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個性をことさら主張する前に

ボンデージファッションに身を包んで巨乳を揺らして踊る人
振り向いた顔には髭をたっぷりとたくわえている。

多様性はいい。
個性の尊重もいい。
だが、多様性は必ず多数性の上に成り立っていることは念頭に置くべきだ。

「人と違う」ことを正義だと声高に叫ぶ人よ。
あなたの言っている「人」というのは「普通」という意味だよ。
あなた自身がもしかすれば「普通」に縛られているんじゃないですか?

もし、あなた自身を「個性的な人間」だと思っているなら
たぶん、あなたは個性的ではない。
あなたが、あなたの感覚や思考や志向や身体的特徴を「人と違う」と思うのは「普通」と比べているからだ。

「なんか自分は大勢の人たちと違う」と戸惑っていたとしても
それはあくまで自分の中ではどうしようもなく「普通」のことなはずだ。

「普通」はあくまで標準偏差の範囲のことでしかない。
何かを囲い込んでグループ化、パターン化してるから「範囲」が限定されて
人数が多い偏差値40〜60の間を「普通」としているだけだ。

「個性」を「普通」側に押しつけるのはやめるべきだ。
あなたの「個性」を見せられることを「不快」に思う人の存在も
あなたが「個性」を権利と言うなら、その人たちの権利も考えてほしい、

ことさら「普通」だとか「個性」だとか言う必要はない
ただ、たんに、みんながそこにいるだけなのだから