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人口減は文化がなくなることでもある

読み出すと止まらなくなる、京極夏彦さんの本を読んでいます。
江戸時代なのかな、独特の世界観と文体ですが、テンポよく読めて、脳内での映像化が鮮やかで、ハマると無限に読み進めてしまいます。

ところで、
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が、2050年までの地域別推計人口を公表したそうです。

2050年、日本の人口は17%減り、東京以外の全道府県で減少します。特に東北地方で、30%を超える人口マイナスになる県が多いそうです。
もちろん高齢化も進み、65歳以上の割合が40%を超える県も半数に。

人口減少問題は、経済や政治問題として取り上げられることが多いですが、私の中では「文化的な問題」という認識も強くあります。

日本の人口が減っていく、ということは。

日本語を使って表現された文学や芸能を理解し味わうことができる人が減っていく。
地域で伝承されてきた祭りや舞や神輿などの文化を受け継いでいく人が減っていく。

日本という文明が、消えていく。
ということになります。

京極夏彦さんの書籍を他言語に翻訳し、海外の人が読むことは可能かも知れませんが、それは本当に京極夏彦さんの文体を味わうことになるのでしょうか?

SDGsの目標やターゲットの中には、各国や文化の持続可能性について書かれたものは特になかったかと思います。文化遺産、世界遺産のことは言及されていますが…。

もちろん文化は常に変化して生まれ変わっていくものでなので、すべての文化を残していく必要はないと思っています。
とはいえ、日本という文化を消滅させるのはあまりに惜しいと思う。
その気持ちはどこかしらSDGsを思う気持ちと同じ気持ちなのです。

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