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社会課題解決を目指す若者主導プロジェクトに最高賞金5万ユーロ!シュナイダーエレクトリック財団の25周年企画 ”Youth Innovation for a Sustainable Future”

シュナイダーエレクトリックは、社会活動の一つとして財団を設立し、全世界の様々な環境・社会イニシアチブや災害援助、新興国におけるエネルギー管理に関する教育支援を行っています。今年2024年は、実は財団設立25周年!これを記念して、全世界で若い世代の方が行っている社会課題のためのイノベーションを募集し、優れた団体に賞金として資金を提供するキャンペーン ”Youth Innovation for a Sustainable Future” を開催しています。今回はせっかくなので、キャンペーンとともに財団での取り組みを少しご紹介。


シュナイダーエレクトリック財団とは

シュナイダーエレクトリック財団(Schneider Electric Foundation)は、フランス財団(the Fondation de France)の支援によって1998年に創設された財団です。

財団が掲げるミッションはこうです。
「世界中で社会と環境が変化する状況において、シュナイダーエレクトリックの慈善投資は、テクノロジー、社会的イノベーション、起業家精神を組み合わせた地域イニシアチブを促進することで、すべての若者に、より良い生活のためのソリューションを構築する手段を提供します。」

主な活動は、大きなテーマでいくつかに分かれていますが、それぞれが相関しあう形で活動やプロジェクトを支援しています。

①国際的な災害や危機への緊急救援活動を行うための基金 "Tomorrow Rising Fund”

災害が発生した際や、貧困・パンデミックなどの緊急的な課題に対して、基金を立ち上げ様々な支援を提供しています。
パンデミック禍のロックダウンなどの際には、レバノンでの食料支援やメキシコでの病院施設支援、南アフリカでの高齢者向け食糧支援などを行ったほか、2023年は2月に発生したトルコ・シリア地震への支援活動として、発災直後には従業員参加型の寄付プロジェクトや7000基のソーラーランプの提供などで支援を行ったほか、長期的な支援として、トルコとシリア両方で女子大学生を支援するための奨学金を立ち上げました。

②社員のボランティア参加を促す "VolunteerIn"

①でご紹介したTomorrow Risingへの参加や、各地でシュナイダーが行うボランティア活動について、従業員にも積極的な参加を促しています。実は企業として目指す2025年までの中期目標の中の1つに「2025年までに50,000人の従業員のボランティア参加を達成する」 *2017年からの累積 というものがあったのですが、実は2023年の時点で58,117人に達し、この目標を大きく上回ってしまいました。(2020年時点の人数は18,469人)

ちなみに、日本のシュナイダーには「ボランティア休暇」という休暇制度があり、ボランティア活動をするために年間2日の有給休暇を取ることもできたりします。⇒ プレスリリース:シュナイダーエレクトリック、日本で働く従業員のサステナブルなライフキャリアを支援する新たな休職・休暇制度の運用を開始

③若年世代への教育支援や、プロジェクトへの資金援助を行う "The Youth Education & Entrepreneurship program"

3つめのこのプログラムは、すべての若者に”より良い生活のための解決策構築”、”より公正で低炭素な社会に貢献し世界を変革する手段を与えること”を目的としたものです。まさにこの財団の主旨を象徴するような内容で、財団の大きな軸になっています。

シュナイダーエレクトリックは、2025年までに100万人の若者にエネルギー管理のスキルと能力を与え、1万人のトレーニング提供者を育成し、1万人の起業家を支援することを目標としています。2023年末の時点では、以下の進捗を公開しました。

  • 世界578,709人へのトレーニング提供

  • 8,500人のトレーニング提供者を育成

  • 8,200人の起業家を支援を実施

「トレーニング」と聞くと、いわゆるCSR的な社会貢献かな、と思われる方も多いかもしれませんが、実はシュナイダーという会社のビジネスで目指すビジョンが色濃く反映された内容になっていて、長期的な視点で社会課題を持続的に解消するとともに、経済的な成長にもつながりうる活動になっています。

シュナイダーでは、エネルギー、電力へのアクセスは基本的人権である、という表現をよく使います。電力があれば、生活水準はもちろん大きく変わりますが、今このデジタルの時代において、ネットワークへの接続環境が整えられれば、教育や就労などあらゆる格差が縮まる可能性が生まれ、地理的なハードルやハード面の格差が少なくなります。世界には、未だ10億人以上の電力にアクセスできない人が暮らしているといわれており、そのギャップをいかにサステナブルな形で地球環境への負荷を低減しながら解消するかを、シュナイダーではこうした活動を通して考えようとしています。

このプログラムでトレーニングとして、シュナイダーが若い世代の皆さんに提供するのは、「安全かつ責任ある方法でエネルギー、電力に関するビジネスが行える知識とスキルを提供する」ためのもの。これは一過性ではない支援、かつ全世界にとっての「持続可能性」を意識するからこそです。新興国において、電力やエネルギーマネジメントについての正しい知識を持つ若者を増やすことは、格差の是正や地域の雇用創出に直結するだけでなく、気候変動問題の解決に向かうための持続可能な社会の実現にもつながると考えています。

と、なんだか壮大な話をしてしまいましたが、こうした目標を1つ1つ、各地の環境やエネルギー事情などに合わせて一歩ずつ進めています。意外と地道です。ご興味持っていただけた方は、ぜひ英語ですが昨年のレポートを覗いてみてください 👉 Schneider Electric - Social Impact Report 2023

財団設立25周年キャンペーン ”Youth Innovation for a Sustainable Future”

さて、こうした取り組みを継続的に行ってきた財団の25周年を記念する企画として、社会課題解決に取り組む若い世代の皆さんが取り組んでいるプロジェクトを募集するキャンペーン”Youth Innovation for a Sustainable Future”を行っています。現在、日本からも応募できるアジア太平洋ゾーンのエントリーを受付中
応募や審査などは英語でご対応いただく必要がありますが、世界中の方にアイデアを知ってもらうチャンスになるはず。ぜひ日本からもチャレンジしていただけたら嬉しいです。

  • 応募締め切り:7月22日(月) 7月28日(日)
    → 締め切りが1週間延長されました!

  • 応募資格:社会課題のための活動を行っており、1年以上存在する団体・組織として、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アジア太平洋、アメリカの5大陸のいずれかに拠点を置いていること。(より詳細な条件、応募資料はWebサイトをご覧ください)

  • アジア太平洋ゾーンの結果発表:8月26日

キャンペーンでは、応募されたプロジェクトの中から、5大陸それぞれ5つ、合計25の団体を選定します。
各大陸での審査において、1位は30,000ユーロ、2位は20,000ユーロ、3・4位は10,000ユーロ、5位は5,000ユーロが、賞金としてプロジェクトに寄付されます。各ゾーンから選ばれた合計25団体のうち最も優れたプロジェクト1件が「Youth Innovation Champion」として選定され、2024年11月にアゼルバイジャンのバクーで開催されるCOP29の際に、総額50,000ユーロの特別賞を受け取っていただくことができます!

日本から、サステナブルな社会の実現のためにアクションを起こそうとしている皆さん、ぜひエントリーしてみませんか?
👉Youth Innovation for a Sustainable Future


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