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『残酷すぎる人間法則』〜科学が導いた人間関係の真実〜

こんにちは。
読書部部長の増田です。

みなさんは占いに行ったことってありますか?
僕は一度だけ、5年前に後輩に連れられて行ったことがあります。
「将来は世界で活躍する占い師になる」って占い師に言われたんですが
残念ながら日本にいますし、未来は見えませんでした。

ところで、占い師が話す一言目は同じらしいですね。
それは「あなたは仕事と恋愛の人間関係で悩んでいますね」だそうです。
でもこれってどんな人でも悩んでるトピックなんじゃないでしょうか笑
ましてや、占いに来る人は大抵それで悩んでいるので自ら開示していきそうなものですね。

今回紹介する本

さて今回は、みんなが悩む人間関係にまつわる本です。

「残酷すぎる人間法則」エリック・バーカー (著), 橘玲 (監修), 竹中てる実 (翻訳)

今年出たばかりの本です。
僕は監修で入っている橘玲さんが好きなのもあり、即買いしました。
橘玲さんは「マネーロンダリング」とか、「言ってはいけない」なんかが有名ですよね。
そちらについても語りたいのですが別の機会に。

今回の著者はエリック・バーカーという方で、アメリカ人のブロガーです。
論文をまとめたものをブログにあげ、かなりの人気を誇っています。

今回の本もブログ作成で収集したであろう、興味深い論文が数多く参照されています。
この本だけでも裏表紙に40ページにわたって参照があります笑
とんでもないですよね。

そんな裏付けがしっかりとある科学的な内容の中から興味深かったところをご紹介します。


科学が導いた衝撃の事実

人間は人の気持ちがわからない

よくあいつのことは俺が一番わかっている、なんていいますが相手の気持ちを読むことができる確率は親友・家族レベルで30%ほどだそうです。
実に3回に2回は間違えるのです。
さらに、犯罪捜査に使われるプロファイリングの制度は3%だそうです。
これはもう占いレベルですね。
ちなみに嘘を見破れる確率は54%。やはり人間には人の考えていることはわからないようです。

友達でいるためにはコストがかかる

友達になるには多くの時間が必要ということがわかっているようです。
800万件以上を調査したノートルダム大学の研究によると、2週間に1回は何かしらやりとりがないと関係性が崩れてしまうようです。
また、友達になるためには100時間を費やす必要があるようです。

結婚は刑務所以上のストレス

幸せな結婚は寿命を伸ばしますが、不幸せな結婚をすると大きなストレスになるようです。それは刑務所にいる人が受けているストレスより大きいそうです。結婚が「社会で生きるため」から「自己表現のため」にかわってしまい、つまりは期待がデカすぎて反動で不幸せになっているようです。
ちなみに不幸な結婚になる確率は50%ほどです。


それでも人は1人ではいきていけない

他にも残酷な真実がこの本には紹介されています。
(本当に紹介したかった内容は少し大人な内容なので読んで確かめてください)
 
この本で多数の裏付けがあったように、僕たち人間には人のことがわからないですし、友だち、職場、家族の人間関係にこれからも悩み続けるでしょう。
しかし、嘘を見破れないということは嘘を信じることができるということです。だから私たちには帰属し結託する力があります。
僕たちは同じ景色をみているという物語を信じ、人間関係の困難も周りの人と協力して、ホモサピエンスらしく頑張りたいものです。

かなりおすすめなのでぜひ読んでみてください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!