時速12ノットの茶室
みなさま、茶房・朝焼けへようこそ
数ヶ月陸に上がらず、家に帰れば季節は変わっていて。そんな生活を続けてもう6年目になりますが、移りゆく四季を味わえないなんて、私ったら人生の3/4くらい損しているんじゃない?せっかくこの四季の美しい日本に住んでいて、それはあまりにももったいない。
海の上にももちろん四季はありますが、そういうのではなく私はもっと、金木犀を嗅いだり、雨の匂いを嗅いだり、寒くなって隣の家から漂うおでんの香りを嗅いだり、そんな生活がしたい。でも限りなく無理。何か生活に四季を取り込めないものか、と始めたのが…
お茶です。
海の上の職場の自室で、暇を見つけてはお茶を点てていた時期がありました。そういえば最近やってなかったし、またやりたいなあと。備忘録も兼ねて写真を載せていきたいと思います。
ちなみに、私は学生時代機関科の教官から遠州流のお茶を少しだけ教えていただきましたが全くお作法なんて覚えられず、お茶おいしい!ということだけを覚えて卒業した不届きものです。この場をお借りして…
「教官!お茶の美味しさに気づかせてくれてありがとう!」
〜夏〜
涼しげな水まんじゅうがつるんと可愛い。夏は専ら冷茶が美味しいですね。
乾き物のお菓子で遊びはじめた私
乾琥珀やお干菓子は無限に遊べて楽しいから好き
この頃は妖怪根付を集めるのにはまっていました(お茶関係ない)
食べちゃうのがもったいないくらい可愛い桔梗
わたし、ハンドルネームは朝焼けですけど、夕焼けを見ながらの一服も良いものです。
若鮎。写真が白飛びしていて分かりにくいですが、お懐紙におさかなシールを貼りました。
朝顔、夏に陸にいないと、とんと見ることがなくなってしまったなあとお菓子を頬張りながらしみじみ。
涼しげな寒天の中に閉じ込められた青紅葉がなんとも可愛い。(さっきから可愛いしか言ってない)
鹿の子。恥ずかしながらわたくし、鹿のフンを模したお菓子だと思っていたんです。そうしたらなんと鹿の子供の背中の模様を模したお菓子だったんですね。無知って怖い。(この後美味しく頂きました)
〜秋〜
ヒペリカムを散らして映えを狙うあざとさ。小さい秋みーつけた、です。
紅葉を抱っこしてる一反木綿。このお皿は境港で購入しました。
美しい鬼灯を見つけた帰りに、お菓子屋さんで鬼灯の練り切りを買いました。目で見て、味わって、二度楽しいお茶でした。
〜冬〜
亥の子餅を抱きしめる一反木綿。亥の子餅は大好きなお菓子のうちのひとつです。
椿を抱きしめる塗り壁。こちらのお皿も境港で購入しました。
同じ椿でもお店が変われば意匠も変わります。それが色んな港で色んなお菓子やさんに行ける楽しみでもあって。
柊。こんなお菓子もあるんですね、クリスマスキャロルが聴こえてきそう。
クリスマスさえも和でキメます。
クリスマスの最終形態はこんなことになりました。メリークリスマス!この写真を職場の後輩に見せたら、やばい薬を決めてるみたいと言ってました。砂糖しか入ってないと思います…多分…(多分とか言うな)
〜フリースタイル〜
ここからは、季節とかはよく分からないけどフリースタイルに楽しんだお茶とお菓子たちを紹介します。
福岡に行った際にサイズ感に惹かれて購入したにわかせんべい。しかもダンボーちゃんとコラボです。
境港名物の目玉饅頭です。食べるのは少し勇気がありました(美味しかったです)
まん丸なフォルムが余りにも尻子玉で(尻子玉見たことないけど)思わず大好きな河童の三平のコースターと記念撮影。
たまにはお皿に盛り付けずにそのままわしわしと食べるのも楽しい。
ガチャガチャで出てきたミニスパナとミニのこで、頂きます。ご安全に!
世界一好きな和菓子屋さんのお団子。職場のみんなにお茶を振る舞いながら頂きました。
インスタグラマーごっこ
終わりに
いかがでしたでしょうか。
なんだか、自分で点てたお茶とレイアウトしたお菓子を自画自賛するだけの記事になりましたが…
わたし自身も、写真を見返しながら、こんなにも楽しく閉鎖空間で過ごせていたのだなあと、自分で自分を再発見したような気分です。
自分の機嫌は自分でとる!そんな意気込みが垣間見える写真ばかりでしたね。
写真に登場する豆皿やお茶碗は、鬼太郎シリーズ以外全て100円ショップで購入したものです。お懐紙と茶筅、菓子切りだけお茶屋さんで購入しました。お懐紙は折り紙で代用したりもしていました。茶筅さえあれば身近にあるものを使ってお手軽にはじめられるのもお茶の素敵なところです。
また、お菓子を選ぶ過程も楽しみの一つです。和菓子にはそれぞれストーリーや職人さんの思いが込められています。それらに思いを馳せながら、時には直接どんなお菓子なのかを聞きながら選んでいく時間はまさに至福。
(わたしはあまり買い物に行けないのでまとめて生菓子を買ってきて冷凍保存しています。鮮度も保たれ長く楽しめるのでおすすめです)
食べる前に(主にGoogle先生ですが)お菓子のバックボーンを調べるのも忘れてはなりません。より美味しく、より楽しく頂く秘訣です。
今流行りのインスタ映えを目指してはじめたわけでも、食べ物で遊んでいるわけでもないのですが、少しの工夫でお茶の時間がより楽しく、美しくなるのです。生活の中に四季を取り入れるこの時間に、何度救われてきたでしょうか。
よーし、しばらくやってなかったお茶、再開してみよう。なんだか創作意欲が湧いてきました(そもそもお茶は創作するものでは…)
コロナが落ち着いたら、きちんと習い直すのも素敵かもしれません。
初夏の冷茶の喉越しを想像しながら、ひとまず、またお会いする日まで。
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