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ホットソースなしに生きられない

人生と同じように、料理にもピリリとしたスパイスが必要だ。ホットソースはそんな役目を果たしてくれる手軽な一品。ではどんなソースがもっとも常備するに値するのか。ここでは「シリアス・イーツ」のコラムに従っていくつか紹介する。




インナービューティ

インナービューティ

マサチューセッツ州ケンブリッジのレストラン『イースト・コースト・グリル』で有名になったホットソースが『インナー・ビューティー』。オリジナル・レシピは、マスタードにハバネロ・ペッパー、糖蜜、シャルドネ・ワイン、蜂蜜、そしてトロピカル・フルーツ・ジュースをブレンドしたもの。

精神が拡張しているときにしか思いつかないような組み合わせだ。その独特のマスタード風味とトロピカルな風味を初めて味わったとき、口の中に閃光が走り、タイムスリップしたような気分になった。冷蔵庫のドアに常備しておきたい万能ソースだ。


ブリス

BLiS

BLiSのネーミングは「Because Life is Short」の頭文字をとったもの。つまり「だって人生は短いのだから」という意味だ(別の単語 bliss=完全な幸福 とも掛け合わせているところがニクイ)。このソースは、バーボン樽で熟成させたメープルシロップで最も有名だけれど、そのメープルシロップがホットソースでユニークな役割を果たしている。

このソースには実際のメープルシロップは使われていないけれど、カイエンヌ、アーボル、チポトレの唐辛子で作られたソースのベースは、バーボン、メープルシロップ、ファウンダーズ・ケンタッキー・ブレックファスト・スタウトを熟成させた樽で1年間熟成される。その結果、ウイスキーグラスで飲みたくなるような、複雑な風味を持つホットソースが完成した。


Aardvark


アードヴァーク

このホットソースを口にしたとき、まず最初は奇妙に思う。そして今味わったものを確かめるために、もう一度味見したくなる。それほど奇妙だ。そしてまた試したくなり、また試したくなり、そしてまた試したくなり、気がつくと病みつきになっている。

材料が20種類近くあり、非常に複雑なソースのひとつだ。トマトの味がする。いや、マスタードのようでもある。いや、甘い唐辛子のような。いや、まるで...わからない。表現できない。今まで食べたソースの中で最も万能なソースのひとつだ。

それにしても、ホットソースのネーミングの付け方は、なんとも奥深い。
インナービューティにしてもブリスにしても、人生についてかんがえさせられる名前だ。

つまりホットソースには、それだけの深みを人生にもたらしてくれるということかもしれない。


Cholulaはラティーノたちに圧倒的に指示されているホットソース



メリンダのソースは有名



日本でお馴染みのタバスコにも21種類のバリエーションがある。


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