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【音より会話に敏感になった人類】

人は無意味な耳からの情報(身の危険を抱く爆発音等は除く)に反応するまでにかなり時間がかかる

実際、視覚からの情報の方が脳は早く情報を理解し、反応する(馬の絵を見せ、「馬!!」と言う実験では約600㍉秒)

具体的にこの実験では「ホワイトノイズが止まったらボタンを押してもらう」ことをやってもらったが…反応するまでに約1秒半もかかった。

だが、同じ聴覚反応でも「会話」に限ると………

※参考文献1

mpi.nl/publications/i…


この実験では「会話が終わりそうになったらボタンを押して」と指示

すると反応スピードに平均で200㍉秒しかかからなかった。

面白いのが、会話の言語が全く分からないようにしても500㍉秒ほどしかかからなかったこと!

会話の内容も話者の交代に大切だが、それ以上に、以前書いた3つのルールの韻律(※記事7/20【話を途中で遮られやすい人の特徴と対策】)のが大切ということがわかる。

また、デジタル処理で言語はわかる状態で、声の高さを変化させず、声の大きさや語尾の伸ばしも一定にしたら、時間変化(反応まで約1.5秒)は無かったそうだ。

つまり、3つのルールの同時進行が大切であり「話の終わりを見極める単独の信号はない」と現時点では言える

人は無駄に脳を使わないためにも周囲の音には鈍感につくられ、社会コミュニティを高めた「ヒト」だからこそ、会話には敏感な人種が残ったのだと思われる

※参考文献2


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