見出し画像

最近ようやくマラソン大会でガッツポーズできるようになってきた

昔から人と競うことがあまり好きでなく、「誰かを押しのけて部活のレギュラーを取る」とか「ほかの同僚を蹴落として出世する」といったことには興味がなかった。それで苦労してる部分も多々あるのだけど、今さら自分の性格を変えようとは思ってない。

そんなだから、子供の頃も若い頃も、手を上げて大きくガッツポーズをしたという記憶がない。それがこの数年、アラフィフになってからする機会が出てきた。場所は、マラソンのゴール地点。

フルマラソンをなんとか完走できる、という程度のレベルなので、入賞とか3時間切りとかには全く縁がない。それでも、長い距離をどうにか走り切ったとき、疲れ果てていても言いようのない高揚感がやってくる。それでいつからか、ゴールの時にガッツポーズをするようになっていた。

写真を見返すと、最初の頃は小さく控えめに。それから中途半端に腕を広げる感じに。そして最近、ようやく手をしっかり上げてゴールするようになった。

ゴール前は「あそこまで行けばもう走らなくていい」ということしか考えてないので、手をどこまで上げるといったことは半分以上無意識でやっている。何回かマラソン大会を経て、ようやく様になってきたということなのだろう。人にお見せできるような代物ではないのでここには載せないけど。

このガッツポーズは「勝利」を意味するのではない。誰に勝ったかなんて考えないし、途中で挫けそうになった自分の弱い心に勝利したという意味でもない。

これは、長い過程をやり遂げたという「達成感」から来ているものだと思う。その達成感には、レース本番をどのように走れたかはもちろん、そこに至るまでの日々の練習の過程も含まれる。だから、タイムとか順位に関係なく、自分がよくやれたと思えればガッツポーズが出る。もし仮にゴール直前で10人に抜かされたとしても。

競い合いを好まない自分でも、このガッツポーズならこれからもしていきたいと思う。そしてマラソンに限らず、こんなガッツポーズを出せるような仕事を思い描くとしたらどんなものになるだろう、なんてことにも思いをめぐらせている。

最後におまけで、フルマラソンを目指すための個人的おすすめシューズを。

アシックス ゲル・カヤノ29
軽さ、クッション性、反発性などのバランスがいい。後続の「30」で大きくモデルチェンジして価格も高くなった(そちらの履き心地などは知らない)。こちらの「29」は、少し値引きもされている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?