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キャピタリズム

マイケル・ムーアがサブプライム問題の直後ぐらい作ったドキュメンタリー

ベストセラー『人新世の「資本論」』でも資本主義は目の敵にされている
キャピタリズム(資本主義)ってなんなん?という一端がわかる映画
サブプライムローンを発端に発生した金融危機
金融業界が『資本主義』の名のもとにどれほどのインチキで国民を騙し、欺きそして支配してきたのかって映画

オープニングが素晴らしい

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ローマ帝国とアメリカ社会の対比


ローマ帝国の滅亡とアメリカの現状を象徴的に重ねて
 • 奴隷制労働に依存した不健全な経済
 • 拡大の一途をたどる貧富の差
 • 荘厳な広場の裏のカゲには、ゴミゴミした
       貧困街が広がっている
 • 貧困からは脱却は困難
 • ヒマを持て余した市民からの暴動を走らせないように、公費によるイベントを行われた
 • 最初は戦車によるレースだけだったが、
       死をける戦いが人気を博すようになった
 • 為政者は以前は選挙によって選ばれたいた
      が、全権が皇帝に集約された
為政者のこうした偏向的で横暴な振る舞いこそがローマ帝国が滅亡した原因となった

というナレーションと共にローマ時代と現在のアメリカの現状を対比させた映像は、皮肉たっぷりだ。

そうして本編が始まるのだが、初めに何十年も住んできた家を差し押さえられ出てゆかねばならなくなった人と、差し押さえ物件を安く買い上げ、投機目的の資本家に高く売る土地人が紹介される

「怒りの葡萄」の時代からアメリカは変わっていないのか、弱者は土地を奪われる
既に明暗の幅が大きすぎて、クラクラしてくる


アメリカの近代史



その後、アメリカがどのように資本主義の国になってしまったかの歴史が語られる

自由競争制とはいい事。利潤動機が目的、利潤動機で動いていれば儲けることができる幸せな生活をおくれるという

昔は所得税率は90%で、夫一人の給料で家族全員が十分に暮らせていけたし、
有給休暇もあった、
組合保険で医療費も必要なかった
年金もきちんと積み立てられ老後の心配はなかった
アメリカは戦後、敗戦国のドイツや日本が国中瓦礫となっている中、競合相手がいないのでどんどん生産しNo.1になって行った

そんな中、カーター大統領が警告をする
「本来なら人の良さは行動で評価される、今は資産で評価される」と
それでも、未来は明るく輝いていた

それが、80年11月
ウォール街の広告塔のレーガンが大統領になってから様子がおかしくなってきた
側近だったメリル・リンチの会長(ドナルド・リーガン)が財務長官となり
  ・労働組合は潰させ
  ・賃上げの要求も無視され
経済界とウォール街とがほぼ完全に国の主権を握ったのだ。

アメリカは、金融界に運用される国になった

そうして産業基盤にメスが入れられる
 ・富裕層に有利な税制
 ・目先の利潤化
 ・組合つぶし
 ・リストラ→ 残った人は過剰労働
 ・賃金は凍結
 ・最富裕層の税率は半額に
 ・抗うつ剤の売上は上がる
       医療費釣り上げたから

4年後も笑顔と明るい話題だけ乗り切りレーガンは再当選を果たす


現状


①フリント GM者創業の街
数万人のリストラ
「会社が倒産したら、誰も救えない」
ほぼほとんどの従業員を解雇しGM社は倒産した

②デトロイトは最悪だ

中産階級が潰されないために

刑務所の民営化、判事に金を渡し監房を満杯にさせた
金儲けの道具

飛行機のパイロットになる夢
現状 パイロットよりマクドナルドのバイトのほうが儲かる
パイロットはフライトをしながら今月の支払いのことを考える

会社が保険金をかけて、従業員が死んだら多額の保険金が手に入る
どうして、そんな保険が合法なんだろう?
個人情報だから調べられない、でも情報が漏れた会社はある
すべて優良企業

ウォールマート 35万円の保険金 若い女性が一番儲かる 8万1千ドル儲けた。他人の死で荒稼ぎする


2005-6 シティバングの極秘メモ TOP1%の富裕層が 95%の富を得る
富裕層を新貴族と脅かす脅威は 正当な富の分配を求める反乱 農民一揆 
選挙民の大半は、いつか金持ちになるチャンスがあると信じている
アメリカンドリームを....

何をしてもいい、成功するとは限らない
資本主義の国 憲法のどこにも書かれていない 

ハゲタカ
世界最高のシステム
自由競争制
例えるなら、
色んな店があり利潤動機

保安官
差し押さえ物件を

結末としては、
オバマ大統領に希望を寄せて、新しい始まりみたいな終わり方をしてるけど、今となっては良くも悪くもトランプ大統領の印象が強くあるので、オバマ政権って何したっけって思ってしまう。


最後にSDGs的に

この映画については、とくにSDGsとして何か答えがある訳ではないですが、ベストセラー『人新世の「資本論」』でも資本主義は目の敵にされているし、グレタさんは既存の各国政府のやり方に抗議してるし、格差はどんどん広がっているのに「新しい資本主義」って何?っていう状態ですで、悪い例としての資本主義は伝わったのではないでしょうか




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