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【6月】1報目 | 科学に興味を持ったきっかけ(Jo)

 こんにちは、じょー(@scikaleijo)です。記念すべき1回目です。

 プロフィールに「大学入学時は実は文系」と書いているように、私は高校の文理選択では文系を選択しました。将来は、「英語を使うサービス業に就けたらいいな」と思っていた私が、どういう経緯で研究者を志したのか、つらつらと書いていこうと思います。
 この記事を通して、進路に悩む中高生には「こんな進路の決め方もありなんだな」、大人の方には「こんな研究職の人もいるんだな」と知っていただければ幸いです。

1. 中学生の頃の興味は「英語」

 中学生の頃の私は、教科でいうと文系科目よりも理系科目の方が得意だったように思います。それでも文系を選択したのは、「理系」というのは医師やエンジニアなど特定の職業に就きたい人が進むものだと思いこんでいたからです。
 当時は将来やりたいことや、なりたい職というのは特にはなかったのですが、英語に興味があり、洋楽を歌えるように練習したり、英検やTOEICを受けたりする程には、英語を積極的に学習していたように思います。人と話すのも好きだったので、英語を使うサービス業に就きたいかも、と何となく考えていました。

2. 高校生の時に行った海外留学

 「海外」への憧れが周りの人よりも強く、高校2年生の時に1年間の海外留学に行くことを決めました。ある程度英語に慣れてきて、ある程度話せるようになると、
「英語って話せるだけじゃなくて、話せる内容がないといけないんだ」
という考えに辿り着きました。その時初めて、英語学習の目的が「英語をうまく話す」ことから逸れ、「英語を使う」という意識が芽生えたように思います。

 私が留学していた地域に、同時期に派遣された高校生の出身国は、ヨーロッパ、アジア、アフリカなどからの20ヵ国程。全員が集まる機会は数ヶ月に1度しかありませんでしたが、みんな仲が良く、毎回会えることが楽しみで、今振り返ってみても、とても居心地の良い場所でした。
 ある日からふと、個人の絆がたくさんあれば、国交は正常化するし、戦争もなくなるんじゃないだろうか。と考えるようになり、英語を「ツール」とした働き方の一つとして、「国同士の絆を保つ職業」に就きたいと考え始めました。

 安直に、国連で働けたら良いんじゃないか、と思い調べてみたところ、
何らかの分野で専門性が必要。ということで、今後何かを極めないといけないんだなという考えに至りました。
 ただ、帰国後に受験勉強が始まっても、何を専門にしたら良いのかを悩み、高3になっても結局答えが出せなかったため、大学は学部を絞らず色々な学問を総合的に学べるところを選びました。

3. 大学に入ってから生物の面白さを再確認

 大学に入学してから心理学・教育学・経済学など、興味を持てそうな授業を色々と受けてみましたが、どれもピンとこず。そんな時、友人から「理系の授業を取ってみたら」と進められました。
 思い返すと中高時代から、生物の授業は面白くて、授業中の先生が楽しそうだったこと、そして自分の身体の仕組みが見えていく、あの感じが好きでした。

 友人に勧められるがまま大学で受けてみた授業も面白くて、そのまま授業を受け続けているうちに、気づいた頃には専攻を生物学に決めていました

 余談ですが大学で一番印象的だった授業は、生態学の先生が教えてくれた寄生虫の不思議。他の生物をうまーく利用して、効率よく世代交代する寄生虫の話はかなり衝撃的でした。当時は「結局私たちも子孫繁栄のためにプログラムされているに過ぎないんだなぁ」と妙に納得してしまって、恋愛ってなんなんだろうと考えたりもしました(笑)気になる方はナショナルジオグラフィックのこちらのページを是非(※虫が苦手な人は閲覧注意)

4. きっかけは振り返って気づく

 大学の専攻が決まってからは、面白いと思ったテーマを学び、研究できる場所に身を置き続け、もっと知りたいと思うがままに進んで今があります。研究職として働く今も、「海外の人と関わる働き方をしたい」という夢は今も持ち続けています。海外の人と関われそうなことがあれば積極的に参加して、国交正常化とまではいきませんが、良い絆を結べるように関わることを心掛けています。

 本日は私が生物学を専攻するまで、を書いてみましたが、こうみると私が「科学の世界に興味を持ったきっかけ」は「先生の授業」ですが、その「きっかけを掴む」のには「興味をもったことをやってみる」ことが大切だったなぁと思います。

 大学3年の時に高校生物の先生とばったり再会したことがあって、理転したことをとても驚かれたのですが、私もまさか自分が理系に進み、研究職に就くとは考えてもみませんでした

もし、
 ・高校や大学で生物学の先生に出会えていなかったら、
 ・留学に行って専門性を持とうと思わなかったら、
 ・友人に誘われた授業を断っていたら、

私は研究をしていないかもしれません。そして今、研究者じゃなかったら、何をしてるんだろう?と思う程に、この人生を楽しんでいます。みなさんも自分が楽しかった、面白かったという「経験」は大事にしてほしいなぁと思います。きっと、迷った時の道しるべになってくれるはずです。

以上、じょーの「科学に興味を持ったきっかけ」でした。

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