか駅員さんに聞いたらさらにケステル方面の電車に乗るといいとのこと。

その方面の電車…あ、どの駅か聞いてなかったなと思い、とりあえず乗り込む…

また少し乗って一度降りて駅員さんに尋ねると、なんとジュマルクズックという駅があるという…なんだそんなに分かり易い駅名だったのね…二回も違う駅で降りてしまいましたがそれもまた思い出です。

さて、ジュマルクズック駅に到着したらいよいよバス探し。

歩いている人たちに聞くと、君ジュマルクズック行きのバスに乗るんだろう⁈いまちょうど出たところだから俺が走って行って止めてやるよ、その隙に乗り込め!と言われ慌てて乗車。

本当にジュマルクズック行きのバスかも確かめず乗り込みます。親切な人だったな…

さて、ミニバンにぎゅうぎゅうに積み込まれたわたしたちは、団地を経由しながらジュマルクズックを目指します。

地元の人と観光客が半々という感じ。

さて、鮨詰めのバス旅も終わりいよいよジュマルクズック…お金を払おうと思ったら…先払いだったみたい。後からなってきたのと鮨詰めだったので全然分からなかった…

運転手さんにその旨を告げると、いいからいいから!と下車を促されます。本当にブルサの人たちはいい人ばかり…帰りはちゃんと払うね。

足を踏み入れた瞬間から、えも言われぬ雰囲気に胸が高鳴りっぱなし。

バスが暑かったので、道端のレモネードで一休み。旅行中はなんどこの数十円の道端のジュースに癒されたことだろう。

レモネードというより、ノンアルコールのレモンチェロみたい。おいしい。

色とりどりのチェリーが眩しい

まるで縁日みたい。将来子供ができたら一緒に来たいな。子どもたちがわくわくするものって、万国共通なのね。

露天と観光客で賑わう路上

露天の後ろには可愛らしい建物たちが並びます

村の入り口はたくさんの人で混み合っています

おうちとおうちの間に素敵が詰まってる

なんて色とりどりの可愛らしいズボンたち!

どれか一着買えば良かったなあ…

ああなんて素敵な小道

写真を見返しただけでまだ胸がどきどきする

隙間がすてき。日陰と日向がすてき。

わあ!オヤです!

オヤはトルコのお母さんたちが作ったいる刺繍とレース編みの中間のような伝統工芸です。イスタンブールではあまり見かけなかったけどここにはたくさんある!

どれも可愛い、けどこうやって長く売ってるオヤってどうやって使うんだろう…?

どこに立っても絵になっちゃいます(自画自賛)

壁の空色とお話、緑が完璧に美しい

道を歩いてたら住民のおじさんが、ホンダ〜トヨタ〜ニッソン〜!と声をかけてくれました。ニッサンだけどね〜笑

日本人はあまりここに来ないから会えて嬉しいとも言ってくれました。日本の車が好きだそうで。

絵本の中みたい

うぐいす色の壁がお菓子みたいにかわいい、お家の中はおみやげ屋さんになっているところが多いみたいです。

ねじれとうねりに、とてつもない美しさと力強さを感じる。

ブルサの名産は栗、フェリーターミナルにも箱入りのマロングラッセが売っていたりしますが、こちらの方が可愛らしいお土産が買えます。

マロングラッセは大好きなので大瓶で買いたいところですが、まだ旅も1週間以上残しているので断念、小瓶を買って帰ります。

このおうちの小学生くらいの娘さんがお会計をしてくれましたが、英語でとっても頑張って接客してくれたのが可愛らしかった。観光地で生まれ育った子供達の言語能力にはいつもいつも、驚かされるばかりです。

仲睦まじいご夫婦

さて、お腹が空いたので近くのレストランへ

適当に、声をかけられたから入ったお店だけれど雰囲気は満点!

家族連れで賑わっています。

ジュマルクズックは日本でいうなら小京都、もちろん国外からの観光客もいますが、トルコ人たちが小旅行に訪れる場所でもあるみたいです。

家族連れやカップルが本当にたくさん!

