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【備忘録】1月に読んだ本と歴史小説紹介

1月があわただしくて、あっという間に過ぎてしまいました…
なので歴史の入り口に!と〇月に読んだ本をくっつけています。
(なんなら徒然読書なる読書日記もくっつけている…)

というぐらい今までより本もあまり読めなかったのですが、その分印象に残った本が多かったです。

1月に読んだ本は合計9冊!
マンガは10冊ぐらい(15分ほどで1巻読むので…)

【紙の本】
・関幸彦『刀伊の入寇』中公新書 2022年
・葉室麟『刀伊入寇』角川文庫 2023年
・周防柳『逢坂の六人』集英社文庫
・根津美術館『古筆切』平成23年
・馬田隆明『解像度をあげる』英治出版 2022年
・外山滋比古『伝達の整理学』ちくま文庫 2019年
・永井玲衣『水中の哲学者たち』晶文社 2021年
・近藤哲郎『ビジネスモデル2.0図鑑』KADOKAWA 2018年
【Kindle】
・大竹稽『超訳 モンテーニュ 中庸の教え』ディスカヴァークラシックシリーズ 2019年

ビジネス書も割合的には多い方。
仕事で新たな見方とか考え方を知る必要があったので、それで本棚から引っ張り出す+購入しました。

『解像度を上げる』と『ビジネスモデル2.0図鑑』は2回ほど読みました。
半構造化インタビューや課題の深め方、定説と逆説の効果的な組み合わせ例など学びポイントが豊富です。

ビジネスモデル2.0は図解もわかりやすくて、スタートアップ企業ではどういうビジネスモデルがあるのかを知るのに最適です(大企業や老舗企業はなかったですね…)

あとは歴史小説!
『刀伊入寇』と『逢坂の六人』は1日で一気読みしました。
どちらも史実に即していながら、オリジナリティを加えていて、そういう可能性もあるか!と思わされました。

『刀伊の入寇』の主人公、藤原隆家は道長の甥、中宮定子の弟で大宰府長官になった方です。長官といっても実質左遷みたいなものですが。

でも腐らないどころか、刀伊が北九州に攻めてきたときに撃退しています。
あの「王朝貴族」が…?!という異質な人物です。

でも、その真っ向勝負で現実主義で統率力もありながら、王朝文化の雅や美しさも理解する。

歴史的には道長が栄えていたように見えるかもしれないけれど、生き方としては隆家のほうが光っているなと思わされました。

『逢坂の六人』は朝廷の中枢にはいない周縁の人々が主人公です。
この本も『汝、赫赫たれ 立花宗茂残照』と同様、なかなか本屋さんに売っていなくて、ポチりました。

六歌仙って聞いたことがありますでしょうか?

在原業平、小野小町、文屋康秀、僧正遍照、大友黒主、喜撰法師。
『古今和歌集』の選者の一人である紀貫之が代表的歌人として取り上げた人物です。
平安時代前期~中期にかけてが舞台ですね。

その紀貫之を主人公とし、紀貫之と六歌仙とのかかわりを描いた歴史小説です。

六人がそれぞれつながっていて、周縁にいるからこその歴史を見る視点とか、信条がそれぞれ異なっていて。
紀貫之が六人に会うたびに点と点がつながっていく感覚が面白かったです。


『伝達の整理学』はベストセラーの『思考の整理学』を書かれた方です。
「中景の美学」や「耳コトバ」など、忙殺される中でおざなりにしてしまっていた感覚を少しずつ取り戻してくれるような本でした。

『水中の哲学者たち』は友達に勧められた本です。
哲学は難しいものではなくて、手のひらにあるものを見つめることも哲学。
日常生活でふとしたきっかけでも哲学ができる。

著者の繊細な感性、世界のとらえ方に触れて、こんな表現もあるんだ、こんな考えもあるんだと思わされました。

ただあまりにも繊細な章もあるので、一気に没頭はできませんでした…エッセイ風哲学が好きな方には読みやすいと思います。

あとは、『古筆切』でしょうか。
これは表参道の根津美術館で購入した本で、根津美術館が保管している「古筆切」を紹介しながら、「古筆切」とは何かを説明しています。

「古筆」というのは平安時代~鎌倉時代に書かれた歌書(和歌に関する書物の総称)です。
美術館に行くと○○切と名付けられている美術品が多くて、○○切について気になっていたのがきっかけです。

古書切についても、またどこかで深堀していけたらと思います。


1月はこんな感じ!
2月はどんな本を読むのか、その時その時の気分次第ですが、楽しい読書ライフを過ごせたらと思います。

仕事ばかりやっていたら頭が固まるので、読書で息抜きというかガス抜きが欠かせないなあと感じました。

ちなみに12月に読んだ本は、以下の記事にまとめています。


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