【歴史の入り口に!】歴史好きがおすすめするマンガ、小説(またまた女性編)
8月の紹介編です。
7月は女性を主人公にしたマンガや小説を紹介しましたが、8月も女性がメインになっています。
何でなのかは分かりませんが、興味が向いているのかなと思います。
マンガや小説で歴史をイメージしやすくなりますし、ココ気になるなから広げていくこともできます。
学問の入り口はどこだっていいのです。
立派な門でなくていいし、小さな門でもいい。
まずはぐぐってみてどう自分の血肉にしていくかが大事だと思います。
歴史上の人物をロールモデルにするのも楽しいですしね。
さて、紹介に入りましょう。
1.色褪せない古代オリエントマンガの最高峰
このマンガは私が生まれる少し前ぐらいに販売された古いマンガです。
確か宝塚の宙組が「天は赤い河のほとり」を演じておられましたので、宝塚ファンの人は聞いたことがあるかもしれません。
舞台は古代オリエントのヒッタイト帝国(BC15世紀)。
製鉄術を独占して覇権を握った国です。
そんな時代に主人公が呼び出されて、命をねらわれながらムルシリ2世の側室として活躍していくストーリーです。
ただ守られるだけではなく時代に適応して切り拓き、帝国に欠かせない存在になっていく主人公に惹かれて、気づいたら全巻購入していました。
相手が望むところや情勢を判断し、適切に補佐していく姿勢が私の目指す姿と重なっていて…
この作者は今もマンガを書かれていて、オスマン帝国のスレイマン1世の寵姫ヒュッレムを主人公にした「夢の雫 黄金の鳥籠」が刊行中です。
2.書簡からハプスブルク家の女帝実像をのぞく
マリア・テレジアはハプスブルク家の女帝です。
女王とか女帝、皇帝に微妙な違いはありますが立ち入るとキリがないので女帝としています。
彼女が特に有名なのは、マリー・アントワネットの母という点でしょうか。
名前だけは知っていたけれど何をしたのかは知らないなと思い、読んでみました。
手紙の紹介がメインなので、ストーリーとしては取っ付きにくいところがありますが、18世紀の情勢や子どもにどう接したのかなど勉強になります。
3.鎌倉時代初期に埋もれた大姫にスポットライトを当てる
直木賞候補としてよく本棚に並んでいますよね。
こちらはまだ読み切っていないので、表面的な紹介のみにとどめます。
なぜ読もうと思ったかと言うと、初めて聞いた大姫が主人公だから。
あらすじを見ると源頼朝と北条政子の娘とのこと。
この方、ほかの歴史関係の本ではサラッと触れられて終わりなんですね。
頼家や実朝がクローズアップされていますから…
なので小説の形でも知りたい!と思ったのです。
鎌倉という朝廷の役割が変わっていく、男女の関係も変わっていく、ある意味公家と武家が融和していった時代。
そんな時代に入内しようとした大姫。
裏にはどんな思惑が渦巻いているのか史料を見るだけでも面白そう。
また感想を追記しようと思います。
【2022年8月29日追記】
『女人入眼』を読みました。
もうすらすらと読める!!ザ・女の闘い!
歴史的背景説明というよりは朝廷と鎌倉の勢力図や心情描写に集中している感じ。
視点(主人公?語り手?)が朝廷と鎌倉を行き来する女房というのが面白かったです。
ひとつひとつのキャラクターがしっかりしていてなおかつ史実にも沿っている…
歴史的知識がなくても読みやすい本だと感じました。
読後にここまでイメージがありありと残っている本もなかなかないのでは?というのが印象です。
以下、9月1日追記です。
4. 中世唯一の女性歴史家アンナ・コムネナを描いたマンガ
アンナ・コムネナはビザンツ帝国の皇女です。
はじめて聞く名前ですが 10-11 cに実在した人物でした。
4コママンガで描かれていて、楽しくよめます。
夫のニケフォロス・ブリュエンニオスとのやり取りが面白い……癖になります。
なのに時代背景や系図もしっかりあって、ビザンツ帝国の勉強にもなります。
5. エリザベス1世の重臣ウィリアム·セシルが主人公のマンガ
私が好きな歴史人物の中にエリザベス1世がいます。
小学生の時にエリザベス1世のマンガ人物伝を50回は読んだと思います。
このマンガは最初エリザベス1世の物語なんだろうなと思っていたのですが、その重臣が主人公。
確かにウィリアム・セシルが出てくるのはエリザベス1世の即位時からでそれ以前の人生は知らないなと。
しかも始まるのがエリザベス1世が産まれる前、母アン・ブーリンの時期から。
これはストーリーが面白そうと買ってみたら、すごく綿密に描かれている。
登場人物も多彩だし歴史背景がしっかり押えられてる。
時代の変化と人間の欲望。
エリザベス1世の即位までなのか即位後まで描かれるのか楽しみです!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
時代もバラバラ主人公もバラバラですが、自分の感性で歴史を楽しむのもひとつの趣。
歴史学習にもいろんな形があるのです。
あと書評が下手すぎるので、自分の血肉になるまで楽しんで読み込むように意識していきます。