あらまあ、トルコに来てから初めて英語表記も写真もないメニュー見た。今まではどちらかはあったからだいぶ観光客向けのお店しか行ってなかったのね。

んんん、マンティとオムレットくらいしか分からない…あ、でも飲み物はチャイとお水とレモネード、ソーダくらいは分かるな…(だってそのままだもの)

結局隣の人が美味しそうに食べてるのと同じものを!と注文。冒険してみたかったんです。

ギョズレメ という食べ物。チャパティのような生地にチーズが挟んであります。そのチーズが素朴なのに濃厚で(なにこの矛盾、でも本当にそんなお味でした)とっても美味しかった。

ということは、メニューのほとんどがギョズレメのお店なのね。中に入っているものが違うのでしょうか。

と、ご飯を楽しんでいると…

ねえ、一緒に写真を撮ってくれない?とお母さんと娘さんに頼まれます。せっかくなので私の携帯でも。

そのご家族がお店を出ると別のマダムまで。

私BTSが大好きなの、ほらみて待受も彼らよ。あなたは韓国人?あら、違うの。そんなの関係ないわ!私あなたの顔が大好き!

と、マシンガントークにハグとキス、記念撮影でフィニッシュ

肝心な私はBTSという人たちを知らないのだけど…笑

インスタを交換してお別れ

謎のこのモテモテはウズベキスタンを思い出します。やはりブルサ、日本人が珍しい街なのでしょうか。時期も時期なのか、イスタンブールでも5人くらいしか日本人に会っていませんが、ブルサではさすがに日本人も見かけませんでした。

ご婦人たちとの楽しいおしゃべりも終えお店を出ます

帰路につきながらお土産探し

一際賑わっている露天はヘナタトゥーのお店

ささっとステンシルしてくれます(本場のヘナタトゥーはその場でデザインしてくれますがそこはご愛嬌)

ひとつ100円程度、若者たちが楽しそうにデザインを選んでいるので私も便乗

謎のアラビア文字。トルコではアラビア文字は使いませんがイスラムのコーランはアラビア文字(翻訳は禁止されています)

トルコらしくないデザイン、というわけでもないでしょう…

なんて意味?と聞いてもみんな首を傾げていました…反社会的な意味書いてあっらどうしよう…ちなみにアラビア語圏にお仕事に行った友人に意味を聞いてもらいましたが、読めるものではないそうで…もしかしてなんちゃってアラビア…?なんちゃって漢字Tシャツみたいな感じ…?

ちなみに2週間後からお仕事始まるのにどうしようと書いてもらったあとで不安になっていたら、一週間後キルギスの子供たちとプールに行ったら完全に落ちたというオチ付き。

木でできた容れ物がとても可愛い。

オヤはピアスを購入。

村の人たちのハンドメイドよ!と言われたネックレスも、自分用と家族用に購入。冬になったらこれをつけて街を歩くの、楽しそう。

旅のお土産は一期一会、また気に入ったものに出会える確証なんてないし実際イスタンブールに帰ってからブルサで出会ったような素敵なお土産たちには出会えなかったから、やっぱり気に入ったものはその場で買っちゃうのが吉ですね。

どうしても買えなかったものは、それはそれでまた次にそこへ行く理由にもなってくれそうだけれど。

さて、楽しい村の散策を終えてきた道を戻ります。

少し待っていたらすぐにバスも来たので今度はちゃんと入り口でお金を払います。

正直わたしは数日間のイスタンブール滞在で疲弊しきっていたので、ブルサの、ジュマルクズックの人たちの親切さや親密さに、心がほぐれていくようでした。

この街に来なければ私はトルコのことが嫌いに、誤解したままで、旅を終えていたかもしれません。

バスに乗るのを助けてくれた人も村で話しかけてくれた人も、絶対にこれから先も忘れないことでしょう。

英語はじゅうぶんに通じないかもしれませんが、それでも助けを求めたら一緒に頭を悩ませてくれるブルサの人たち、笑顔で挨拶したら笑顔を返してくれるブルサの人たちがとても大好きになりました。

さて、この後ブルサの街を少しだけ観光しますが、それはまた後編に。

長くなりましたがここまでお付き合い、本当にありがとうございました。ジュマルクズックの街並みを少しでも写真で楽しんで頂けたら幸いです。

前編はこちらから

https://note.mu/sea_travel/n/na3445189e768

イスタンブールからフェリーに乗ってブルサを目指したお話

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