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自選集:詩

35
密室で延焼する憎悪と、古戦場に揺れる花と。
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#短歌

短歌10首 女言う「気持ちは一つ」拍手沸く 「余分」は埋めた 死体のように

短歌10首 女言う「気持ちは一つ」拍手沸く 「余分」は埋めた 死体のように

『学級会』

 

女言う。「気持ちは一つ!」拍手沸く。「余分」は埋めた。死体のように。

「皆仲良し!」 えっ?ショータイム? その話 美談は談合 鳴り出すtango

「助けたい!」作り笑いで支援して支配したいね「下」の人をね

大変ね不安の反動中傷の薄ら笑いが君の人生

全方位迫りくる壁コンクリの向こうが見たい瓶詰のSUN

村を出て市場を離れ歩く道敵はいないが仲間もいない

舞台上あの子の

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短歌11首 交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう「陽炎の街」

短歌11首 交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう「陽炎の街」

短歌を作るのはほぼ初めて。
俵万智「サラダ記念日」を読んだのをきっかけに。
楽しかったです。31音に自分の世界を出現させられるところとか。

「陽炎の街」

交差点みな顔の無い人の群れ僕はさまよう陽炎の街

奴ら言う「敏感過ぎ」と「急げよ」と 屍人の行進向かうは何処?

「あいつ馬鹿!」タイムラインに愛はないみんな何かと戦っている

ガチャ回し容姿と才能Cランク 狩られて踏み台勇者パーティの

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