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理系学部生の進路選択

サイエンス・エンジェル(SA)のこまこです!
今日は「理系大学生の進路選択」シリーズとして、「理系学部生の進路選択」についてお送りします!
理系に所属する学部生はもちろん、中高生の方々にも大学入学後の将来像について考えてもらう機会になったら、と思います!(*^^*)

学部卒業後の進路

まず、東北大理系学部の『卒業後の進路状況』です。

進路状況

❋令和元年東北大学概要2020より抜粋、()内の数字は女子学生の内訳

医、歯、薬学部の6年制学科は、卒業後ほとんどの人が就職しています。
一方、その他の理、工、農学部、薬学部の4年制学科は多くの人が大学院に進学しています。

東北大の理系学科では、保健学科を除き大学院に進学する人がマジョリティであることがわかっていただけたと思います!

大学院進学を決断したワケ


 次に、SAのみなさんに『大学院進学を決断した理由』について伺いました!

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※「院進」:大学院へ進学、「院免」:成績等の実績から、大学院入試(院試)の免除の対象者

上のグラフより、「研究または授業を通してより専門的に学びたい」という意見が多数でした。また、多くの人が大学院に進学する東北大ならではの環境や、「研究職に就職する際、大学院に進学した方が有利だから」と卒業後の就職を意識した回答もありました。

ちなみに、今回お話を聞いたSAのうち約4割が卒業後の進路選択に迷ったと答えてくれました。最終的に大学院への進学を決断したワケを伺ったところ

・大学院入試に落ちてしまい就職と迷ったが、研究により深く携わりたいと思い院試を受けなおした。
・自分のなりたい研究職に就くため、大学院に進学した方が有利だと考えた。

という声が聞けました。実際に進路選択に迷った方も、そうでない方も「理系就職や研究者として歩むための勉強」を目的として大学院に進学するSAが多いようです!

 
学部時代と大学院進学後のイメージギャップ

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とはいえ、大学院での研究を正確にイメージするのは難しいかもしれません。
実際に、今回お話を聞いた約4割のSAが「大学院での研究は、学部時代に思い描いたものと違った」と答えてくれました。

そこで、『学部時代と院進後の研究に対するイメージの違い』について伺ったところ、以下のような意見がありました。


・大学院での研究は自分で考える部分が多くなった。
学部時は言われた通り作業を進めていく感覚だったが、大学院では「研究手法が適切かどうか」から考えるようになった。

・大学院では、一歩進んだ考察が大事だと感じる。
学部時代の学生実験のように、結果から何が言えるのかだけでなく、「なぜそういう結果になるのか」という一つ先の考察が必要だと痛感した。

大学院での研究では、「実験や結果に対する考え方」が学部時代の学生実験等とは大きく異なるという意見が目立ちました。

少しでも、大学院進学後の研究についてイメージしていただくことはできましたか?
note編集部では、研究科紹介を通じてより詳しく大学院での研究について扱った記事を公開しています。
気になる研究分野がある人は、是非そちらも参考にしてくださいね!

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いかがでしたでしょうか?
普段大学院で研究に取り組むSAの経験談が、少しでも進路選択の一助となったらうれしい限りです!

記事へのコメントやSAへの質問は、いつでもこちら のフォームよりお待ちしております。

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編集後記

もう1月も終わりですね(-_-;)!
皆さんは、今年一年の目標は立てましたか?私は、少しでもQOLを向上したい!という願いを込めて、研究室のデスク用に加湿器を買いました!

受験生の皆さんや大学生、大学院生のみなさんそれぞれ忙しい年度末かと思いますが、あまり自分を追い込み過ぎずたまには自分を労わってあげて頑張っていきましょう!!(こまこ)

東北大学サイエンス・エンジェル
次世代の研究者を目指す中高校生に「こんな女性研究者もいるんだ!」「科学って楽しい!」という思いを伝えるため、2006年に結成。年度毎に学内で公募され、総長に任命された 東北大学の自然科学系10部局に所属する女子大学院生が、中学・高校での出張セミナーや科学イベントで科学の魅力と研究のおもしろさを伝えている。2021年度より、自然科学に加え人文・社会科学も含めた科学分野としての活動がスタート!メンバーは宇宙・自然・ロボット・環境・ヒトや動物の身体のしくみなど、それぞれの専門分野で日々研究中。

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