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2つの「えん」を大切にしよう

新しい年が始まりました。1年に一回しかないこの日。決意をあらたに目標や課題に取り組むことを宣言する人が多いことでしょう。そして、明日から取り組む毎日の中に、ぜひ大事にしてほしいことがあります。

1、「縁(えん)」を大切にしよう

 SNS時代になり、実際に会ったことのある人以外にも、人間関係を新たに作ったり、維持したりが容易になりました。もちろん、人との出会いは一期一会。新しい喜びもあれば、そのままフェードアウトすることもあり、その向き合う時間は大切です。するとついつい、友達やフォロワーの数が多くなることに、一つのベンチマークというか意識が向いてしまいがち。

とりあえずつながっておけば、フォロー外さなければ・・・といっても話をするタイミングが長く空いてしまえば、お互いの親密さはネットがないときに比べれば繋がりやすくはなっていますが、疎遠や距離感が伴うもの。

フォロワーやフォローの数が多くても、1日が24時間から拡張したワケではありません。その時々のタイミングの出会い、向き合う姿勢を大切にしていきましょう。

「ご縁」は地球上の膨大な数の人の中から、偶然と必然で重なり合った奇跡であり、生きてきた軌跡。昨年を振り返って、お会い出来た人、交流できた人を想い、今年、交流を新たにするために何ができるか。その1つ1つの言動が、「縁」をつないでいくはずです。

無論、困ったときはお互い様。どこかの縁が、どこかでつながり、本当に困ったときのあなたを助けてくれるものになることは、間違いありません。

2、「円(えん)」を大切にしよう。

いくら熱意や意欲があっても、この時代、「お金」がなくては生きていけません。「どうにかなる」「がんばる」「つながっていれば」などという精神論や根性論で、生き残っていけるほど、時代は甘くありません。

日々生きていく上での、稼ぐお金、出ていくお金、育てるお金…それぞれとても大切です。ましてや、会社員ではなく、独立、副業、個人事業主、そして生産者のように主として地球という資源と、天気という不確実性に向き合う事業者ならなおさら大切。

お金を大事にしましょう。いまこの仕事が稼ぎになるのか。この資材や部品を使うといくらになるのか。お金を可視化することで、自分の仕事や生活がどう動いているのかがはっきりわかり、ムダや無理をしなくて済むようになるはずです。

もちろん、手段を問わず稼げといってるのではありません。そして、業者業界、これまでの事業環境などで「収益性」が理想と乖離していることも重々承知の上です。それでも、可能性を見出して、お金を大切に扱うために考えることは、きっとあなた自身が生き残る上で大切になるでしょう。

特に、「手数料」という概念での商売は、資本主義社会の成熟とともに衰退の一途です。それは機会と権利だけの話であって、登場当初は価値があっても、それが恒常化するほど、割高でかつ非生産的な費用だからです。

何かしらの対価やサービスがその裏付けとして存在しない限り、あなたは、その「手数料のために働かされている」ことになります。それは会社員の給与かもしれないし、個人事業主として販売する際の手数料かもしれません。

何もすべてが無駄というのではなく、「対価や価値が伴っているか」ということをシビアに見るべきということです。

3、2つの「えん」で生きていく時代

人は、感情なしには生きていけません。一方で、お金だけでも生きていけません。札束を叩かれれば何にも従うかと言えば、そんな尊厳を損なうようなことは、きっと受け入れることはないでしょう。

いってみれば、この2つの「えん」は人生を生きていく上での両輪のようなもの。人との関係を大切にする「えん」があり、それを支えるお金としての裏付けが「えん」となり、人生という道は進んでいける。

片輪だけでは、右か左か、どちらにまがっていってしまうように、前に進むことはできません。

新たな決意を伴うこの新年のはじまりに、ぜひ基本的なこととして「えん」を大切にする生き方を、今年の目標に重ねてみてください。きっと、実現に向けた具体化がより鮮明になっていくはずです。

この文章を読んでいただいている皆様との「えん」も大切にしていきたいとおもいます。さあ、今年一年、がんばりましょうね!

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