作曲ソフトと初音ミクV4X体験版でDTMをやってみて、初日で気づいた一つのこと

いやそんな簡単にセンスがなかったなんて言うつもりじゃないよ。

でもさー、これ結構難しい。今までまともな音楽経験はリコーダーくらいしかないし、音楽理論も勉強してないから当たり前といえば当たり前なのかもしれないけど、30秒くらいの曲ならもっと簡単に形にできると思ってた。

しかし、現実には色んなハードルがあって、7時間くらいやってうまくいってない。ちなみに作詞は7分もかからずにできた。一応おいとく。

「習作1・step by step
この街に降る重い雨 飛び交うのは弾丸だけ
散らかった部屋の黒い影 空からのミサイルを見上げ
でも馬鹿げた大人の子守り辞め 響かない言葉聞き流しただ前へ
見当たらない出口探すのを諦め ミサにいるみたいに祈り捧げるだけ
じゃまだ死ねないのがいま歌ってる理由(わけ)

ラップ形式になってるけど、初音ミクは歌わせる用のソフトなので、喋らせるのは工夫が必要でより難しくなる。最終的にはボーカロイドラップ(MIKUHOP)を作りたいと思ってるけど、とりあえずはロック調のメロディアスな歌を作ろうとしてる。まだ曲は気に入るのが出来てないけど、この歌詞は割と気に入ってる。ミクが歌ってくれることにわくわくしてる。


ニコニコ動画のボーカロイド文化には今まで興味を持たずに来たけど、ボーカロイドラップは面白いしクリエイティブだと思う。まだ聴いた曲は少ないけど、一番好きな作品を貼っておく。

他愛ない話【重音テト】 / mayrock
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27408874

(他には★VOCALOIDでめぐるヒップホップ!! ~HIPHOPってなんぞや の巻~★:休み社-文芸と音楽の日記 - ブロマガにたくさん紹介されている)


しかし、作曲と初音ミクの使い方をググりながらでも勉強していると、人間が歌うのも喋るのも、凄まじく複雑で高度なことのように思えてくる。音楽自体は人間の歴史の蓄積だからと理解できるけど、こんなハイレベルな機能が標準搭載されている人間ってなんなんだよって思えてくる。


それと同時に、少し話が変わるけど、自分が普段聴いている音楽を作っているアーティストが神に見えてくる。そりゃ年季は全然違うけど、率直な気持ちとしてね。何も知らない状態よりも、勉強した状態のほうが構成要素が分解されて見えてきて、よりすごさがわかるというか。

例えるなら、レベルは全然違うけどサリエリとモーツァルトの関係のような。あるいは違う分野でなら、小説を書いていると、他の人の小説も前より深く見えてきますよね。それか格闘ゲームをやればウメハラのすごさがよりよくわかったりとか。

少しだけ勉強したら知らない人に対して知ったかぶったりする人もよくいるけど、自分の場合、「弱さ」「無知」を自覚して少しうちのめされるような気持ちになる。勉強する前よりも知らないことが増えたかのような感覚さえ抱いている。

つまり、タイトルの「作曲ソフトと初音ミク体験版でDTMをやってみて、初日で気づいた一つのこと」というのは、すごい音楽を作っている人のすごさのことを指します。いや本当はまだまだ全然わかってないんだろうけど、気持ち重視で語るタイプの人間なので。これただの日記だし。


まあでも、音楽つくるの楽しいけどね!!

最初の動機は、トラックはフリーの音源をお借りして、ボーカロイドを使ってラップを作りたいというもので、自分がやりたいのは「作詞」であり「作曲」じゃないと思ってたけど、やってるうちに作曲も楽しくなってきた。

本当は、「初日の成果!」みたいな感じで音源も上げたかった。でもそれはまだ出来なかったけど……。


(技術的な余談だけど、初音ミクV4X体験版を使うためのDAWソフトの「Studio One」は、「機能制限はないが使用期限がある体験版」では「インストゥルメントトラックを追加するときにcryptonフォルダ」が出てこなかった。「機能制限があるが使用期限のないフリー版」のほうだと読み込めた。環境によって違うかもしれないけど、ネット上でこの情報が見つからなかったので一応記しておく。最初から製品版の買うのならたぶんこの問題は生じない)

頂いたサポートは無駄遣いします。 修学旅行先で買って、以後ほこりをかぶっている木刀くらいのものに使いたい。でもその木刀を3年くらい経ってから夜の公園で素振りしてみたい。そしたらまた詩が生まれそうだ。 ツイッター → https://twitter.com/sdw_konoha