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【社員紹介インタビュー#4】執行役員・エリア統括本部担当 小出俊輔


〜キャリアサマリ〜
 大学卒業後、大手人材紹介会社へ入社。インサイドセールスマネージャー、営業統括マネージャーを経験。外資大手製薬2社で12年間、大学病院を中心に多数の難病治療新薬の上市に関わる。2021年7月より東大発ベンチャーで全ゲノム解析を利用した白血病の再発を早期発見する血液検査の事業化にCOOと営業部長を兼任で取り組み、全国の血液内科医師へ事業コンセプトのヒアリング、pre seriesAで1億円の資金調達などを担当した。

様々なpitchコンテストに登壇。KPMG Global Tech Innovator Competition In Japan 2022、Entrepreneur World Cup 2022等ファイナリスト、GET IN THE RING 2023 OSAKAにてErnst & Young賞(Venture support)、PRtimes賞を受賞。がんゲノム解析に関する人材育成事業(臨床におけるがんゲノム解析研修:入門編)修了。グロービス経営大学院大学 MBA取得。

株式会社SCO Groupへ2023年9月よりjoin。エリア統括エリア統括本部長として全国の支社の立ち上げ期から取りまとめる。趣味はサーフィンと学生時代〜社会人リーグでプレーしていたバスケットボール。

2度としたくない、自分の力だけではどうにもならない経験

学生の頃からとにかく早い段階でマネジメントスキルやリーダシップスキルを体得し自己の成長へ繋げたいという強い考えを持っていました。ですので当時は非常に勢いある業界、かつ成長企業の大手人材派遣会社へ新卒入社し、早い段階でのマネジメントレイヤーを目指していました。この5年間で基本的な営業実績は明確に出すことができ、マネージャーとしても複数の表彰など良き経験をさせてもらったと考えています。

特に5年目の2008年のリーマンショックではメンバーや自己のキャリア構築の概念を再考する機会となりました。当時は11名のチームを率いており営業マネージャーという立場でしたが、金融危機の影響で残念なことに全員解雇をせねばなりませんでした。

チームは私より年上のメンバーしかおらず、内心「本当に申し訳ない」と思いながら面談をし会社を去ってもらう経験をしました。この金融危機から学んだことは2つで、1つは、事業体を自ら構築していかなければどんなに優秀なマネージャーでもメンバーの雇用までは守れないということと、もう1つは日常的に学び、実践して自己のキャリア自体を強くしていかないとビジネスチャンスをいただくことはできないのだと痛感しました。この点は後にMBAの取得にもつながったのだと思います。共に一喜一憂したメンバーを解雇する辛い経験はできれば2度としたくないと感じましたし事業環境があってこそのメンバーや自己成長なのだ、と後々振り返り、良き経験だったと捉えることができました。

そこから、医療経済の基盤がある製薬業界へ進み大きくキャリアチェンジをします。異業種転職でしたので医学知識もまるでなかったのでとても大変でしたがその時はとにかく基盤がある事業で突き詰めて仕事をして成長をしていきたいという想いが強く乗り越えることができました。その後、外資製薬やシード期の東大発ベンチャー企業へのキャリアアップでjoinしますが、そこも含め15年間ほどヘルスケア・メディカルへかかわる仕事をさせてもらいました。

ビジネスの多くの側面を目にしてなお、選ぶのは「楽しそうな方」

キャリアの中で大きな経験となったのは、欧州系の大手外資製薬を2つ渡り歩いた後のディープテックと言われるヘルスケアのスタートアップでした。シード期というまだプロダクトが世に出ていないステージの東大発のベンチャーで、血液がん・ゲノム解析に強い技術を持つ企業でした。外資製薬と並行して副業で営業コンサルからかかわり、COOとして入社しました。

ここでもとにかくがむしゃらに広い業務範囲を担当させてもらいました。東大の研究員メンバーも含め6名しかいないベンチャーなので、営業は社長と二人で担当し、事業計画策定、国内外の投資家向けのpitchから資金調達、全国の大学病院やがん研究センターの血液内科の先生への面談、厚労省や東京都とのやりとり、AMED(助成金)獲得からその後の事業運営やサポート、各部門の採用まで、所謂、経営にかかわる全体論点を実行しながら解像度を高めることができました。

とにかくゼロベースでしたのでワクワクしながら仕事をさせてもらうと同時に全て自分でキャッチアップしなければならない環境でした。開発のマイルストーンへ合わせていく、マネタイズモデルをゼロから考える等、この時点でMBAは取得していて頭ではわかっているが…と、とにかくしんどかったですね。

血液がんは骨髄検査をしますが、これを血液検査へ置き換え、患者さんに優しくがんの再発や臨床的な寛解ががゲノムレベルで特定できるという日本初のビジネスモデルでした。複数の大手投資家さまや東京都からも支援を得ていましたが、最終的には残念ながら患者さんへ届けるにはいたりませんでした。成功をしたわけではなかったんですが、事業開発へ挑戦することで必要なビジネスサイドのことは全て経験しましたし、スタートアップにおいては挑戦することに非常に意味があるので、よくやったな、と当時のことは十分に今の糧となっています。

その後にSCOグループに入社するわけですが、「ヘルスケア+SaaS」というビジネスモデルに興味があったことと、強烈に既存のプロダクトが市場に刺さっているなと感じ、魅力に感じました。実は転職活動中にもう一つの会社から内定をもらっていてSCOと進路を悩んでいました。片方の経営陣は全員東大卒の超ロジカル集団みたいな会社で、SCOは社長の玉井さんが金髪パッション系の社長。全然毛色の違う2社だったんですが、もちろんしっかり調べた上でなお、社長の玉井さん含めてSCOの方がワクワク楽しそうだなという理由でSCOへの入社を選びました(笑)

短い人生の中で、どれだけのことを残せるだろうか
私は父親の影響もあり人生はすごく短いと思っていて、人生のリミットが迫ってくるよりもっともっと早くいろんなことを経験して、世界や日本、シンプルに家族や誰かに何かを残したいと思っているんです。

そんな想いからもスピード感があるこのSCOが自分へのフィット感がとても高いと感じています。もちろん、会社としてSCOには課題もたくさんあると思いますが、優秀なメンバーが日々、考えながら行動を起こしています。変わらないものがあり、それを変えようとして本気でぶつかったり、一喜一憂する毎日なんですが、その中で事業が育っていく場面を体感できるのでワクワクして非常に面白いと感じます。

また玉井さんは「やってみなはれの精神」を大事にされていて、様々なチャンスを我々へ与えてくれています。つまり、「挑戦してみなさい、成功させてみなさい」と、我々にバトンを渡してくれていることだと捉えています。この環境に有り難みを感じながら、歯科患者さんへサービスが届き、PHRへの実現を導けるよう、考え挑戦し、手足を動かしていきたいです。もちろん、自分のこれまでの経験も全て出しきり、学びながらヘルスケアと歯科業界、患者のあり方を変革し健康寿命が伸びるように貢献していきたいなと考えています。


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