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朝、森の中を通って仕事に向かう気分をリラックスさせる

朝、駅までの道を途中まで軽く走っていくことを続けているという話を以前に書いた。これをすることで、半分寝たままの脳と体がちゃんと目覚め、電車の中を睡眠でなく学びの時間として使えるようになった。

ほんの数分余分に時間が取れるときに、朝もう一つ行っていることがある。それは少し回り道してでも森の中の細道を通ることだ。

家から駅までは普通に歩くと20分弱かかる。ほとんどの人は整備されたアスファルトの道を歩いていく。でも脇道にそれると、数百メートルほど森の中を抜ける未舗装の細い道が現れる。私はできるだけこちらを通るようにしている。

森の中に入ると、木立が日差しを遮って明るさが変わる。季節によって樹木や草花の色合いや勢いも変化する。今はグングン枝葉が育っている時期だ。

雨の前後は匂いが変わる。アスファルトではなく、土と草の匂いだ。そして鳴いている鳥も違う。姿は見えないけどはっきりと聞こえるウグイス。ヤマバト。毎日茂みの奥で歌うようににさえずっているのは多分ルリビタキだろう。

森の空気にはフィトンチッドと呼ばれる成分が含まれているらしい。森林セラピーなどが行われているように、人の心をリラックスさせる効果があると言われている。

そのおかげかどうかはわからないが、ほんの数百メートルでも森の中を通ると、コンクリートとアスファルトに囲まれた場所とは違う気分になれるように感じる。フィトンチッドだけでなく、目に入ってくる緑や、聞こえる音が車でなく鳥の声になるなど、五感が受け取るものが変わるからかもしれない。このちょっとした森林浴は、慌ただしい朝でも気分をリラックスさせてくれる。

頭と体を覚醒させることとリラックスすることは、対立するものではない。リラックスの反対は緊張とか興奮だろう。軽く走って全身を活性化させながら森の中でくつろいだ気分になれるのは、プラスの相互効果があると思う。

雨の翌日は、注意が必要だ。未舗装でデコボコの細道なだけに、大きな水たまりができることもある。

こういうときは土の路面が滑りやすくなっている。トレイルラン用のシューズの出番だ。ソールの溝が深くて足元が安定する。

トレイルランのシューズは、本格的に山を走らなくても意外と役立つことが多く、使い勝手がいい。ブラックでなくても、汚れることが前提になっているからか、ソールが白色でない渋めのものが沢山ある。そこも気に入っている。

森の道は、街灯がなくて夜は真っ暗だ。だから通るのは朝だけだ。駅までの道を途中まで軽く走り、その中で少しだけ森の道を通ると、電車に乗る時には「さあ今日も学ぶぞ」という気分が出来上がる。私の大切な「朝活」である。

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